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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第5章~俺の夏休みが騒がしい日々になるで章
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第83話 ワルインダーの元幹部が説明中な件でス

「ワルインダーについて話す前ニ、まずは僕と総帥が出会った場面から話しますネ」


 涙を一通り流した僕ハ、涙を拭いて席に座りまス。

 そして一息付いてかラ、僕と総帥についての関わりから話し始めましタ。

 本来なら組織について話すべきなのでしょうガ、先に僕が総帥を義姉さんと呼んでいる理由を説明すべきでしょうネ。


 文字にするなら兎も角、言葉だけでは「姉さん」と「義姉(ねえ)さん」と分かりにくいですからネ。

 厄災についても話すつもりですシ、家族は居ないと言うのに総帥を血の繋がった姉と誤解されていたラ、変な誤解を生むでしょうからネ。


「僕と総帥が出会ったのハ、僕の住んでいた村が『厄災』について無くなった翌日でしタ」


「厄災? ライヨウ、厄災って何か知ってる?」


「意味合いとしては災難や災いライ。ただ事象としては聞いた事ないライ。フクヨウ、城にある資料とかで見たことあるライ?」


「フクヨウも知らないフク」


 でしょうネ。記録が残っていたら僕や義姉さんがとっくに調べているでしょうからネ。

 厄災は周り全てを更地へと変えましタ、記録なんて残っていないでしょウ。

 仮ニ、万が一の可能性として記録が残っていたとしてモ、異常気象の一つ程度に数えられて歴史の海に沈んでいるでしょうネ。


「厄災とは僕が子どもの頃に発生した謎の現象の名称でス。僕もそれが何か知りませんシ、この厄災と言う名称も便利上付けたものに過ぎませン」


 この名称は僕自身が付けてくれたんですよネ。

 最初は義姉さんが「スベテナクナール」と言う名称にしようとしていましたけド、何て言うかそノ……義姉さんの名付けは幼さがあると言うカ、個性的と言うカ。


 実はワルインダーって名前も義姉さんが知らない内に決めていましタ。

 どうやら「悪い組織なんだ」を縮めてワルインダーとしたようですガ、いつか改名してほしいでス。おっト、話がずれてしまいましたネ。


「僕は厄災に巻き込まれて家族ヲ、血の繋がった姉ちゃんを失いましタ。奇跡的に厄災で生き残った僕ですガ、ボロボロな状態で動けませんでしタ。そんな時、総帥が僕を助けてくれたんでス」


 あの時の事は昨日のように覚えていまス。

 姉ちゃんを助けられて偶然にも厄災から助かった僕ですガ、ボロボロな状態で今にも力尽きそうでしタ。


『ここでもアレが起こったのか。アレを知る手掛かり所か、やはりこれでは何も……いや、あれは人か?』


 しかし厄災───僕を拾う前は名称を決めていなかったのデ、アレ呼ばわりでしたガ───について調べていた義姉さんが通りかかリ、生き残った僕を助けてくれたしタ。


「そして総帥に助けられた僕は義理の弟として家族となリ、総帥と一緒に行動していたコマツール様から名字を貰いました」


「ふむ。厄災か……少し調べる必要がありそうだね」


「ですが何処にも記録が載っていないと思いますヨ」


「なに。最初から決めつけていたら、何も進まないだろう? それが君にとっての常識(前提)なのかもしれないが、私にとっては関係無いさ」


「…………」


 最初から決めつけていたラ、ですカ。

 確かに僕はずっと「弱者だから」と自分に言い訳を続けていましタ。弱者だから出来なイ、弱者だから意味がなイ。

 その結果何も克服せずここまで来てしまいましタ。

 僕もガク先輩のように決めつけずに入れバ、何かを変えられたでしょうカ。


「今の状態では情報が少ないから仮説すらも立てられないね。妖精国になら何か情報があるだろうか……後で妖精国に出向いて落ちている本を拾うとするかね。それに持ち主も何故か不在だから、泥棒に盗まれたら困るだろうからね」


「すみませン、この人僕より悪どいことしてませン? 捕まえなくて良いんですカ?」


 良い事言う人だと思いましたが前言撤回しましょウ。

 この人、魔法少女を手伝う建前で滅びた国から火事場泥棒しているんですガ。

 何が泥棒に盗まれたら困るだヨ、お前が一番の泥棒じゃねぇカ。


「そんなことないよ! ガク先輩は凄く頭が良くて、困ったら私達を助けてくれて、勝手に1人で行動したり、隙があったらライヨウ達を研究しようとしたり、私達を騙して実験をしたり、えっと……えっと……」


「あノ、無理しなくて良いですヨ」


「…………うん。なんか、ごめん」


「いエ、此方こソ」


 勇子さんが立ち上がって反論しようとしましたガ、言えば言うほど罪状が出てきてソッと目を逸らしましタ。

 この人、本当にただの人間ですカ? 賢さの代わりに倫理観や常識とか重要なモノを捨ててるんですガ。


「えっト、話を戻しますネ。僕は総帥、つまり義姉さんに拾わレ、親代わりとしてコマツール様に育てられましタ。そして厄災に巻き込まれてから数万年後、義姉さんが世界征服をしようと言い出しましタ」


