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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第4章~魔法少女のターンが始まるで章
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第59話 私達の旅行先が怪人出現な件だね

「あれってもしかして……怪人!?」


 私達が爆発音のあった場所へと辿り着くと、そこにはお家一軒分ぐらいの大きさはある鷹の怪人が空を飛んでいた。

 いつもなら姿を見せる怪人と共にスリュウだけど、今回は何故か何処にも見当たらない。隠れているのか、それともマホちゃん達の方に居るのか分からないけど、今は怪人を止めるのが優先だね!


「うわわ!」


スカイレッド(勇子ちゃん)!」


 私が怪人へ近付こうとした時、怪人は翼を大きく羽ばたかせて強風を巻き起こした。

 私はなんとかその場で踏み止まれたけど、スカイレッドは風に拐われて身体が宙に浮いちゃっていた。


 このままだとスカイレッドは明後日の方向に吹き飛ばされると思って、私はステッキからリボンを出して、身体が空中に投げ飛ばされているスカイレッドを、それ以上飛ばないように縛って捕まえる。


 スカイリボン。

 それが魔法少女に変身した私の使える技。スカイブルー(マホちゃん)のようにパンチ一つで怪人と渡り合ったり、スカイレッドのようにバリアでみんなを守るため身体を張ったり、スカイグリーン(緑ちゃん)のようにハンマーを振り回す力強い技じゃない。


 言うなれば地味。この一言に尽きるのが私の技。

 だけど、私はこの技を誇りに思っている。地味だろうとなんだろうと、友達を助けられるから力だから。頑張ってる友達の助けになれるから!


「危なかったぁ……ありがとう、スカイイエロー(咲黄ちゃん)


「どういたしまして」


「それでどうする? ジャンプで届くような距離じゃないよね」


 私はスカイレッドを地面へと着地させてから、スカイレッドを縛っていたリボンを消滅させ、怪人が飛んでいる方向を見上げる。


 足元まで近付ければなんとかなると思ったけど、凄く高い所まで飛んでるね。

 スカイレッドのバリアは防御するためのものだし、わたしのリボンはあそこまで届かないと思う。

 魔法少女の身体でジャンプしても届かないだろうし……どうしよう?


「じゃあスーパージャンプしよう!」


「す、スーパージャンプ?」


「うん! 普通のジャンプじゃ届かないなら、それより高くジャンプすれば良いんだよ!」


「アハハ……」


 スカイレッドの言葉に私は苦笑いで返す。

 スカイレッドらしいと言うか、なんと言うか……私は怪人を目にして、自然と肩に入っていた力が抜ける。スーパージャンプかぁ。


「あっ!」


「どうしたの?」


「スカイレッド、今から私がジャンプするから、落ちそうになったらバリアを展開して!」


「分かった!」


 私はスカイレッドの言葉でふと思い付いた方法を実行するため、怪人へ向かって思いっきりジャンプをする。

 城下町が小さく見えるほどに跳んだけど、怪人の元までは届かなかった。怪人の元へ届くためには、それこそもう一度ジャンプしない限りは無理と言える。


「スカイレッド!」


「『スカイバリア』」


 なら、もう一度(・・・・)ジャンプをすれば良い(・・・・・・・・・・)

 それがスカイレッドの言葉から、私が思い付いた怪人の元まで辿り着く方法。スカイレッドは最大までジャンプして、地面へと落下しそうになっている私の足元へとバリアを展開してくれて、私はそれを足場にもう一度ジャンプする。


「『スカイリボン』ッ!」


 怪人が目と鼻の先にまで届き、私はリボンを展開して怪人の翼を畳むようにして縛る。すると怪人は空中を飛べず、重力に従って地面へと落下していく。今の怪人と同じように、空を飛べない私と一緒に。


「スカイイエロー!」


 私は地面にぶつかりそうになった所を、スカイレッドにお姫様抱っこされて無事に着地。怪人は身体を地面にぶつけるような着地をした。


「『スカイ───』」


 怪人へと浄化技を撃とうとした時、身体を縛られたままの怪人は起き上がり、嘴から幾つも大きな卵を私達に向かって勢いよく飛ばしてきた。


「『スカイバリア』ッ!」


 私をお姫様抱っこから下ろしたスカイレッドが、私を守るような形でバリアを展開してくれる。卵はバリアに当たると共に、大きな爆発を起こす。この卵爆弾が街を壊してたんだね!


