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聖女はギャル!  作者: 如月冬香
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十六話 新たな問題

 湖が浄化され、魔物も倒し終わったが、ずっと気になっているおかしな点がある。それは、浄化に集中していたチユ以外の皆んなは気付いている様だ。

「湖には魔物がいなかった。普通、湖から魔物が出ることが多い。なのに……何故。」

僕の呟きが他の魔導士にも聞こえた様だ。そしてチユにも。

「え、何、どしたん??」

「疑問なんだ、何故、湖から魔物が出るのではなく森の奥から魔物が出現したのか。」

 魔物は倒してきた。傷を負わせ逃げられた魔物でもすぐに戻っては来れないほどの傷を負わせたのに、瀕死の傷を負ったまま、興奮状態でこちらに戻ってくるのだ。

 僕や、他の魔導士が考えていると、チユがえ?ヤバくね?と何か言い出した。

「え、それって他にも浄化せんといかん湖があるってこと⁉︎やばくない⁉︎」

と。その瞬間、その場にいた全員の空気がピシッと止まる。

「え、え、流石になんか言って?え?どした、どした。」

と、ワタワタしているが、こちらはそれどころではなくなった。

「過去の前例で、他にも湖があったことなんて……。」

そう、ある騎士が言うが、もしかしたら……そうかもしれない。

「どうしますか。探しますか。」

僕はハインリヒに聞く。

「その方が良さそうじゃな。」

と、腕を組みながら言う。だけど、どう探すか……。すると、タイミングよく森の近くで戦っていたであろう騎士がこちらにやってきた。

「話が聞こえてしまいました。先程戦った時、湖浄化した際に逃げた魔物の血痕が残っております。もしかしたら……そのまま追えば見つかるかと。」

「ナイス情報!」

と、チユが親指でぐっ!とする。


 こうして、僕たちはその血痕を頼りにまた湖を探すのだった。一刻も早く見つけなければならない。まだ、ルテスちゃんが見つかっていないからだ。人手が足りていない。

僕たちは焦るのだった。


 それから大体に一時間は経っただろうか。思ったより早く湖は見つかった。崖の真下に広い湖だった。そして、多くの魔物をいる。大怪我を負ったものが多い。早く浄化しなければ……。

「あれ、湖自体が邪気を発しているわけではないのか……?」

そう、湖に着いたはいいものの邪気が纏っていない、普通の湖だったのだ。だけど、何故か魔物がいる。これは……どういうことだ?

「よく分かんないけど、魔物浄化すればいいん??」

そう、チユはいい、僕たちは頷く。

「こちらで私達は援護します!」

と、騎士達は魔物を倒し始め、僕たち魔導士は、チユの周りに立ち、魔物を倒しながら、魔物が沢山いる中心地に行く。

「ファイヤーボール!」

「アイスソード!」

と、魔導士は、魔術を打ち込む。中心地に着き、チユは浄化を始める、とその時、

「え、チユお姉ちゃん⁉︎」

と、崖の上から声が聞こえる。この声は、

「ルテスちゃん⁉︎」

と、僕はつい叫んでしまう。すると、チユが僕の声に反応し、

「え⁉︎今、ルテスちゃんって言った⁉︎」

と、浄化をやめてしまう。

「チユ、浄化、浄化!集中してー!」

と、僕はチユに焦っていう。だってここで止めてしまったら騎士達や、僕たちがそろそろしんどくなってきてしまうからだ。

「うわ!ごめん!」

と、また浄化を始める。


 僕はルテスちゃんに話しかける。今崖から降りては危ない。本人も分かっているだろうが、一応忠告しておく。

「危ないから降りてこないでね!終わったら僕たちがそっちに向かうから!」

「私が降りる!落としたものがあって……。」

と、降りようとするルテスちゃん。僕達は急いで止めた。

「ダメだよ!落としたものがあるなら僕たちが拾う!とにかく落ちてきちゃダメだ!」

「……分かった。」

渋々、ルテスちゃんは同意をしてくれる。


チユと、僕たちは浄化を一掃早く終わらせるため、集中する。




 それから少し時間が経ち、浄化も終わる。 

ルテスちゃんの元へ向かおうとすると、師匠が立ち止まった。

「これは……?」

そこには、湖の中に黄色い巾着の様なものが浮かんでいた。

「なになにー?」

チユも気づいた様だ。

「いや、なんか袋が落ちていたから気になっただけだ。一応回収しておくか。」

と、師匠は、袋を回収したのだった。

 僕たちはルテスちゃんの元へ向かった。向かっている途中、チユは何も話さなかった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 現代だと剥がれるのことなかったギャルの鎧が聖女として召喚された事で少し剥がれて共感できるようなキャラクターになっていると感じました! これからギャル…というかチユが1人の聖女として立派に成…
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