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1 化粧品の香り

この化粧品の香りに救われた、と英介は思った。英介は高校の英語の教師をしているのだが、問題のある生徒やモンスターペアレントの対応、職場の同僚からの様々な嫌がらせなどで日々ストレスが溜まると週末に思いきって都会へ行き、デパートの本屋でぶらぶらしてからデパートを出る途中で必ず化粧品コーナーを通るのだ。


最近は男性でも化粧をしたりマニキュアをつけたりする人が増えているということだが、英介はそういうことはしないのだが、デパートの出口へ向かうときにここの構造上このコーナーを通ることになってしまうのだ。


化粧品コーナーは面積が広いので、彼はあちこちを眺めながら歩いていく。スタッフの女性は美女もいればそうでない人も少なくないのだが、この化粧品のパウダーの独特の香りと、美しくなりたくて来ているお客さんのためにお役に立ちたい、お客さんが気に入って喜んでくれると素直にそれが嬉しい、といった感じのスタッフの女性たちと美しくなろうと懸命な女性たちの様子を眺めていると別世界に来た感じがして、日頃の辛いことや頭にくることを忘れて楽しい気分になれるのだ。

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