「ぐ、ぐぐぐ……」


 そのまま怪人は止まることなく、幾つも卵を飛ばしてくる。スカイレッドはバリアを展開したまま私を守ってくれているけど、爆発で街が壊れ、バリアにもヒビが入り始めた。このままだと防戦一方だよ!


 あの卵爆弾をどうにかしないと……。

 卵爆弾を防ぐ? いや、防いでいるのが今の状態だからなにも変わらないよね。一か八かで浄化技を撃つ? でもスカイレッドの後ろに居る状態だと浄化技が撃てないし、エネルギーを溜めている間に攻撃されちゃう。


 ここは一旦深呼吸して落ち着こう。スゥ~、ハァ~…………。

 今ここに居るのは私とスカイレッドの2人だけ。そして私達の目の前には卵爆弾を飛ばしてくる怪人。スカイブルーやスカイグリーンは別の方向に居るから、ここには来れない。


 空を飛ぶのはリボンで封じた。次に攻略するのは卵爆弾。卵爆弾は嘴から飛ばしてくるから、羽のようにリボンで嘴を封じる? でもそのためには卵爆弾の嵐を掻い潜る必要があるね。

 こういう時、私より頭の良いガク先輩ならどうする? ガク先輩ならどうやって怪人の攻撃を攻略する?


『私は常識(前提)を覆す研究をしていてね……』


 前提を、覆す。卵爆弾を防ぐ? 浄化技を撃つ? ううん、それより前の話。私はまず遠くからどうにかする前提で考えていた。その前提を変える。


 怪人に近付く。でもどうやって近付く? 近付くには卵爆弾を防ぐ必要が……いや、待って。防ぐ方法じゃなくて、それより前に考えた防御って言う前提を捨てるべき。なら、私がする事はッ!


「スカイレッド、私が前に出る。合図を送ったら浄化技を撃って!」


「でも!」


「大丈夫、私を信じて!」


「……分かった!」


 私は卵爆弾を飛ばしてくる怪人へと走っていく。

 スカイレッドのバリアにヒビを入れるほどの威力、まともに喰らったら大きなダメージを受けちゃうかもしれない。


「『スカイリボン』ッ! はあああ!」


 そう、まともに喰らえば。

 私は自分に飛んでくる卵爆弾をリボンで縛り、怪人へと投げ返す。怪人は思わぬ攻撃だったのか、投げ返した卵爆弾の爆発を喰らって怪人は身体を倒した。


 遠くからじゃなくて近くから、防御するんじゃなくて攻撃をする。私の思考を固めていた前提を捨てて、他の方法を考える。ガク先輩の掲げてる研究テーマがこんな所で役に立つなんてね。


 私の投げ返した卵爆弾を喰らって、ボロボロになった怪人の嘴をリボンで縛る。これでもう嘴から爆弾は出せないね!


「今だよスカイレッド!」


「『スカイファインフラッシュ』ッ!」


 私はスカイレッドに合図を送る。

 スカイレッドは弱った怪人へとステッキを向けて、ステッキからビーム状の浄化技『スカイファインフラッシュ』を撃つ。

 弱った怪人は避ける様子すら見せず、浄化技を喰らって光のように眼前に消えていった。ごめんね、妖精さん……。


「ほっ。なんとかなったね」


「やった!」


 怪人を浄化してスカイレッドとハイタッチをする。

 それと同時に、マホちゃんの達の居る方向───最初に爆発がした場所───で、大きな音が響いてきた。

 戦ったばかりで疲れてはいるけど、ワガママ言ってる場合じゃなさそうだね!


「行くよ、スカイイエロー!」


「うん!」


 私達はひと息付く暇も無く、マホちゃん達の方向へ走り出していくのであった。

 なんかガク先輩が咲黄の師匠的ポジションになってる……。何があったんだよ君たち二人の中で。

 今回の怪人の名前は『タカターカ』です。三秒で決めました。


 今回で魔法少女の技について全員分判明しましたね。

マホ:パンチ。技名は不明。

勇子:バリア。技名はスカイバリア。

咲黄:リボン。技名はスカイリボン。

緑:ハンマー。技名は不明。

浄化技:ビーム。技名はスカイファインフラッシュ。


 緑は空飛ぶor刀orハンマーorフライパン……etcと色々悩みましたが、前線がマホ一人だけになるので、アタッカー方面にしてみました。

 浄化技は日本語訳すると『空元気光』ですね。スカイはスカイ〇〇だから。ファインは元気パワーから。フラッシュはなんかこう、魔法少女だから名前に入れてみました。ネーミングセンスなんてものは知らない。

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