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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第2章~俺のクラスメイトに刺客が居るで章
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第22話 俺の友達がテスト対策中な件

 力男とラン以外のキャラの影が薄く、どうにも舞台装置感が否めないのでテコ入れもとい深堀り回が何話か続きます。

「超能くん、こうするのはどうかな?」


「うーん、別の例も入れたらどうだ? 勇子は基礎を重点的に押さえた方が良いだろうから、こっちの式も入れた方が」


「でも期末は中間より難しくなるよね。基礎を押さえるだけだと」


「それもそうか。ならどうすっかなぁ」


 リュウに勉強を教えると約束した放課後。ジワジワと期末テストが近付いてきている中、俺と長神は図書室でお馬鹿ルテットに勉強を教えるための事前準備を進めていた。


 四人に教えると言っても、全員に全員同じ内容を教えるようなことはしない。1人1人の理解度は違うので、俺達は今1人一1冊専用のノートを作っている最中なのだ。


 まずはマホ。この世界の学校に通い始めて1ヶ月、問題の基礎やこれまで新しく学んだ事を完全に吸収したようで、躓くことはあってもそれは応用問題であったり、日本語特有の難解さに関するものであり、このまま行けば教わる立場から教える立場になれるだろう。


 次にラン。毎朝勉強を教えているのと、本人の勘が鋭いので良い点数を取りつつある。基礎こそは身に付いているが、応用系は時折勘で解いてる時があるように、直感タイプなので人には教えられないだろう。ちょっとその勘を俺にも分けてくれ。


 次に勇子。前回はテストまで時間が無かったため基礎だけ押さえるような形になってしまったが、それでも半分は取れている辺り、中間が基礎問題多めだったのもあるが、勉強が苦手なだけで頭は良いのだろう。これは正直予想外であった。


 最後にリュウ。コイツに関しては知らん。投げやりになってる訳じゃなくて、単純に何処まで勉強が出来るのか知らないから、どうしても基礎から教えることになる。まぁ赤点は回避出来るだろ。


「ねぇ超能くん。ちょっと聞きたいことあるんだけど、良いかな?」


「ん、どうした?」


 1人1人の特徴を思い浮かべながら、どう教えるか考えていると長神に小声で声をかけられた。なんだ、世間話か? 長神からそういう話題が出るのは珍しいな。


「超能くんとランちゃんっていつから仲良くなったの?」


「ランと? 確か4月の最初、入学式辺りからだったな。席が隣でな、ランの方から一方的に話しかけてきたのが切っ掛けだ」


 あの時の俺はまだ眼をキラキラさせてたな。小学では何も無かったが、中学に行けば俺の超能力のように不思議な力も持った人物がいるだろうと、まだ見ぬ摩訶不思議な出来事があるだろうと。


 ランと最初関わった時はその身体能力に驚いて、俺と同じような奴が居ると知ると同時に漫画のような出来事が起こると思ったのに、何も無くて途中から目が死んでいったな。


 今更ながらの話になるが、俺が超能力使えたり、ランや部長の身体能力が常人の粋を遥かに越えてるのは何か理由があるのか? それとも、あくまで「そういう存在」なのか……考えても分からないな、取りあえず今は置いとこう。


「俺とランが仲良いのがそんなに気になるか?」


「え、えっと……ごめんね。ランちゃん、友達作れてるか心配で」


「あーいや、詮索するなとかじゃなくて、そう聞かれるのが意外だっただけだから。謝らなくて良い」


 しまった、俺としては「ランとの仲を聞かれるのに驚いた」って意味で聞き返したが、長神にとっては「人との仲を詮索するのか?」的な感じに聞こえちまったか。


 長神がネガティブ思考なのもあるけど、俺も俺で言葉を間違えたな。長神は俺の周りに居る数少ないマトモ枠だ、変なこと言って傷付けないようにしよう。


 ちなみにだが、マトモじゃない枠にはラン、部長、リュウの3人である。あと変人枠でマホ。正直変人と呼んで良いのか微妙なラインではあるが、素直でこの世界の常識に疎いマホは、たまに突拍子の無い行動に出るのだ。


