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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第2章~俺のクラスメイトに刺客が居るで章
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第26話 マホの友達が落下な件

 今回のサブタイは友達と描いて妖精と読みます。

「マホの奴、立ち直って良かったなぁ」


 マホ達が咲黄の案内の元、喫茶店に言ってから早数日経って今日は休日。喫茶店での詳しい内容までは知らないが、結果的に言えばマホは無事元気になっていた。


 説明が事後報告のような形になっているのは、俺は3人と一緒に喫茶店へ行ってないのが原因だ。別に男1人と女3人が恥ずかしかったわけじゃない。


 ただ単に「マホの奴、うっかり魔法少女や異世界の事バラしそうだなぁ」って理由で同行を止めさせてもらった。と言うもの、マホは秘密にしている内容を時折ポロッとこぼすことがある。


 特にホームシック状態で落ち込んでいる今だと、本人も気付かずに喋ってしまうだろう。咲黄に秘密を知られるのはまだ良いだろう───本人達としては良くないと思うが───自称妖精と接触しているし、魔法少女になるための条件であろう、人を助けたい強い思いに関するのもクリアしているだろう。


 咲黄なら誰にも言わないでくれるだろうし、魔法少女となって心強い味方になるだろう。この前のコマツールは歯が立たない強さだったようだから、少しでも早く魔法少女を集めるべきだ。合計で何人居るか知らないが。まぁきっと5人だろ、なんかそんなイメージがある。


 あと俺はまだ知らない体で動いた方が良いだろう。リュウに俺がマホ達と秘密を共有しているバレたら警戒してくるだろうし、魔法少女に変身出来ないって理由で自宅襲撃されたら、アクロコ匿ってるのも芋づる式でバレて面倒なことになるし。


「お……イ……」


「なんだん」


 ふと、空の方から声が聞こえた。動物の鳴き声でも、風の音でもない。途切れ途切れではあるが、ハッキリと日本語として聞き取れるモノであった。


「は?」


 上を向くとマホのパートナーである、妖精のペンヨウが空高くから落ちてきた。俺は思わずサイコキネシスをペンヨウに使って落下の衝撃を和らげて、両手でキャッチする。


 幸いにも意識はあるようだが、身体に力が入っておらず脱力状態となっている。怪我してる様子は……無さそうだな。そうなると戦いが起こる前に危険だからって誰が逃がしたのか? それとも、戦いの衝撃で吹き飛ばされてきたのか?


「おい、何があった!」


 リュウが作戦放って戦いに来たのか、コマツールか、それとも総帥か!? なんにせよ不味いぞコレは。ペンヨウここにが居るってことは、マホは変身出来ていないだろうし、勇子1人だけだと戦力不足だ。咲黄は魔法少女に変身出来るか分からないし、仮に出来ても日が浅いから、力はあっても実際に戦えるかは別だ。


 まさかアイツら全滅したのか!? 千里眼を使って……うん。3人とも全員固まってるな。ただ、現在地が千里眼を使っても現在地が分かるだけで現状が分からねぇ。念聴を使ったが荒い息遣いしか聞こえないな。もしかして瀕死寸前か?


 俺1人が行っても戦力にならないだろうし、新しい魔法少女を探すか? メタ的に考えて世界を渡って魔法少女を探す展開は無いだろうから、この街の何処かに魔法少女が居るだろう。だが見つけられるかは別の話だ。


 そもそもアイツらが固まってるとなると、3人纏めてやられたのだろう。仮に新しい魔法少女を見つけられたとしても、複数の魔法少女を倒して相手に、付け焼き刃程度の実力の奴を押し掛けた所で負けは見えている。


 なら逃げるか? つっても何処に逃げる、ワルインダーの目的は世界征服だ。何処に逃げたって結果は変わらん。チッ、ここまで無力感を苛まれたのは前世以来だクソがッ!


「お…………」


「お?」


 俺が今後の対策を必死に考えていると、ペンヨウが何か言葉を漏らした。マホ達を倒した奴の正体が分かると思い、俺はペンヨウを耳元まで持ってきて、聞き逃さないようにする。


「お腹空いたセイ」


「ぶちギレるぞこの野郎」






「はっ! ここは何処セイ?」


「地獄」


「!?」


アクロコ(アイツ)と同じ反応するのは笑う」


 腹が減ったと言っているペンヨウをカバンに入れて持ち帰り、リビングの机で寝かせて、カーテンも閉めて外から見られないよう、万が一にも備えておいた。


 それとアクロコは俺の部屋で放っておいた。目が覚めたら死んだと思った敵が目の前居ました、なんて状況になったらパニックになって話すら出来ないだろうからな。


「色々聞きたいことはあるが……ほれ、飯だ」


「い、良いセイか!?」


「腹減ってんだろ。話はそれを食ってからだ」


 俺はオムライスとスプーンをペンヨウの前に差し出した。そういや作ってから気付いたけど、妖精ってオムライス食うのかな。これでアレルギーとか、苦手とか言われたらちょっと泣く。


 しかしそんな俺の考えは杞憂だったようで、ペンヨウをスプーンを握ってバクバクとオムライスを食べ始めた。そしてすぐに皿を空にすると、満足したのか机の上に座り腹を擦った。


「君はペンヨウの命の恩人セイ!」


「それは大袈裟だろ。それはそうと、ペンヨウ聞きたいことがあるんだが」


「このペンヨウ様になんでも聞いてほしいセイ! って、どうしてペンヨウの名前を知ってるセイ!?」


「自分で言ったんだろ」


 大丈夫かこいつ。1人で外をフラフラしてた部分は事情があるだろうから置いとくが、ぬいぐるみが喋ったり動くのは不信感持たれるだろ。それに情報をペラペラ喋るし……なんかマホと似てるな。


「し、しまったセイ! で、でもペンヨウの正体が妖精で、悪の組織ワルインダーから逃げてきた異世界人ってのはバレてないからセーフセイ」


「全部言ってるんだが?」


 俺側としてもペンヨウに秘密を握ってることを勘づかれないよう、気を遣いながら喋るよりも情報言ってくれた方が話しやすいけどさ、そこまで言えとは思ってないんだよ。


 さっきまでシリアスしてたのが恥ずかしくなってきた、誰だよ不味いとか言ってた奴は。何一つ不味くねぇよ、ただのギャグじゃねぇか。


「ペンヨウに手を出さない方が良いセイよ! ペンヨウに手を出せば、魔法少女のマホがペンヨウを助け、助け……」


「どうした?」


 ペンヨウはマホを出したと共に、さっきまで秘密ただ漏れ状態だった口は何処へ言ったのやら、唐突に口数が少なくなり下を向いてしまった。


「いや。ペンヨウはもう、マホの事なんて知らないセイ」


 どうやら、これはただのギャグなんかじゃ済ませられない用件のようだ。

 実はこの作品、主人公達の通う学校名も住んでる街の名前も何もかも決まってません。でも物語としては問題なく進んでるからヨシ!

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