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聖女はギャル!  作者: 如月冬香
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五十二話 はじめて会った日 その二

「どうゆうことですか?」

 僕は師匠に尋ねる。正直混乱しているし、いきなりすぎて驚いている。

 急展開過ぎてついていけない。

「いや、レンに聞かれたら言おうとは思っていたんだ、ただ君は聞いてくることはなかっただろう?」

 確かに僕は今まで聞いたことはなかった。何故なら、師匠と出会った時、僕は意識があったからだ。

 目が覚めると知らないところにいて、師匠と出会った。

 だから、その前のことは師匠は知らないと勝手に思い込んでいたのだ。

 ではなぜ出会ったときのことを聞こうと思ったのか、それは僕と出会った頃の様子などを聞いたら何か記憶を思い出す手掛かりになるんじゃないかと思ったからだ。

 いいきっかけだった。どのみち記憶は思い出さないといけないとは思っていたが、チユが召喚されてから後回しにしていた。

 今回チユが記憶を思いだそうと言ってくれたおかげだ。

「さて、レンと出会った時のこと、だったよな」

 俺たちは頷く。師匠はため息をついて窓を開ける。冷たい風が入ってくる。


 ある日、師匠ことキーラ・エルバァンは魔法の練習をしていた。それは数年後に予定されている聖女召喚の練習だった。

 彼は心配性だったのだ。聖女の子孫である彼は周りからの期待に押しつぶされそうになっていた。だから彼は何かあるたびに練習をしていた。今回も例外ではない。

 キーラに聖女召喚の話が来てから、いつも通り魔塔の外にある森の奥深くの小屋でキーラは練習をしていた。

 今回はある程度人数がいなければ成功できないとされている。

 だから、油断していた。

 光が漏れ出し、目の前が見えなくなる。

 そして、目を開けるとそこには少年が倒れていた。

「え?は?」

 キーラは混乱する。まさか自分一人が誰かを呼び出すなんて無理があるだろうと思っていた。

 しかも呼び出された人は女性ではなく男性。

「……?ここは?」

 気がつけば目が覚めた少年は周りを見渡している。

「……君名前は?」

 キーラは恐る恐る名前を聞く。すると、すぐには思い出せなかったようで、口ごもる。だが少年は急展開思い出したかのように名前を言った。

「……れん」

「レン、か」

 キーラはこの黒髪を見る。黒髪はなかなか珍しい。

 特徴としては聖女が歴代黒髪だった。それほどまでに珍しい。と言っても黒髪の人がいないわけではない。

「ここに来る前の記憶はあるかい?」

 キーラは、記憶が混乱していないかを聞く。人を一人呼び出せたと言っても一人で召喚したのだから何かしら問題があるかもしれない。

「思い出せないです。名前だけしか……」

 こうして二人は出会った。彼、キーラ・エルバァンによって、レンはこの世界に来たのだ。


「後は知っての通り、俺の親族であるユーリス家に引き取ってもらったんだ」

「ということは、僕は師匠に召喚されて、記憶がないってことですか」

 そう聞くと師匠は頷く。

 まあ、師匠らしいが……。迷惑な話である。

「やっぱり……」

 チユは何か思うところがあるのか、考え込んでいる。

「師匠、僕にいうことありませんか?」

 すると師匠は察したのかすぐさま跪き、頭を下げる。

「本当に申し訳ございませんでした‼︎」

 相変わらずだが、謝るスピードは早い。

 僕が許すと師匠は頭を上げて、再び話し始める。

「レンがどうにか記憶が戻らないかと色々探していたんだが……、やっぱり方法は東の国、フォート王国に行かないと無理そうだ」

 そこで思い出す。ツルさんも同じようなことを言っていたなと。

 僕とチユは目を合わせる。

「ツルさん言ってたくない?」

 やはりチユも覚えていたようだ。

「ちょうどフォート王国に浄化で行くよね?」

 師匠は僕たちに聞くので頷く。

「だから、そろそろこの話をしなければと思っていたところだったんだよ。レンには本当に申し訳ないが……」

「なぜ、フォート王国なんですか」

「フォート王国には、記憶を操ることができる魔導士がいるらしいんだ。彼は魔塔に所属しているわけではなくてね、どうやら聖女の書物などを管理しているようなんだ」

「なるほど、だから彼に会うといいって事ですね。でも今まで会えなかったのはその人が聖女の書物などを管理しているからなかなか国外に出れない、ということですか」

 すると師匠は頷いた。

 それにしてもツルさんは何者なのだろうか。

 チユも疑問に思ったのかこちらをツンツンしてくる。

「ツルさんの言ってたことってこの事なのかな?」

「そうかもね」

 ツルさんの疑問が深まるばかりだ。僕とチユは次会った時に深く聞いてみようということで落ち着き、師匠と別れた。

 師匠の部屋を出る時改めて謝罪をされた。このことは国王も知っていることだそうだ。それもそうだろう。知っていなければ大問題だ。


 こうして、記憶が操れるという魔導師に会いに行くことが決定した。

 そして、時間は流れあっという間に東の国に行くため王国を出る日がやってきた。

 僕とドニーはチユの部屋の前で待っていた。

「お待たせ〜!」

 そして出てきたチユはいつものストレート金髪の髪ではなく、くるっくるっに巻かれた金髪になったチユが出てきたのだった。

お久しぶりです……。皆さんお元気ですか?私は最近は喉を壊してました。体調には気をつけていきたいと思います!


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