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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第4章~魔法少女のターンが始まるで章
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第49話 マホ達の秘密が共有な件~前半~

 情報交換会と言う名の今までの纏めです。


 この作品の登場人物の殆どが「これは秘密にしないと……!」と隠し事してる関係上、話が進むにつれて誰がどんな情報を持ってるかややこしくなりそうなので、そろそろ情報の共有をしたかったです。

 今回に関しては約50話近く力男と魔法少女の別々で情報持ち続けてたので(長くなる)前後半に分かれてます。

「もう少しセイ、もうすこ……あっー!」


「ワーニャニャニャ! ワニャアの勝ちワニ!」


「これ何ライ? ピコピコしてて目に悪いライ」


「ゲームクラ。ライヨウはお爺ちゃんだから分からないクラ」


「ほう?」


「冗談クラ。冗談だから追いかけてくるなクラー!」


 ペンヨウとアクロコが2匹でレースゲームする口径を眺めるライヨウ。かなりの長寿だからか、それともテレビゲームにこれまで縁が無かったのか、激しく変わる画面を見て目を押さえている。


 それを見ていたクラヨウがお爺ちゃん扱いすると、ライヨウは怒って二匹してリビングを飛び回り鬼ごっこを始めた。なお、捕まったらお爺ちゃん扱いした代償として沢山怒られる。


「力男、どういうわけか説明してくれないかしら?」


「いや、まずはその前にアイツら止めてくれない?」


 人の家で騒ぐ妖精には全く触れず、何事も無かったのように話をしようとする緑に俺は突っ込んだ。騒ぐなとは言わないし、賑やかだから良いんだけど喧嘩は止めてくれない? 喧嘩は。


 家に上げてから消息不明のアクロコが居たことだったり、そのアクロコとペンヨウが肩を並べてゲームをしていたり、そもそもなんで俺の家に2匹が居るのか。全員に詰められたが、俺は落ち着いて話すべきだと4人を椅子に、妖精達をテーブルに座らせた。


 そうして一先ず自己紹介を終わらせた俺達。いざ話をしようとした時、妖精達がテーブルから降りて、ゲームへと興味を示したのだ。なんだなんだと集まる内に、アクロコとペンヨウはゲームを再開。冒頭のシーンへと繋がるのであった。


「吐け~、証拠は上がってるんだぞ~!」


「か、カツ丼食べる?」


「ここ俺の家なんだけど!?」


 証拠ってどれだよ、何に対しての罪だよ。

 あとカツ丼食べるじゃねぇよ。ここ俺の家、マイホーム。持て成す側が持て成されてどうするんだよ、しかもカツ丼に関しては、刑事ドラマでよくある取り調べで食わされるヤツじゃねぇか。


「皆さん、落ち着いてください。私達がここに来た目的はなんですか? ペンヨウを探しに来たんでしょう?」


 騒ぐ妖精をスルーする緑と、刑事ドラマのような真似事をする勇子と咲黄に渇を入れるかのように、俺の家に来た当初の目的を語るマホ。


「ところでペンヨウ。ペンヨウが動かしてるキャラクターはどれですか?」


「この双子キャラセイ」


「私に変わってもらっても良いですか? 見てたら気になってしまって」


 しかしマホの身体はゲームの方を向いており、椅子から立ち上がってテレビゲームをするペンヨウ達の元へと近寄っていた。


「マホが1番目的忘れてねぇかなぁ!?」


 ここに来た目的を思い出せ、ペンヨウ探しに来たんだろ。いや、ペンヨウ自体は見つかったけど、お前らが聞きたいのはペンヨウがどうして俺の家に居るかだろ!


 天然1人。ボケ2人。スルースキル持ち1人。この中で唯一話をマトモにしそうなのが、緑だけってのはなんなんだよ。

 え、なに。もしかしてこのメンツって恋愛脳程度じゃ埋もれるほど個性強い奴らしか居ないの?


