第3話 俺のクラスメイトが戦闘中な件
今回の話にて小文字のスラッシュが登場しますが、内部コードが原因で左スラッシュが¥に勝手に変更される場合があります。
話の進行に問題はないですが、その部分は誤字では無いと言うお知らせです。
「ちょっと調べてみるか」
休日、俺はマホについて考えていた。マホの心を読んで多少の事情が分かったが、それはあくまで推測を含めてである。
俺が今優先的に知りたいのは、マホがこの世界に来た理由、学校に来ていた妖精は何者か、悪の組織ワルインダーの目的、早めに知るべき内容は主にこの三つだ。
欲を言えば魔法少女になれる条件、ワルインダーのメンバー構成、マホの生活拠点も気にはなるが、正直言って優先度は低い。ただの興味本位でもあるから、知らなくても問題は無いだろう。
話を戻して、優先的に知りたい内容に関してはちゃんとした理由がある。と言っても理由は単純に、世界観がいまいち捕まえてないからである。
ニチアサ的な世界観なのだろうが、あくまで分かりやすい名前や妖精と言った存在が居ると知っているだけで、俺個人を巻き込むほど規模の大きいものか不明である。
例えばだがワルインダーが人質も躊躇わず、マホのクラスメイトを人質にするような相手ならば、その条件に当てはまる俺も人質にされる可能性がある。
魔法少女や悪者と言ったのが存在する世界だと知れてワクワクしているが、俺自身としてはあくまでそれを眺めるのが好きなのである。
関わろうと思えば戦闘中に首を突っ込んだり、テレパシーで読んだ情報をペラペラ喋ったりなど、簡単に関われるが、相手の行動方針が分からない以上、下手に関わって魔法少女の弱点になるような事は避けるべきだろう。
そもそも正直に言うと俺はそこまでニチアサに詳しい訳ではない。そのためイメージの話にはなるが、悪役と言えば世界征服がメジャーだろう。さすがに俺が弱点となって魔法少女が敗北、世界が征服されましたなんてバッドエンドは避けるべきだ。
「っても、何処で情報集めれば良いんだ?」
ワルインダーは恐らく『元気パワー』とやらを集めていて、そのため人が多い学校に現れたか、魔法少女を狙ってきたの二択だろう。
ワルインダーと魔法少女の戦いを観察しながら断片的だろうと、会話や行動から情報を集めるべきである。そうなると後者の場合は勝手に学校に現れて会えるだろうから、今は前者の可能性を調べるとしよう。
「人が多い所……街中に行けば遭遇出来るか?」
テレパシーで心を読んで情報を手に入れれば簡単であるが、俺の超能力はそこまで万能ではない。俺が読み取れるのは表面上の思考である。例えばだが、
❴(地図だとこうなってるから、此方の道を進んでっと)❵
こういう場合、読み取れるのは言葉だけであって見ている地図の内容や「此方」が何処を指しているか分からないのだ。なので相手が「あのお方」や「アレ」と思考していても、意味不明となる。
「出掛けるか。行ってきまーす」
何にせよ動かなければ情報は掴めない。マホやワルインダーに会えるかは分からないが、動かないよりかはマシと言えるだろう。
「デパートにまで来ないでよー!」
「しつこいセイ!」
「それは此方の台詞ワニ!」
「変身!」
早速見つけた。しかも戦闘寸前であった。人が多い所と言えばデパートだと思い、来てみたら丁度戦闘をしていた。タイミング良く会えたのは運が良いと言えるが、もう少し早く来れば良かったと後悔した。
\ウィーン/
「「「「え?」」」」
マホもといブルースカイが変身し終わると同時に俺が現れ、入り口の自動ドアが開いて全員の注目を集めてしまったのだから。もう少し早く居れば隠れて様子を見れただろうが、注目を集めて居る現状では無理だろう。
「超能くん!?」
「不味いセイ不味いセイ! 一般人に正体を知らムグッ!」
「は、ははは……」
ここで一般人が来るのは想定外だったようで、赤元は何やら騒いでいる妖精の口を塞いで、俺から見えないようにして隠す。妖精が喋ってる時点でもう遅いとは思うが、野暮な突っ込みはしないでおこう。
「お邪魔しました~」
ひとまずここは帰るとしよう。情報が欲しいとは言ったが、正面から戦いたいとは誰も言っていない。それに俺は戦えるほど強いわけではない、ここに居ては邪魔になるだろうから離れるのが一番だろう。
「ええっ!?」
赤元が驚いたような声を出しているが、俺はそれをスルーして回れ右をして外に出た。俺は超能力を持っているが、実際の戦闘力は低い。ここに俺が居ては足手まといだろう。
お約束だと俺が足を引っ張ったり、人質になるのかもしれないが、そんなものは知らない。あぁでも、情報が手に入るかもしれないからワニ男にテレパシーを試してみるか。
❴(な、なんだったワニか……ってあ! アイツを人質にすれば、魔法少女をやっつけられたかもしれないワニ! アクロコ一生の不覚ワニ!)❵
うん。特に良い情報は無さそうだな。精々ワニ男の名前が『アクロコ』だと判明したぐらいだった。多分「悪役+クロコダイル」が元ネタなんだろうが、あまりにも安直すぎる。
「アイツと接触するとなったら、そりゃあ戦闘中になるよなぁ……」
すっかり頭から抜けていたが、アクロコに接触する=スカイブルーと戦闘中、もしくは戦闘前となる。そら情報手に入れようとすると巻き込まれるのは確定しているようなものだ。
自分の身を守るために情報こそは欲しいが、スカイブルーの邪魔したい訳ではない。そうなると、マホの心を読んで情報を手に入れるしかないだろう。遠回りにはなるが、それが一番安全だろう。
あと存在するか分からないが、追加戦士が居るのならソイツにテレパシーを使って読み取るのも良いだろう。もし追加戦士が陸上部みたいな奴なら速攻で諦めるが。アイツの心は二度と読みたくない、頭がおかしくなりそう。
今後について再度考えながら、俺は帰っていくのであった。え、戦いはどうなったのかって? 学校があった日、マホに「あの後大丈夫でした?」と聞かれたので、何の事か分からないと返した。
あの場所に居たのはスカイブルーであって、マホじゃないからかな。俺がスカイブルー=マホと知ってるのはおかしいからな。その時に心を読んで色々あって勝ったと言ってたから、何も問題無かったんだろう。うん、多分ね!
【マホ・ツカエール/スカイブルー】
色々あって異世界からやって来た魔法少女。変身するとスカイブルーとなる。
心の中で色々説明してくれているが、主人公に心を読まれているとは知らない。メタ的な説明をすると、読者に説明するために色々語ってくれている。




