レベルアップと夢
「これで回復アイテムも揃ったしレベル上げしてみよっかな。」
僕はそうして洞窟から出るのだった。
「回復系アイテムは11個か。」
錬成に成功したのは、
回復の錠剤4つ、
解毒の錠剤3つ、
快癒の粉末薬2つ、
青の回復粘液1つ、
そして1番成功した、
回復の煙幕。
「これで怪我しても問題ないかな。」
僕はそう言って木々が生い茂る森を眺めた。
あたりに何かいるような気配は感じれなかった。
「よ〜しレベル上げ頑張るぞ。」
僕は右手を上に上げ子供っぽいかもしれないがそう言ってやる気を上げてみるのだった。
「まずなんでもモンスターに合わなかったのかな。」
そう。
今の今まであったモンスターはスライム一体だけ。
ゲームをそんなにしない僕でもこれは異常だと気がついた。
「でもこれじゃレベルを上げれないんだよなぁ。」
僕はそう呟きながらモンスターと遭遇しないかなぁ〜。
と思いながら当たりを探索するのだった。
「やっと見つけた。」
歩くこと数十分。
やっと見つけまモンスターの風貌は狼だった。
「ウルフ系か。」
僕はそう言ってその狼を見ると、
Lv7:ウィンドウルフ
というモンスターだった。
「これ僕やらかしたよね!
呪術<変換されし力>」
知力を筋力に変換した。
「ごめんね。」
僕はそう言って思い切って石の斧を狼めがけて投擲した。
その時の音は普通ではならないようなビュンという大きなおとがして、
石の斧は見事脳天にぶつかり壊れて。
狼を討伐したのだった。
<レベルが4になりました。>
「よしこれで大丈夫だな。」
僕はそのまま探索を続けるのだった。
<長時間のゲームログインにより身体への異常を確認
すぐにゲームをログアウトします>
その音声とともに視界は黒に染められるのだった。
「あぁもう終わったのか。」
僕は頭につけていたものをどかして、
「今日のご飯どうしようかな。」
気がつけば夜の7時になっていたのでご飯は何を作ろうか悩んでいると、
ピロリン。
スマホがある方からそんな音が聞こえた。
「これは通知音。
明からかも。」
僕はそう思うとスマホを急いで取りに行った。
「お母さんからか。」
そこには元気?ご飯はしっかり食べた?
というふうに僕のことを心配してくれる母からのメールだった。
「大丈夫だよっと。」
僕はメールでそう送り返したのだった。
「今日は生姜焼きでいいかな。」
僕は野菜室から生姜をとり出してすりおろし、
すりおろした生姜は生姜焼きのタレに追加で入れる。
「これで肉を浸して焼けば完成かな。」
僕はそのまま30分くらい動画配信サイトで料理動画を見たりして時間を潰したのだった。
「これくらいでいいかな。」
僕は浸した肉をフライパンの上に置き、
そのまま中火で火を起こした。
「この辺は好みだよね。」
そう呟いて2分くらいしたら裏返して、
さらに2分経過した蓋をして弱火にした。
「これで美味しくなるはず。」
自分は今レシピ通りに料理をせずに思うがままに料理をしていた。
「失敗しても大丈夫だよね。」
僕はそして3分ほど経過しそして裏面も3分焼いたら。
「完成かな。」
僕はご飯をレンジで温めて、
「それじゃいただきます。」
僕は手を合わしてそう言った。
そして生姜焼きを一口食べてみた。
「美味しい。
生姜の味が増してていい感じ。」
僕はその後無言で夕食を食べるのだった。
「とりあえず今日はもう寝よ。
もしかしたら明日になれば男に戻ってるかも。」
そんなありもしない夢を思いながら就寝するのだった。
ー夢ー
「お前誰?。」
明にそう言われた。
「僕だよ僕。柊晴だよ。」
「晴は男だ。
俺はそこまで馬鹿じゃねぇよ。
つか晴はどこにやった。」
明は僕に向かって怒鳴る。
怖かった。
いつも優しいかった明がこんなにも怒るなんて。
「ごめんなさい。」
僕は謝った。
それ以外わからなかった。
だけど明はそれを許さないようだった。
「謝ったら済む問題じゃないんだよ。」
そこで僕は目が覚めた。
「明。」
僕はなぜか胸が苦しく感じるのだった。
なんでだろう?
僕にはそれがなぜかわからなかった。