「で、お前らが来た目的はペンヨウを探しに来たって事で良いのか?」


「はい。ただ、それ以外にも聞きたいことは増えましたが」


 結局話をするためゲームが出来なかったマホは、椅子に座り少し残念そうな顔をしながら、ペンヨウと一緒にゲームをしているアクロコへと視線を向ける。


 やっぱりアクロコの事が気になるか。俺としてはアクロコは組織追い出されて既に敵意の欠片すら無い元幹部だが、マホ達からすれば倒したと思ったら、コマツールが現れてボコボコにして川に流されて生死不明だった奴だからな。気にもなるだろう。


 こう改めて文章にするとやっぱ酷いな。短期間で2回もボコボコにされた上、川に放流されてるんだが……本当によく生きてたな。もはや奇跡だろこれ。


「なら先にアクロコの話からして良いか? ペンヨウと面識を持つ前からの居候だ。時系列的にそっちの方が話が頭に入りやすいだろ」


「そういうのではあれば」


 俺の提案に4人は首を縦に振る。

 マホ達からすればペンヨウの話から聞きたいんだろうが、ペンヨウの話からすると唐突に「ペンヨウ連れ帰ったら、自宅に居るアクロコと対面」って言う、絶対に説明が求められる話が挟まるからな。そらだったらアクロコの話を先にした方が説明をスムーズに進められるだろう。


「話の前に1つ確認させてほしいのだけれど、そのアクロコって言うのはマホと勇子が前に話してたヤツで合ってるのかしら」


「うん。アクロコは、その……」


「あー、経緯は後で話すが、俺はお前らが魔法少女って事もアクロコの経歴も知ってる。変に隠し事をする必要はない」


 勇子が俺の方をチラリと見て、言いずらそうに口をモゴモゴさせる。あぁ、そういやマホ達からすれば俺は魔法少女うんぬんの件はまだ知らないように映ってるのか。


 マホ達から見た俺は『何故かペンヨウ、アクロコと面識を持っている同級生』である。2匹から事情を聞いてるか分からない以上、俺の前で魔法少女の事は喋れない。とでも思ってるんだろうな。


「アクロコはワルインダーの幹部だよ。ある日、最後の戦いと言ってきて私達と戦って無事勝ったんだけど、その後に現れたコマツールにボロボロにされて、河川敷に流されたんだ」


「何回聞いても酷い話だね」


 そういや咲黄と緑はアクロコに会ったこと無いのか。

 とすれば、時系列的にはアクロコ倒す→咲黄が魔法少女になる→ペンヨウが俺と会う→緑が魔法少女になるって流れなのか。


 緑が「マホと勇子から話した」であって、咲黄の名前が出てない部分から考えるにアクロコを倒す時までは少なくとも2人だけで魔法少女をしていたのだろう。


 そしてペンヨウを朝の学校へと持ち運んだ時、緑は朝の図書室で独り言を呟いていた。絵面だけ見るとただのヤバい人だが、そんな緑はペンヨウやマホ達の事を心配するような素振りは一切無かった。


