三十三話 チユの護衛魔導士
パーティーが終わり数日後の夜のこと、チユは一人ベランダいた。というのも明日は護衛魔導士を決める日なのである。
「……護衛魔導士ねぇ……。」
ここ数週間いろんな人を見てきた。仲良くなった護衛魔導士もいる。でもやっぱりしっくりとは来なかった。
私はレンから貰った魔導石をみる。これはドライヤーでできる少し前、余ったからと貰ったものである。
「いいの⁉︎めっちゃ綺麗やん!」
「いいよ。特に害があるものじゃないしね。」
この魔導石を見て思う。やっぱりレンしか勝たん。
その時、一匹の猫がこちらを見ていた。そしてこちらを見つめていたかと思っていたらぴょんとベランダの柵までやってきた。
「どちたの〜!まじ可愛いー!」
そう小声で言っていると、魔導石を持っていた手を猫パンチされ、すぐに猫が魔導石を加える。
「あっ。」
そのまま、外へ出ていってしまった。夜中にキラキラしていたから気になったのだろうか。
私は窓から近くの木へ飛び乗りそのまま外に出る。
これ、実は前々からやってみたかったのでよくシュミレーションしていた。というのも、どうにか人の目がないところで外に出たいという気持ちから思いついたものだった。こんな時に役に立つとは!
外に出て猫を追いかける。すると猫は高い木の上へ軽々と登った。私も登って追いかける。ここの木は王宮の裏の方にある木で私も今日初めて知った。裏の方の影にあるので見えにくかったのだ。
色々試行錯誤をし見事魔導石を取ることができた。
何故こんなに必死なのかというとレンからせっかく頂いたものなので大切にしたかったからだ。
さてここからどう降りようか。そんな呑気なことを考えていた。まさか、王宮では騒ぎになっているとも知らず。




