表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第2章~俺のクラスメイトに刺客が居るで章
21/146

第21話 俺のクラスメイトが勉強苦手な件

 一つ小話。

 この時の私はニチアサ(プリキュア)知識を蓄え、「女児でも安心して見れるモノ(ただし曇らせアリ)」「攻撃は物理」「敵にも愛嬌がある」それに加えて「五人じゃなくてもOK」を学びました。

「力男おはよう!」


「おはよう。あと窓から入ってくんな」


 いつものように窓から教室へと侵入するランへと突っ込みを入れつつ、勉強を教えるために机をくっ付ける。

 もうランが窓から入ってくるのにみんな慣れたのか、俺以外何のリアクションもしないし、なんなら最初から教室の窓が開いている。適応力高すぎない?


「オ、おはようございまス」


「おはよう。なんか身体プルプルしてるけど大丈夫か?」


「昨日、彼女と少し一緒に走りましてネ」


 俺がランに勉強を教えていると、昨日陸上部に体験入部したリュウが教室へとやってきた。陸上部で沢山しごかれたのか、全身筋肉痛のようで、生まれたての小鹿のような歩き方をしている。


❵(部長や彼女の身体はいったいどうなってるんですカ。魔法少女並の身体能力なんですガ……総帥に報告してモ、嘘をつくなと言われましたシ)❵


 正直俺もそれは思う。それにしても総帥に逐一報告するタイプなのかコイツ。本当の事言ったのに信じられてないのは若干同情を覚えるが、それはそれとしてこれからの行動には細心の注意を払った方が良さそうだ。


 あまりにも現実離れした話は嘘だと思われるようだが、何かある度に報告しているのなら、一度でもボロを出したらワルインダー全体にその情報が共有されるだろう。


「彼女、ア~……そういえば名前を聞いていませんでしたネ」


「え、お前ら自己紹介してなかったの?」


 俺が気を引き締めていると、リュウはランの名前を知らないと言った。部活中はどうだったかは兎も角として、昨日はランは部活勧誘して陸上部に連れ去っただけで、名前を名乗ってなかったなと思い出す。


「オレは『元気丸』だ!」


「改めてよろしくお願いしますネ、元気丸さン」


 いや誰だてめぇ。堂々と偽名使うなよ、あまりにも自然に偽名使うせいで一瞬気付かなかったんだが。あとリュウもリュウで、犬みたいな名前の事にちょっとは疑問を持て。


「何言ってんだ、オレの名前は『陸上三太郎』だぞ」


「エ? えっト、三太郎さン?」


「いや、だから『逃走子』だって。人の名前間違えるなよ」


「?????」


「意地悪止めてやれ。リュウ、コイツの名前は『草加 ラン』だ」


 悪役だろうと、さすがにランの行動に振り回されるのを見ていられず、俺はリュウにランの本名を教える。毎度の事ながらコイツの行動理由が分からねぇ……! え、お前もしかしてリュウが悪の組織所属とか気付いてないよね、未来とは見えてないよね?


「オレとリュウ。オレたち、いつか良い友達になれそうだな!」


「お前には何が見えてるの? あと今じゃなくて、いつかかよ」


 相変わらずランの考えることはよく分からない。ラン自身は知らないとはいえ、世界制服が目的の相手に友達になれると言う度胸に呆れながら、勉強を教えるのを再開するのであった。






「クク、ククク」


 昼休み。ランに振り回されたり、総帥に事実を嘘呼ばわりされたリュウに同情を抱きつつも、テレパシーを使うことは止めない。


 運がないのか、間が悪いからか悪役らしい行動はまだしてないが、内心だと友情破壊を狙っていたり、何かあるごとに逐一上に報告するマメな奴だ。常に警戒しといて損は無いだろう。


