女性として生活の辛さ
「やっぱり素材が足りないか。」
お金は魔物がドロップするが、
僕はいまだに2体しか討伐していない。
それゆえに現在の全財産は初めから持っていた金額も合わせて1568G。
あまりにも少ない。
「素材はできれば売りたくないし、
僕の作ったものよりそれ以上のものがあるだろうから、
売っても意味ないか。」
僕はそう考えた。
「確か近くにダンジョンがあったよね。」
そう言ってマップで確認した。
確かにダンジョンは存在したが、
そのダンジョンは推奨レベルが25だった。
「まぁ大丈夫かな。」
そう考えて僕はそのダンジョンに向かった。
「ついた。
洞窟型ダンジョン。
いざ攻略だ!」
そして僕はダンジョンに入った。
「中は案外明るいんだな。」
洞窟内が何かよくわからないものの影響で光っていた。
そのおかげであまり暗くはなかった。
「モンスターと出会しても最悪の場合死ねばいいだけだしね。」
僕がそう言っていると早速モンスターを見つけた。
けれどもその後ろに宝箱があった。
「これは無理かもね。」
LV23ストーンアント
そこには石でできたような風貌をした蟻がいた。
だがそのデカさは1メートル弱はあった。
「やばいかも。
でも蟻は目が悪いんだっけ?」
僕はゆっくりと歩きながら蟻の後ろに回った。
「よし宝箱までこれた。
それじゃ後は宝箱をじっくり開けさせてもらうだけだな。」
僕は宝箱に手をかけて蓋を開けた。
そして何事もなく、
<5270Gを獲得した>
見事自分の総資産の3倍以上の金額を稼いだ。
「これは誰でもダンジョンに潜るな。」
普通はこれを等分します。
ですが主人公は一人ゆえに独占できているだけです。
そもそも今回主人公の運が良かっただけで実際はもっと宝箱の出現率はシビアです。
「よしこの調子ならもっとたくさんお金を集めれるな。
そうすれば欲しいものも買えるようになるし最高だね。」
そうして調子に乗る僕だった。
だがそれ以上にこのダンジョンには人が少なかった。
「なんでこんなに人が少ないんだろ?」
首を傾げながら僕はつぶやいた。
モンスターの数は少ないけれども素材は多かった。
まぁ僕の力ではモンスターは倒せないけどね。
そして僕はとうとうこのダンジョンに人が少ない理由がわかった。
「いる。奴が。」
そう少し奥の方に少し見えた。
それは全長1メートルを超えるゴキちゃんだった。
「これは撤退だね。
対虫用のアイテムを作らないと。」
僕はそう生き込んで、
アリに喧嘩を挑み死に戻るのだった。
「よしそれじゃ殺虫剤を作るか。」
僕は錬金版をインベントリから取り出して地面に置いた。
「行動を阻害したいから、
粘液系のアイテムも必要かな?
いやでも隠れるアイテム?」
僕はそう悩んでいると、
「なんだ嬢ちゃん。
学校おサボりか。」
知らない人に絡まれた。
「いやサボってはいません。」
僕はそう言って逃げるのだった。
「おい待て!!」
その話しかけてきた男は必要以上にしつこく追い回してきた。
「呪術<変換されしちから>」
全ステータスを10になるまで代償に支払い速力を向上させた。
「それじゃバイバイ。」
僕はそうって逃げ切るのだった。
「それにしても気持ち悪かったな。」
そうさっき追いかけてきた男?は、
僕の胸やら首筋を見ていた。
その仕草はあまりにも気持ちが悪く。
「女子ってこんな思いしていたんだ。」
僕は美女と言われていたり、
アイドルとして活動している女性はこんなにも気持ち悪い目線などにも、
耐えているのだなと考えるとかなりいや相当な尊敬できた。
「待って?
僕の姿は現実でもこれだから
相当やばくないか?」
とうとう気がついてしまったのだろうか?
僕の性転換してしまった容姿はあまりにも整っていた。
それゆえに僕はあの気持ち悪い視線を我慢しないといけないのかって思うと、
辛くなってきた。
「とりあえず家に出なければ今のところは問題解決かな。」
こんな状況になった僕は、
現実逃避することにしたのだった。