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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第1章~俺のクラスメイトが魔法少女で章
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第11話 私の友達を狙う敵が戦いを仕掛けてきたな件だよ!

 今回はようやくバトル回です。

 魔法少女題材なのにやっとバトル? と言われそうですが、戦闘描写が少ない理由としては、当初は主人公が魔法少女の活躍を影から見守る日常系作品の予定だったからです。

「う~……」


「まだ落ち込んでいるんですか?」


「だって、だってだってだって~」


 アクロコが暴れるどころか、出会うことすらも無くなってから1週間。私たちはその間、平和な日常を過ごしていた。平和と言っても、勉強したりテストがあったり大変だったけどね。


 そして今日、そのテストが返されたんだけど、その点数を見て私は凄い落ち込んでいた。どのぐらい落ち込んでいたかって言うと、学校が終わってマホちゃんと一緒に帰っている今もそれを引き摺るぐらいだよ。


「咲黄ちゃんに教えてもらったから、もっと行けると思ったのに!」


 色々と助けてもらったから、それに見合う頑張りを出したいと思ったんだけどなぁ。結果としては全教科50点越えだった。


 授業の内容が全然分からなくて、問題を解くよう言われた時に毎回躓いてた時よりは成長したんだけど、もう少し点数取りたかったよ~。一緒に勉強してたみんなは私より点数高かったし……


 特に咲黄ちゃんと力男くんは全教科満点で2人で学年一位を取ってたし! 人に教えられるだけあって、2人とも頭良いんだねぇ。マホちゃんもこの世界の事を知り始めたからか、途中からスポンジのように吸収して全教科80点いってたし、ランちゃんは勘で解いたって言って90点近くのがチラホラあったし!


「テストも返されて勉強も一区切り付きましたし、ちょっと2人で寄り道しませんか?」


 二人で寄り道良いね! 最近は5人で行動してたから、前と比べるとマホちゃんと2人で居られる機会が少なくなってたからね。


 マホちゃんは素直で嘘がつけないから、学校で異世界から来たとか魔法少女の事を言わないか心配だったけど、学校に馴染めてるようで安心したよ。その分、2人で居る時が少なくなって、ちょっとだけ寂しいけどね……。


 でも、登下校の時は家に居るときはマホちゃんと2人だけの事が多いし、私が嫉妬深いだけなのかな。うん、駄目だね友達に嫉妬するなんて! 切り替えていこう!


「ワーニャニャニャ!」


 そう考えていると、聞き覚えのある笑い声が響いてきた。声のした方向へと振り向くと、河川敷の中からアクロコが出てきた。最近姿を見なかったけど、性懲りもなくペンヨウやライヨウ達妖精を狙ってきたんだね!


 もう、どうしてペンヨウ達を狙ってくるのかな。ペンヨウ達も突然ワルインダーって名乗る組織が妖精国って所を滅ぼしに来て、命からがら逃げてきたから、目的は分からないって言っていたし。でも、私たちの友達を狙うなら容赦はしないよ!


「今日の今日こそ、お前らを倒すワニ!」


「勇子ちゃん、ライヨウは連れてきてますか!」


「ちゃんと連れてきてるよ!」


 前にショッピングモールで襲われた時はライヨウが居なくて変身出来なくて、マホちゃんも居なくてピンチだったけど、同じ失敗は2度もしないよ!


「「変身!」」


 マホちゃんはペンヨウから、私はライヨウからステッキを受け取って普通の女子中学生から、魔法少女へと変身した。変身すると髪型も服装もまるっきり変わるから、誰かに見られても私たちだとバレないから安心なんだ! って、誰に説明してるんだろ。


「今回は怪人の力に頼らないワニ、ワニャア自身の力でお前らを倒すワニ……これが最期の戦いワニ!」


「最後ってどういうこと?」


 アクロコの「最後」って言葉が気になって聞いてみたけど、アクロコは何も答えなかった。それにいつもは怪人を産み出して戦わせてきたのに、今回は自分自身で戦うなんて……。


「2匹とも隠れてて!」


 いつもと何処か雰囲気が違うアクロコに違和感を持ちながらも、私はペンヨウ達にカバンの中に隠れるよう指示をする。


 今までの戦いではペンヨウ達に隠れてもらうような事は無かったけど、今日はなんだか嫌な予感がする。ペンヨウが自分も戦いたいと言っているけど、危険だから駄目と言って私は無理矢理カバンの中に押し込んだ。


「行くワニ!」


 その声と共にアクロコはドシンドシンと、大きな足音を立てて私たちへと近付いてきた。その巨体には見合わないスピードでちょっと驚いたけど、魔法少女に変身してる今なら問題なくかわせるよ!


 アクロコはスカイブルー(マホちゃん)に狙いを定めてパンチをしてきたけど、スカイブルーはパンチを跳び箱のように飛び越えて、アクロコの顔を両足で蹴った。


「スカイレッド!」


 スカイブルーが蹴りの勢いで、後ろへと回転しながら私の名前(スカイレッド)を呼ぶ。私はアクロコの懐へと潜り込んでパンチしようとするけど、アクロコは生えている尻尾を器用に使って私を吹っ飛ばした。


「きゃっ!」


「スカイレッド、大丈夫ですか?」


「うん!」


 魔法少女に変身したけど、そうすぐに戦える訳じゃないかぁ。今までの怪人は理性無く力任せに暴れてたから、簡単に攻撃を当てられたけど、アクロコは考える力がある。


 厄介な相手だね。拳を握ったらパンチが飛んでくると思われるし、ステッキを向けたら浄化してくるとバレちゃう。こういうのを一味いかない? いや、一筋縄じゃいかないって言うんだったかな。


「負けられない、負けられないワニ!」


「……ねぇ、アクロコ」


 スカイブルーにパンチされた所を擦りながら、地団駄をして負けられないと騒ぐアクロコ。見苦しいと思う人がいるかもしれないけど、私にはなんだかその様子が悲しく思えた。


「なにワニか!」


「どうしてペンヨウ達を狙うの? 目的は? そもそもワルインダーってなんなの?」


 思えば私たちはアクロコと、その後ろにある組織のワルインダーについて何も知らない。目的も出身も何が好きなのかも。


 最近友達になった咲黄ちゃんのことも、私は友達になるまで何も知らなかった。陸上部で部長をしている人の妹って言うのだから、運動が得意なのかと思ったら真逆で運動が苦手で勉強が得意だった。


 それでいて自信が持てなくて大人しい性格だけど、私たちの勉強を親身になって教えてくれたり、ちゃんと実力を出せたか自分のように心配してくれる優しい子だった。


 ペンヨウ達とアクロコが仲直り出来るとも、手と手を繋いで友達になれるとは簡単には思っていない。けど何か事情があるのかもしれないと考えると、なんだか放っておけない。


「ワニャア達の目的はただ1つ。伝説の戦士、魔法少女を産み出す妖精達を捕らえて総帥の所へと連れていく事ワニ。総帥に対する恩を返すため、お前らには負けられないワニ! ワニャアのワニ生を全て掛けてでも!」


「そっか。でも、私たちにも譲れないものがあるんだよ!」


 深い事情はあるようだけど、私たちにも友達(妖精)を守りたいって言う譲れない思いがあるんだ。だから、この戦いが終わったらアクロコについて教えてくれないかな。

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