 この前だって「節分は鬼を豆で追い払う行事なんだぜ」と話したら、鬼がこの世界に居るんだと信じて学校中探し回ってたな。かわいいかよ。


「ってちょっと待て。ランが友達作れてるか心配ってどういうことだ?」


「ランちゃんってわりと自由奔放でしょ」


「わりとどころか、心当たりしかないな」


 あれはもはや性格うんぬんの問題じゃなくて、自由奔放が服を着て生きてるような存在だ。意味不明な言動、常人離れした身体能力、何か変なことする度に「勘が言っている」と言う……あれ、自由奔放と言うより変人と奇人を足しただけじゃね?


「私、ランちゃんと幼馴染みで小学校も同じだったんだけど、その性格が原因で小学生の時はあまり友達が居なかったんだ」


「なんとなく予想は出来た」


 俺はあんな性格だからこそ、ランには何かあると思って惹かれたが、もしそれが無ければ関わろうとは思わないだろう。あとアイツは顔が良いから、ジッとしてれば周りに人が集まりそうなものだが、それはランじゃないな。むしろジッとしてたら、急にどうしたって怖くなる。


「だからビックリしたんだ。ランちゃんが友達に勉強を教えるのを手伝ってほしいって言われた時は」


 あー、|マホと勇子にも勉強を教えるって約束した《第8話、第9話参照》あの時か。あの時はランが勉強を教えられる相手を連れてくると言って不安だったな、しかも人の話聞かずに勝手に決めてたし。


「けどそれと同時に、引っ込み思案で人見知りする私と違って、ランちゃんは友達を作ってて凄いなと思ったんだ」


「そういう長神も凄いと思うけどな」


「え?」


 そんな驚いた顔をされてもな、俺は思ったことを正直に伝えただけなんだが。


「勉強が苦手な相手に分かりやすいよう教えられるし、勇子の相談に親身になってたじゃんか」


「勉強は私の少ない長所だし、相談に乗るのはお兄ちゃんがしてたのを参考にしただけだし」


「勉強を教えるのは俺だけだと手が回らなかったし、相談に乗るのは長神にしか出来なかったことだ。少しは自分を誇ってみたらどうだ?」


 これはお世辞ではない。事実、俺1人に対して3人に教えるのは厳しかったし、力が無くとも心の底から誰かを助けたい気持ちがあった長神だからこそ、勇子を勇気付けられたのだ。


「ふふっ、ありがとう」


 長神はいつしか魔法少女になるだろう。名前に色が入っている事から推測したメタもあるが、魔法少女になる条件には『強い思い』がある、その思いに指定こそは無いが、十中八九誰かを助けたいと思う心だろう。


 マホはペンヨウをワルインダーの魔の手から助けたい思い、勇子は戦っているマホを助けたい思い、長神は困っている人を助けたい思い。勇子は変身した場面を見てないため推測にはなってしまうが、正解もしくは正解に近い答えだろう。


 魔法少女になれば、弱者から強者に変わる。見える世界も変わってしまうだろうが、長神なら大丈夫だろう。俺はそんな確信めいた思いを抱くのであった。


「そうだ超能くん、超能くんの事これから下の名前で呼んでも良い? ランちゃん達がそう呼んでるの見て、私もそうしてみたくなっちゃって」


「構わん構わん。じゃあ俺は咲黄って呼ばせてもらうか」


「私にランちゃん以外の友達が出来るなんて夢みたい。あ、夢で思い出したけど、最近自分を妖精と名乗る『フクヨウ』って子が出てくる夢を見てね」


 おいちょっと待て、その話詳しく! え、なに。妖精ともう接触してたの。何が「いつしか魔法少女になるだろう」だよ、カッコつけんな俺! 魔法少女になるまでもう秒読みじゃねぇか!

 咲黄と交流をしつつ、ランに関する話題を入れてみました。え、今回は咲黄と交流する回だろって? いや、だって主人公が咲黄と殆ど関わってない都合上、この二人はなんか友達の友達みたいな距離感なんですよ。共通の友達であるランの話題出した方が自然だと思ったんですよ。

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