『数万年!?』


 僕の言葉にガク先輩以外の全員が驚きの声を上げまス。

 唯一声を上げなかったガク先輩ですガ、驚きはしたようで少し目を見開いてまス。

 それとガク先輩、ブツブツと解剖だの実験だの言って長生き出来ている理由を調べようとするの止めてくださイ。普通に怖いでス。


「長生きしているのが唯一の自慢だったライのに……越されたライ……ッ!」


「長生きしてるの、自慢だったクラか」


「なら年寄り扱いしたら怒るのはどうしてセイ?」


「それはそれ、これはこれライ」


 妖精も長寿ですガ、僕も僕で長生きする種族なんですよネ。

 まぁ長生き出来ると言ってモ、僕達の種族は生まれた時から長生き出来る魔法を無意識に使っているだけですガ。


「義姉さんは世界征服をしようとする理由は聞いても答えてはくれませんでしタ。そしてコマツール様は義姉さんの決定を異議を唱える事は無ク、僕は拾われた恩を返そうと義姉さんの意見に賛同。そうして学校に潜入することになりましタ」


 そういえばアクロコがワルインダーに入ったのはいつ頃でしたっケ? 顔を合わせる事自体殆ど無かったのデ、その辺りの記憶が曖昧なんですよネ。

 まぁ良いでしょウ。もう居ない人物について言っても仕方無いですかネ。

 …………えェ。いくら考えてモ、姉ちゃんが帰ってこないようニ。死人に口無しってやつですネ。


「幹部として動いている途中、怪人が妖精を元にして作っているのを知ったリ、学生と生活していく内に義姉さんの行動に疑問を持ったりしテ、義姉さんに付いていけなくなって離反。そして今に至りまス」


 怪人について知ったのはニワヨウの時でしたネ。何処から怪人を仕入れているか気になってはいましたガ、まさか魂だけになった妖精を媒体にしていたとは驚きましタ。


 魔法少女の手でパートナーである妖精の知り合いを倒ス、と言う心が痛むような事実を僕が知れば傷付くと思って義姉さんは黙っていたのかもしれませんガ、せめて遠回しにでも一言欲しかったですネ。


「ふむ、君の過去は大体分かった。それで最初にも聞いたが改めて言わせてもらおう。ワルインダーのアジトは何処にあるんだい?」


「アジトは魔法世界の雲より高い場所にありまス。行く方法は直接空を飛ぶカ、定期的に地上に降りてくる時を狙って乗り込むかの二択ですネ」


「ならば後者にしよう。現状の私達は空を飛ぶ術を持っていない。それに戦うには万全の準備が必要だろうからね」


 基本的にアジトへハ、コマツール様に運ばれるような形で空まで行っていましたガ……正直に言うとあれって浮かせる意味あるんですかネ?


 趣味で浮かしているとコマツール様が言っていましたガ、少し理解し難い趣味ですネ。

 もっとこう、刺繍とかを趣味にしないんですかね? 前にハンカチに「comatool(コマツール)」と名前を綺麗に刺繍していましシ、そういうのを趣味した方が良いと思いまス。


「さて、力男くんにもリュウくんについて情報共有するとしよう」


「力男さんですカ? でもあの人はただの一般人ですよネ?」


「実の所、様々な事情が絡まった結果、力男くんに魔法少女に関する秘密が漏れてしまってね。秘密にするような脅し……おっと、口止めしているのさ」


「脅しって言いましタ? 今脅しって言いましたよネ?」


 力男さン、意外にも苦労していたんですネ。今度会ったら優しく接するとしましょうカ。夏休みなので中々会う機会がないですけどネ。


「力男さん、力男さん……あれ、何か忘れているよな気がしますね」


「あっ! マホ、力男と遊ぶ約束してそのままにしてたセイ!」


「あああ! そうでした、どうしましょう!?」


 ガク先輩の言葉を聞いて何かを忘れていたと呟くマホさんハ、ペンヨウの言葉でその内容を思い出しまス。

 もしかしてですガ、僕がマホさんと戦った時っテ、力男さんの場所に向かう途中だったんですかネ?

 マホさんはあの時敵だったので兎も角としテ、何も関係無い力男さんを待たせてしまったのは申し訳ないですネ。


「落ち着きたまえ。力男くんには私から連絡しておくさ、謝るなりなんなりは後日改めてしたまえ。今から行っても力男くんの迷惑になるだろう?」


「で、ですが」


「それより、夏休みの宿題は終わっているのかね? 遊びに興じるのも良いが、宿題はちゃんと終わらすべきさ」


「大丈夫です。ちゃんと終わってます!」


「わ、私も」


「私もよ。喫茶店の手伝いと両立するのは大変だったけどね。それで……」


 マホさン、咲黄さン、緑さんの3人は夏休みの宿題は既に終わってると言い、ソッと僕と勇子さんの方向を向きまス。


「「終わった……」」


「この2人はどうしようかしら」


「ハハハ……」


 宿題の事をすっかり忘れていたと、机に顔を伏せて口から魂が抜けているような表情をする僕達を見テ、緑さんは呆れたような声を出すのでしタ。

 初期の頃に何も考えずにライヨウの年齢を5000歳にしました。

 結果、厄災の記録が残ってない設定と矛盾。なのでリュウの年齢を数万歳にすると言う強引な手で解決しました。あとついでに、リュウに長生き出来る種族って設定も追加。


 アジトに速攻行かれるとストーリー的に困るので、中々行けないように空の上に設定したら、そもそも辿り着けない問題が発生しました。なので定期的に地上に降りてくる設定を付けました。

 今回だけで何個後付け設定が生えてきたんだろ……。


 最後のオチ「終わった……」をやりたかったが為に、リュウの話を夏休み最後に持ってきました。

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