第27話 私の友達の友達が参上な件です
この作品に妖精が登場した経緯は「なんかこう、ニチアサって妖精が登場するんだったかな?」って言う曖昧な知識が原因です。
妖精辺りの設定がごっちゃになってますが、ある程度は「はえ~、そうなんだ」って感じで右から左に流して問題ないです。
「マホ……マホは元の世界に帰りたいと思ってるセイ?」
「そうですね。あっちの世界には私の家族や友達が居ますからね」
咲黄ちゃんの案内のもと、喫茶店に行ってから数日。そこで食べたケーキで元気をもらい、無事ホームシックしか立ち直ることが出来ました。
その帰り道でワルインダーの幹部である『スリュウ・コマツール』に襲われたり、咲黄ちゃんが魔法少女になったりと、怒涛の展開でした。何はともあれこれで魔法少女は3人、心強い仲間が増えてきました。
しかし一方でペンヨウの表情は暗いようで、私と同じホームシックになったのかと思いまして、妖精国のように自然が多い場所を一緒に散歩していますが、まだまだ元気は戻らないようです。
それにしても、この街にここまで自然が多い所ってあったんですね。人気も少ないですし、隠れスポットと言うモノなのでしょうか。
「ペンヨウは、ペンヨウには何も残ってないセイ」
「あっ」
私は自分のした軽率な判断を後悔します。この世界に来る直前、私はペンヨウと遊ぶため、妖精国に向かっている途中でした。そこでアクロコから逃げるペンヨウを見つけて、一緒に逃げてるといつの間にかこの世界に来ていました。
そのため私の家族や友達はきっと私の事を心配して探しているでしょう。しかしペンヨウには元の世界にそんな人物達は居ません。いや、正確には居なくなってしまったの方が正しいでしょうか。
「家族も、友達も、そして故郷すらも残ってないセイ。ペンヨウは、何のために生きてるセイ?」
「それは……」
アクロコによって、ペンヨウ達妖精の故郷である妖精国は滅ぼされました。ライヨウやフクヨウはこの世界に来ていますが、それはあくまで魂のみ。アクロコの手で滅ぼされて、魂となってフラフラとしてたら、勇子ちゃんや咲黄ちゃんの強い思いに、引き寄せられるようにこの世界に流れ着いたようです。
この世界に居る妖精は、今確認出来ているだけでも3匹。ですが自身の身体を持っているのはペンヨウのみ。つまりはペンヨウこそが妖精国で唯一の生き残りです。
「パパやママ、ニワヨウに会いたいセイ」
「ニワヨウ、確かペンヨウの友達でしたね」
この前お弁当を食べている時に話していましたね。私は元の世界でペンヨウとニワヨウ含めた複数の妖精達が、一緒に遊んでるのをチラッと見たことがある程度ですが、鶏のような見た目をしていて、トサカ部分に黄色のメッシュが入っているのが特徴的でしたね。
「マホが故郷の話をしてから、ペンヨウはずっとその事について悩み続けてるセイ」
「ペンヨウ……ペンヨウには私が居るじゃないですか」
「セイ?」
「私だけじゃないです。勇子ちゃんが、咲黄ちゃんが、ライヨウが、フクヨウが居ます。貴方は一人ぼっちじゃないですよ」
「マホ……」
「それに貴方の家族や、友達のニワヨウがこの世界に来てる可能性だってあるんですから! そう暗くなることは無いですよ!」
例え本当に貴方を待つ人が居なくなってしまったとしても、私達が貴方を支えていきます。1人になんてさせませんよ。
「マホ、ごめんセイ。まだ希望は捨てちゃいけないセイね!」
「そうです! 例え魂だけになっても、会いたいと思う心があればきっと───」
「おやおヤ、こんな所で魔法少女を見つけられるとハ。僕はなんて運が良いんでしょうネ」
私がペンヨウを励ましていると、草木を掻き分けるようにスリュウが出てきました。私はペンヨウを庇うようにして抱き、スリュウの出方を伺います。
「貴方1人ですカ。都合が良いやら悪いやラ……いつもなら喜ぶ所ですガ、今回は3人纏めての方が助かったのですがネ」
「何を言っているんですか」
「此方の話ですヨ。それでは元気パワーの回収といきたいですガ、今回は上から直々に魔法少女を倒すことだけしろと言われましてネ。怪人の指定までするなんテ、まったク。何を考えているのやラ」
スリュウは周りを見渡して、私とペンヨウしか居ない事を知るとガッカリした様子で怪人を呼び出す準備を始めました。
マズイですね。私は携帯電話なんて持っていないので、勇子ちゃんや咲黄ちゃんと連絡が取れないですし、何処に行くのかも伝えてないです。私1人で戦うには少し厳しいですが、かと言って怪人を放ってはおけないです。
戦っている間に2人が気付いて来てくれるのが一番ですが……それまで私1人で押さえられるかどうか。いや、弱気になってはいけませんね!
「さァ、出てきなさい! 怪人ニワトール!」
「また性懲りもなく怪人を出してきたセ、イ……えっ。あ、あああ、ああっ!」
「ペンヨウ、下がっていてください! 変身!」
ペンヨウは怪人を怯えているのか、マトモに喋れず身体を震わせています。抱えているままだと戦えないと、ペンヨウに空を飛んで後ろへと下がってもらい、私は変身をしました。
ステッキを片手に相手を観察します。見た目は巨大な鶏で、トサカに黄色いメッシュが特徴的ですね。鶏は飛べない事が有名のようですが、何をしてくるのでしょうか。
ですが何かされる前に浄化すれば私の勝ちです。1人で戦う以上、長期戦は不利です。ここは先手必勝ってやつですね!
「悪いですが速攻で決めさせてもらいます!」
「待つセイ!」
「どうしました、ペンヨウ!」
怪人ニワトールへ攻撃しようとした身体を止め、後ろへとジャンプしてペンヨウの元まで下がります。もしかして、何か罠があったんですかね。でも私の目には何も見えないです。
「あれは……あれのトサカはまさか」
「おヤ、攻撃しないんですカ?」
「間違えないセイ。アレはペンヨウの友達『ニワヨウ』セイ!」
「…………え?」
「おっとォ?」
その場に居た全員の動きが止まり、私は思わず握っていたステッキを落としました。え、怪人がペンヨウの友達? と言うことは、まさか私達が今まで戦ってきた怪人って、ペンヨウ達と同じ妖精……?
ほらペンヨウ、君が会いたいと思ってた友達との再開だよ。良かったね♡
真面目な話をすると、今回はペンヨウの曇らせ回です。ニチアサでも曇らせOKとひろプリ(にわか知識)で学びました。