 となると、勇子の追試勉強するため喫茶店に行った前後辺りで魔法少女になったのか。咲黄もそうだが、どう言った経緯で魔法少女になったのか気になる。


「話を戻すぞ。俺がアクロコを見つけたのは中間テストが返された日、ランと一緒に飯食った帰りだったんだ」


「デート!?」


「ちげぇよ」


 なんでも恋愛に結びつけるな。

 アレはランと一緒に飯行く約束してたんだよ。マホ、勇子、咲黄の3人も誘おうと思ったけど、3人とも別々の予定があったから結果的に2人になっただけだ。


「帰る途中でランが川に何かが流れてるのを発見して、ランが拾ってみるとそれがアクロコだったんだ」


「私達がアクロコと最後に戦ったのもその日だよ! じゃあもしかして」


「コマツールによって河川敷に流された後に、力男さんとランちゃんがアクロコを拾った事になりますね」


 今思い出すと結構シビアなタイミングだったな。

 もし俺らが寄り道してなかったら、アクロコは拾われることの無いまま、野垂れ死んでただろうし。


「で、あまりにもボロボロだったからランも連れて俺の家で応急手当しようって話になったんだ」


「お家デート!?」


「だからちげぇよ」


 いい加減デートから離れろ。

 あの時はアクロコを俺の家で手当しようって話になって、その流れでランも一緒に来る事になったんだよ。俺を引き摺るような感覚で街中走り回ってたな。


 あ、そういや道か何か聞こうとして来た人居たな、ランに連れられてスルーしちまったけど。もう容姿すら覚えてないから、仮に何処かであっても誰か分からないだろうな。


「あの、力男さん。アクロコを病院とかに連れていったりは」


「してないな。そもそも二足歩行のワニなんて聞いたことがない。仮に連れてったらどっかの研究機関送りだろうな」


 俺の言葉にマホはホッと息を吐く。

 事情を知ってるからな。応急手当すらしたことない素人が動物を拾ったら病院に連れていくべきなんだろうが、そんな事出来ないから助かる見込みがないのに、わざわざ目立たないよう家で手当をしたんだよなぁ。


「拾ってからしばらくアクロコは気絶してたが、ある日目が覚めてな。川に流れる前は何があったのか、ワルインダーって組織の目的とか聞いたんだ」


「そうだったんだね」


「その後はコマツールに用済みだと命を取られかけた、要は事実上の追放を受けて居場所が無くなったようでな。拾った責任もあるから、俺の家で居候させてるんだ」


「…………力男さんはワルインダーについて私達より詳しいんですか?」


「お前らがどのぐらい知ってるかによるから、その辺りはなんとも」


 俺のテレパシーは「相手の今考えてる事」しか読めない。相手の過去や未来を知るのは、それこそ別の『過去視』や『未来視』と言った超能力なんだろうが、そんな便利なモノ持ってたらとっくに使ってる。


 もしかしたらテレパシーでマホ達の情報を俺は殆ど知っているかもしれないが……唯一、そして絶対に俺が知らない部分がある。それは相手の容姿だ。アクロコは偶然にも姿を見る機会があったが、他の奴らは別だ。


 学生としてのリュウは見たことはあるが、幹部としてのスリュウ・コマツールは見た事が無い。マホ達がリュウとスリュウが同一人物だと見抜いてる様子は無いから、姿を変えているんだろうな。


 あとコマツールは名前しか判明していないし、ワルインダーの総帥に至っては本名すらも知らない。思ったより知らない事多いな。


「ワルインダーの話は一旦後回しにしても良いか? あまり話が逸れると本題(ペンヨウ)の話に入れない」


「ですが……」


「マホちゃん落ち着いて。今はペンヨウの方を優先にしよう?」


「わ、分かりました」


 マホはペンヨウの故郷を滅ぼしたワルインダーについて知りたそうにしていたが、勇子に宥められて深呼吸して落ち着こうとする。


 悪いな。俺としても知らない部分があるだろうから情報の交換はしておきたいが、先にフクヨウの警戒を解いておきたんだ。


 ずっと触れてこなかったけど、コイツずっと俺の事睨んできてるから。一切口開かない癖にずっと見つめてきて怖いんだよ!

【現状判明してる力男の使える超能力一覧】

・テレパシー:視界内の相手にのみ効果あり。相手の心を読む、もしくは相手にメッセージを飛ばせる。

・千里眼:顔と名前を知っている相手にのみ効果あり。相手の現在地を知れる。

・念聴:顔と名前、そして現在地を知っている相手にのみ効果あり。会話の内容を聞ける。

・透視:壁やカバンの中が透けて見れる。ただし下着や裸は見れない。

・バリア:透明な膜を張れる。ゴーグル無しでも水の中を綺麗に見るのに便利。

・テレポート:詳細不明

・サイコキネシス:詳細不明



 出力弱いけど種類が多いからサポート向いてそう。なお、直接の戦闘力自体は皆無に等しいし、念聴とか言う千里眼と併用しないと使い所が無い能力もある。

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