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技法取得のために

僕はステータスを見終わった後、

頭の中で情報を整理してみることにした。


「ステータス的には強いがそれ以上にスキルの使い方がわかっていないのが弱点か。」


僕はとりあえず結論付けた。

そして今後どのように行動をするかある程度考えてみた。


「人に聞いてみるか。

 おそらくこのスキルは魔法系のスキルに分類されるはずだから。」


僕はそうして人がたくさんいる噴水エリアまで移動した。


「やっぱり人が多いな。」


まだゲームを始めて数時間しかしていないが、

それでも街中にいる人ぐらいの人数はぱっと見でもわかった。


「あのすみません。」


僕はNPCに話しかけてみた。


「何かようかいお嬢ちゃん。」


声をかけた相手はまるでヤクザのような人だった。


「魔法系のスキルの使い方ってわかりますか?」


「あぁ図書館で本読めばある程度は使えるようになると思うよ。

 それ以上は自分で研鑽するなりなんなりしたらいい。」


その人は少し大雑把だったが教えてくれた。


「それじゃ図書館ってどこにありますか?」


「確かここだな。」


その人はポケットから地図を取り出し図書館の場所であろうところに指を刺した。


<図書館へ行く道>

難易度Lv 1

クエスト内容

図書館へ行く

報酬

図書館の入館権利


「なんかクエスト出てきた。」


クエストが出てきた。

それと同時に僕はマップ機能に気がついた。

そしてそのマップには道案内機能が付いており僕はその案内に従いながら図書館へ行くのだった。


「ここが図書館か。」


<クエストが完了しました>


そして報酬として僕はこの図書館に入ることができる権利を手に入れた。


「やっぱりすごいなぁ。」


見た目からもわかるほど大きな建築物だったため、

中に内蔵されている本の量は想像をはるかに超えるものだった。


「あのすみません。」


僕は司書らしき人に声をかけた。


「なんでしょうか?」


「錬金術、呪術、付与術の本ってどこにありますか?」


「それは奥の部屋にありますね。

 その系統の本はあまり使用されないので、

 とりあえず案内しますね。」


その司書は一見普通の人にしか見えないような行動をとった。

でもこの人はNPCなんだなと思うしかなかった。


「ここに言われた本があります。

 閉館は特に予定していませんので十分楽しんでください。」


司書はそう言って元の居場所に戻っていった。


「すごいなぁ。」


その部屋と言ってもかなり大きく。

教室2つの部屋分くらいの大きさはあった。


「とりあえず探すか。」


僕はそう言って本のジャンルを1つ1つ確認していくのだった。


「錬金術の書:初級編」


そこには多くの錬金術にまつわる本があった。

そしてその本の初めに書かれていたことは、


『錬金術には知力が欠かせない』


と書かれていた。

知力の数値によって実験や合成などの成功率が変化したり、

品質なども変わってくるのだとか。


『錬金術の主な技法は5つある。

 加工、合成、分解、変換、改造である。』


などと僕は錬金術の本を読み進めていく。

そして時間が経過して、

その本を読み終えると、


<錬金術にいくつかの技法が追加されました>


という音声が聞こえた。

だから僕はそのあとも全ての錬金術の書を読み漁るのだった。

だが錬金術の書は読み解くのみ難解になってきて、

中級の数ページ目で読めなくなってしまった。


「知力かスキルレベルが足りないのか。」


僕はそのことに気がつきその他の呪術と付与術の初級編の書物を読むのだった。


「よし。

 これで大丈夫だ。」


知識もある程度揃ったので、

森で探索することにした。

図書館でいろいろなことを試していると、

メニュー画面を開けることができ、

そしてチュートリアルを読むのだった。


「結構簡単だったのか。

 どうして僕にはチュートリアルがなかったのかなぁ。」


そう呟きながらも僕は街の外に向かった。

手に持つ武器はなく。

拳1つだけだった。


「とりあえず付与術<微小なる強化>」


初級編で習得した技法を使ってみる。

これでステータスに+5追加されている。

僕からしたら1.5倍されているのだが。


「呪術<変換されし力>」


これも初級編の呪術で指定したステータスの数値分の20%を別のステータスに移行するという、

如何にも不都合なスキルだった。

もちろん自分にしか使用不可能。


「よしこれで筋力は19になったな。」


そうして僕は門を抜けて草原に出るのだった。

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