二十三話 ギャルと王子 その三
「レンの様子、ですか?」
「そうそう。」
と、にこやかに笑う。
「何故ですか?」
すると、アーサーは訳を話しただした。
「レンが鉄壁と呼ばれているのは知っているかい?」
鉄壁?知らんな、何そのあだ名。変なのー、と思いながら首を振る。するとアーサーは、やっぱりという風に苦笑した。
「きっと君には見せてないんだろうね。無意識かな。」
と言う。なんのことやら?と首を傾げているとアーサーは、訳を説明してくれた。
レン・ユーリス。十四歳にしてユーリス家に突如現れた魔術の天才。養子だそうだが出生などは不明。その後はすぐにアーサーも通っていた学校へと転入。その後魔塔へ就職した。その後どんどん魔塔のトップにまで急成長している存在。
「へぇぁ〜、私全然知らんかった。」
すると、アーサーはそうかと言う顔をする。
そして話を続けた。
レンは、今の今まで女の影すらなかったそうだ。それは学生時代からもそう、付き合った女性などいるのか?と言うレベルで見た事がないそうだ。
そして、アーサーの知るレンは、
「笑わない。」
そう、アーサーは真顔で言った。
「正確には感情が薄いと言った方が正解か……。勿論、レンは笑う事だってある。自分の興味がある事とかだとね。だけど、女性の前だと特に笑わないんだ。」
「え。嘘やろ。」
そう私が言うが、
「本当さ。」
と、苦笑された。なんか苦笑ばっかされている気がする。
「それで彼はいつしか女性から笑わないけどイケメンな男、と言うので鉄壁と呼ばれているんだ。レンって結構もてるんだよね。」
「そりゃーね。」
そりゃー、特に女性の前では笑わないのだったら鉄壁と呼ばれていてもおかしくはない。
「初めて見たんだよ、君の前で笑っているレンを。」
私はいつそれを見たのか聞いたのだが秘密だと言い笑った。
「それで、私の話を聞きたいって事か。」
「そうそう。」
だけど、何を話そうか。とりあえず、私は出会ってから今までの話をした。例えば私が髪色を変えた時に似合いそうか聞いた時、それからブルーメ村に着いた時にゲロってしまった時など。
「あっははは!君、村についた時そんな事してたの!」
と、ツボにハマられたりしたが、アーサーはレンとの話ができてとても満足しているようだ。
私はふと気になってアーサーにある事を聞いた。
「アーサーは、なんでレンと仲良くなったの?」
「気になる?」
私はぶんぶんと首を振って答える。だって、聞いた限りガードの固いレンとどうやって仲良くなったのだろうか。
「そうだね……、初めて会った時、面白い人だなと思ったんだ。」
そう、語り始めた。
忙しくて短めです……。