「ハハハ」


 今日の午前中、授業中だろうと少しでも暇さえあればリュウの心を読んでいた。読んでいて、俺はあることに気付いてしまった。


「授業の内容が分からないでス」


 コイツ馬鹿だと。いや、正確には作戦を考えるほどの頭はあるので、馬鹿ではなく勉強が出来ないでらあるが。まさか学校に潜入してくる奴が勉強出来ないのは予想外であった。


 昨日のリュウはマホと勇子の交友関係を探るためか、常に2人の事を観察していて、授業の内容を1ミリも聞いていなかったから俺のテレパシーでも見逃していた。


 俺のテレパシーは相手が今思っている事しか読み取れないから、深い所まで分からないんだよなぁ。だからリュウが勉強が出来ないのも今日まで気付かなかったのだ。


 ……あの、もう少し良い人材居なかったの? 俺が心配することじゃないけど、このままだとコイツ三者面談するハメになるんだが。嫌だよ悪役が赤点とって三者面談する絵面なんて。


 真面目な話をすると、リュウが三者面談をするのは俺としても避けたい。可哀想と思っている訳でも、悪役が三者面談に来て、先生の話を真剣に聞いているのを想像するだけで面白いと言った理由ではない。


 ワルインダーの奴らが学校に何人も来ることを危惧しているのだ。今居る魔法少女はマホと勇子の二人だけである、もしかしたらいつの間にか増えているかもしれないが、もしもの話をしても仕方ないので2人だけとして話を進めよう。


 もし三者面談時にリュウが暴れた場合、魔法少女はリュウ+親役のワルインダーの人物+怪人と3人を相手しなければならない。今までは1人VS魔法少女だったが、人数で上を取られた場合、魔法少女は勝てるのだろうか。特に親役として来た奴が幹部、もしくはそれ以上の実力を持っていたらどうする。


 そんな素直に相手が三者面談に来るのかとか、最後は魔法少女側がなんやかんやあって勝つだろとか、突っ込みどころ自体はあるが、念には念を入れた方が安心だ。


「なぁリュウ」


「なんでしょうカ。えっト……」


 そういやまだ名乗って無かったな。まだリュウが転校してから2日目だから話をしたことなかったのもあるが、リュウを警戒して話もせずに観察ばかりしてたのも原因である。朝のアレはフォロー入れただけだったしな。


「力男だ」


「力男さんですネ。それで、何か用ですカ?」


「あぁ、リュウって海外から来たんだろ? 今までと違う言語だろうし、日本の授業を受けるのはちょっと大変と思ってな。勉強教えようか?」


❵(力男さン、確かあのランさんと知り合いの人物でしたネ。ランさんの知り合いとなるト、関わりたくはないですガ……赤点を取るとコマツール様が面談に来て怒られるかもしれないですからネ。背に腹はなんちゃらでス)❵


 赤点に怯える幹部とは。

 お前初登場の参謀感を醸し出してた姿何処行ったよ、今のお前ただのギャグキャラと化してるよ、ただの学生にしか見えねぇよ……いや、潜入してるから学生に見えるのはむしろ良いのか? でも、勉強出来ないのは素なんだよなぁ。


「お願いしても良いですカ?」


「おう、任せとけ」


 俺が勉強を教える相手が、お馬鹿三姉妹からオ馬鹿ルテットになった瞬間であった。まぁマホは知識が追い付いてないだけだから、お馬鹿呼ばわりするのはちょっと違うかもしれないがな。

 アクロコの時点で卑怯な手を使う相手は書いたので、別の側面を持つ悪役として参謀系のリュウを登場させました。ただし参謀の面を強く出すと常時シリアスになるので、勉強が出来ない設定を追加しました。


 アクロコから情報取得、リュウにギャグ属性追加と、必要な話は終わらせたので、これからは日常書こうかなぁと思ってます。


 魔法少女組や咲黄が必要最低限の登場しかしてないので、その辺りの深掘りをしたいですね。え、部長? 部長は咲黄()経由で名字が判明しただけのサブキャラですし。それにあの人は深掘りせずともこの前と今回の登場だけで充分爪痕残してるので。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