初めての錬金術
「よし見つけた。」
そして目の前にいるのはスライム。
ごく普通の敵だ。
視界には
Lv 1:スライム
と表示されておりそしてその上部に赤いバーが存在したため、
これはHPバーだと予想する。
「とりあえず一発殴ってみるか。」
僕は一発そのスライムを殴ることにした。
そして見事。当たった。
というわけではなく器用と魔力を代償して筋力を上げたが、
器用が0になっているので攻撃はとにかく当たらなかった。
「これは間違ちゃったかな。」
僕はなんとか拳を振り回しスライムに当てることに成功した。
<Lv 2になりました>
「よしレベルが上がった。」
僕はステータスを確認して知力以外のステータスに20割り振りそれ以外全てを知力に割り振るのだった。
「よしこれで大丈夫。」
僕はそのまま草原を歩き森の方向へ歩いていった。
「武器を作ってみるか。」
僕はその辺の石と木の棒そして蔓を用意して、
錬金版の上に置いた。
「錬金術<簡易錬成>」
そして出来上がったのは石の斧だった。
だがこれは品質の評価は3だったが、
レア度は2だった。
これがいいのか悪いのかで言えば悪いだろう。
なぜなら評価は10でされるからだ。
「それじゃあ一旦付与術と呪術を解除して、
素材を採取でもするか。」
僕はそうして素材の採取を始めた。
「薬草だ。」
僕は図書館でいろいろな植物の図鑑などもみてきたため、
雑草と表示されていたものもある程度は名前で表示されたのだった。
「他に何かないかな。」
僕は少し付近を探索した。
気がつけばそこは暗い森となっていた。
「まぁ大丈夫か。」
僕は気にせずにそのまま採取を続行した。
死んだら死んだでその時だし、
やりたいことをいましたい。
「せっかく一人で自由だから高いう時でも楽しまなくちゃね。」
僕は少し大きめの独り言でそういうのだった。
「これは治癒草。」
薬草の2段階上の素材がそこにはあった。
ごく稀に発見されるもので、
これ1つで薬草100個分のポーションを作れるのだとか。
「これはいいものを拾っちゃったなぁ。
他にレア素材あるかな。」
男特有のだろうか。
レアなものを集めたくなってしまったのだった。
そしてその後も十数時間経過して。
「ふぅたくさん集まった。
この洞窟で休憩するか。」
僕は気がつけば街から遠い場所にいたので、
洞窟で錬金を試してみることにした。
「まずは薬草どうして変換してみたらどうなるかな。」
錬金版に薬草10個置いて上位変換をしてみた。
成功率は低いだろうが、
このレシピは一応錬金術の書にも書いていたので間違いはないと思うが、
「失敗か。
これはスキルレベル不足かな。
とりあえずSP全部入れてみるか。」
そして僕は錬金術にSP全て費やすのだった。
「錬金術26レベル。
これで大丈夫だろう。」
錬金術のスキルレベル上昇につれて、
いくつかの常時発動の効果を手に入れた。
レベル五の時に成功率5%上昇
レベル十の時に技法『失敗は成功の元』という失敗の確率を消費したMP分上昇させるという技法だった。
レベル十五の時に品質10%の確率で+1するというもの
レベル二十の時に称号『見習い錬金術師』という錬金術に関するものに5%の補正を与えるというものだった。
レベル二十五の時書物『錬金術の書:中級編』を読めるようになった。
「これで次の段階に行けるかも。」
僕は薬草を上位変換し上薬草を手に入れた。
「これで水と合わせれば。」
僕はそう言って水を探すが。
「ない。」
そう持ってきていなかった。
「インベントにあるスライムゼリーで代用してみるか。
念のために錬金術<乾燥>錬金術<粉砕>」
そうして粉砕された上薬草をスライムゼリーに混ぜて、
「錬金術<錬成>」
そして出来上がったのがこちら
アイテム名:青の回復粘液
品質:4
レア度:5
効果
瞬時にHPを25%回復する
再使用に 1分必要
「これはまずまずだな。」
僕はその後もいろいろな素材を使い錬金術で遊ぶのだった。