試行錯誤のその先に
「なんであんなこと思っちゃんたんだろう。」
僕はそう思った。
目が覚めてからその理由について考えたが一向にその理由がわからなかった。
「とりあえず朝ごはん食べるか。」
僕はお腹が減ってきたこともあり、
オーブントースターで食パンを焼き食べるのだった。
「それじゃゲームやるか。」
お腹も満たされたので僕はゲームを起動した。
「ここは昨日探索していたところか。
とりあえず探索は続けるか。」
僕はそうして探索を再開したのだった。
「何もないな。
一回街に戻るか。」
このゲームではデスペナルティーが低い。
と言ってもレベル10までだが。
それまではデスペナルティーがない。
「それじゃ死ぬか。」
昨日作った毒の錠剤を食べた。
<状態異常:毒になりました
毎秒HPが5減少します>
「それじゃ1分くらいか。」
僕は1分経過するのを待って死ぬのだった。
「よし死に戻った。
それじゃスラム街の方に行くか。」
僕はこの街では誰も近寄らないスラム街に向かった。
「ここまで誰にもバレずにこれたな。」
僕の現在持っているスキルは自分で発展させていき自分好みにするって感じのスキルだった。
付与術はMPを使用して何かものに特殊効果を付与する。
呪術は何かを代償にしてそれと同等の価値のものを手に入れる。
錬金術は素材から元の何か新しいものを作るって感じのスキル。
どれもクセが強い。
「まぁそれでも僕はこれが1番強いと思うけど。」
というわけでも僕は呪術を使って遊ぶことにした。
「まずは呪術<支払うべきは代償願うは呪物>」
代償に使用したものとそしてそれに見合う価値のものを呪物として受け取ることができるというものだった。
「流石SPと血を代償にしただけはあるか。」
そこにあったものはスキル玉。
スキルを獲得するのに必要な球だった。
「血操術か。
まぁいらないかな。
それにしてもSP5も消費したのはデカかったな。
呪術<支払うべきは代償願うは呪物>」
そのスキル玉とLP100そして今度は自分の目を代償にした。
「義眼か。」
手に入れたのは義眼だった。
「とりあえず目に入れるか。」
僕はその義眼を目の付近まで持ってくると、
義眼は僕の目に吸い付くようにくっついた。
<称号:禁忌を犯す者を獲得>
<スキル:義眼を獲得>
「義眼はカスタムスキルか。
初めて聞いたな。そんなもの。」
義眼というスキルは自分でカスタムすることができるスキルとのこと。
「つまり全部作り替えることができる!」
あまりにも狂った思考だった。
「まぁでもまだまだしたいことがあるし後回しでいいかな。」
僕はそれ以上に呪術の新しい技法を自分で編み出そうとするのだった。
「とりあえず魔法を相手に返すような呪術を作ってみるか。
まず代償は手でいいかな。
手を生贄に攻撃を一度反射して返す。
無理か。
代償が足りない。」
一度呪術として発動しようとしても発動しなかった。
「これだから嫌われるんだろうけどな。
まぁでもトライアンドエラーだ。
やるだけやってみよう。」
その結果。
できなかった。
それはそうだろう。
相手の攻撃を反射するだなんて普通に考えたらチートにすぎない。
「でも失敗は成功の元って言うだけのことはあったね。」
そう目的の呪術は作れなかったが、
代わりに身代わりの護符石を作れた。
これは自分の血と髪の毛そして石できた。
石と言っても倒したウルフが落としたものだが。
それでも自分の受けるダメージを1400までカットするという性能だった。
「その分MP全部使用したけどな。」
代償はそれだけだったが、
それを新たなものに変換するときに、
錬金術を使用した。
だからそのせいも相待ってMPが300どころで足りなかったため、
LPを500使用してMPに割り振った。
それでやっと作ることに成功した
「これで回復アイテムをわざわざ持ち歩く必要がほぼ無くなったな。」
僕はつぎに錬金術を使ってみるのだった。
「やっぱり錬金板だけじゃ作れないか。」
錬金術と言っても素材を変換して新しいものを作りす。
その過程で色々な機材を使うのだが、
僕はその機材としてまだ錬金版しか持っていなかったのだった。