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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第3章~俺の学校生活が喧しすぎるで章
34/146

第34話 俺のクラスメイトがデジャヴな件

「終わった……」


 なんだかデジャヴを感じる台詞だ。

 ペンヨウがマホの元へ帰ってからしばらく経ち、期末テストが始まった。俺はケアレスミスをして全教科満点は逃したが、咲黄の方も満点を逃していたようで、結果的に言えば俺が学年1位となった。


 ただまぁ、俺は前世+今世での勉強分があるし、咲黄は魔法少女関連で忙しかっただろうから、それが無ければ咲黄が学年1位を取ってただろうな。よく考えると、勇子達の勉強に加えて部長の勉強も見てるなんて大変だな。


 他のみんなはと言うと、マホとランは学年上位へと躍り出た。マホは努力の賜物であるが、ランは勘で解いたようだ。一方でリュウは目に隈を作りながらとギリギリ赤点を回避し、勇子は…………


「赤点取っちゃったああああ!」


 無事赤点を取った。

 一応フォローをすると、ペンヨウの事で勉強が手に付かなかったり、魔法少女関連で忙しかったんだろう。まぁ世界の命運を握っていようが、赤点は赤点なので追試が待っているのだが。


「追試で良い点数を取れれば大丈夫だの勇子ちゃん」


「ここは私に任せてください!」


「マ、マホちゃん……!」


「登校から下校まで、さらには寝る時の子守唄として問題を出してあげます! これで追試はバッチリです!」


 鬼かテメェ、今の要素に何一つ任せられる場面無いんだけど。

 これから勇子は何処に行こうが問題を聞き続けるのか。学校に居ても、家に居ても、寝る時でも……うーん、これは地獄。


「ヒエッ! べ、勉強は咲黄ちゃんに頼みたいな~」


「ごめん勇子ちゃん。私、生徒会の仕事とお兄ちゃんの追試の勉強見ないといけなくて」


 あの人(部長)も赤点なのかよ!?

 でも確かに咲黄に勉強を教えてもらってるってランが言ってたな。咲黄は勉強が得意で、部長は運動が得意。脳筋のようなイメージがあるからシックリは来るけど、まさかあの人、毎回赤点取ってたりしないよな?


「それでは勇子ちゃん、今すぐにでも勉強をしましょうか」


「だ、誰か助けて!」


 その台詞はもう少しシリアスな場面で使ってほしかった。

 勇子は涙目で助けを求めるが、教室に居るのはテスト返却されるまで緊張でマトモに寝てなかった結果、今現在爆睡しているリュウと3人のやり取りを眺めている俺だけである。ランは部活に行った。


 このまま見捨てるのは簡単ではあるが、マホに勉強を任せるともの凄く不安である。具体的に言うと、常に勉強の事ばかり考えた結果、勇子の思考回路がショートしそう。


「あー待て待てマホ」


「どうしました?」


「俺が勇子に勉強教える」


 さすがに助け船を出すか。

 リュウは爆睡してるから、今すぐにどうこうしないだろうが、マホの行動に熱が入りすぎてるのが気になる。勇子はあまり勉強に積極的では無いようだが、マホは24時間勉強出来ると言わんばかりの元気だ。


 このまま行くとマホの行動が空回りして、勇子に勉強が身に付かないだろう。仲良い2人だから無いとは思うが、下手すればマホの行動に勇子は嫌気が差して、仲違いで喧嘩になるかもな。そんなのは見てられない。


「そう言ってくれるのは有難いですが、力男さんの負担になりませんか?」


「大丈夫大丈夫、俺の方が勉強教えるの慣れてるから任せとけ」


「そうですか。それでは、うちの勇子ちゃんを頼みました」


「マホの勇子はしっかり預かったぜ」


「あれ、私ペットか何かだと思われてる!?」


 元気に尻尾振ってる犬みたいなものだろ。

 俺はマホから勇子を預かり、テスト勉強の度にお邪魔している図書館へと2人で向かうのであった。






「うーん……」


❴(なんだかなぁ)❵


「ペンが止まってるぞ」


「あ、ごめん。でも調子が乗らなくて」


 図書館に来て教科書とノートを開いて勉強を始めたのは良いが、何回も勇子の手が止まっている。横からノートを覗いてみるが、全然進んでいなかった。


 テレパシーで心を読んでみたが、解き方が分からないって訳ではなさそうだな。赤点取ったと言っても1教科だけだから簡単に終わると思ったが、勉強の前にマホのやる気を回復させないといけないな。


 そうなると、調子が乗らない原因を調べる必要があるが……今までの教え方や勉強方法と同じはずなんだよなぁ。同じだから飽きてきたのか? ラン辺りでも連れてきて空気変えてもらった方が良かったか? いや待て、一つだけ今までと違う部分があったな。


「マホ達が居ないのが原因か」


「えっと、それってどういう?」


「今まではマホ達と一緒に勉強してただろ? それが今回は2人だからな。喧しさが無くなって調子が狂ってるんだろうな」


「そう……かも?」


「あくまで推測だがな」


 他にも理由があるかもしれないが、パッと思い付いたのはそれだ。誰か呼んで賑やかにした方が良いか? つっても、マホは空回りするだろうし、咲黄は忙しくて、ランは部活があるし、リュウは論外だ。


 駄目だな、呼べる奴が誰も居ない。うーん、なら他に変えれるモノとすれば場所だが、良い所が浮かばないな。浮かぶのは精々喫茶店ぐらいだが、俺が勧められそうな喫茶店無いし……あぁいや、俺が勧める必要は無いか。


「勇子、いつ頃かに勇子達が咲黄に案内してもらった喫茶店があるだろ? そこで勉強してみるのはどうだ」


 仮に勉強に集中出来なくても、気分転換程度にはなるだろ。最悪の場合、追試直前に基礎だけ叩き込んでギリギリ最低点数を越す作戦を使う。


「行く行く! あそこのケーキ、すっごく美味しいんだよ!」


「勉強を忘れるなよ。分かったか?」


「はーい!」


「『はい』を伸ばすんじゃない」


 ケーキか。アクロコにお土産として渡せば喜ぶか? でもファ〇チキの方が好きだった言いそうなんだよなぁ。一応帰りにファ〇チキとケーキ買っておくか。

 チキンとケーキって部分だけ見ると、まるでクリスマスみたいだな。今6月の下旬だからあと半年あるけど。


 俺は勇子に案内されながら、例の喫茶店へと向かうのであった。

 主人公を喫茶店に行かせる口実を考えた結果、勇子には赤点を取ってもらいました。あまり出番無かったし、これで出番が出来たと思って許してくれ勇子!

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