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魔法の使い方には要注意

そしてアップデートが終わった。


「昨日は暇だったな。」


お母さんと相談した次の日はこれと言ってしたいことがなかったので、

勉強していただけだった。


「アップデートで何がかわったんだろ。」


そう言ってアップデート内容を確認した。

そしてその中で僕に関係あるものはこれらだった。


魔法の使用可能数は1時間に使用魔法と同ランクの魔法を保持する者の3倍の数。

1000回以上死んだ場合デスペナルティーが強制付与される。


この2つだった。


「これは少し厳しいかもね。」


正直なところをいうと、

神典魔法は使用するのに莫大な魔力もしくは

経験値など使用するものに見合う対価を

支払ってやっと使うことができる魔法だった。

そんな魔法を現状僕一人で独占している状況だった。


「でもまぁ仕方ないか。」


そう呟きゲームにログインするのだった。


「そういえばこのゲーム明もやってるんだっけ?」


明もやっているはずだけれでも、

今のところは僕のレベルが低いので現状色々と制限がかかってしまっている状況だった。


「仕方ないか。」


そして僕は戦闘エリアに向かうのだった。



「この辺だと流石にいるでしょ。」


僕は称号のおかげなのかはたまた運がいいのかはわからないが、

なかなか魔物に遭遇しない。

それも異常なほどに。


「仕方がないか。

 書物術<禁忌:誘因の香り>」


魔物を誘き寄せる香りを生成する魔法を使用する。

これは禁忌指定されているが、

それ以上に使用するための適性が必要な為容易に魔法陣を知ることが出来た。

神典などは全て使用することは不可能ということだったので、

堂々と図書館に神典エリアとして存在した。

と、そんなことを考えているうちに魔物たちはやってきた。


「書物術<偽典:エクスプロード・連鎖>」


僕は爆裂魔法を連鎖して発動するようにした。

生物にあたるたびにそれが連鎖してまた爆発していく。

我ながら一騎当千様の魔法だと思う。

直これは上級魔法の一つなので使用の制限はある。


<レベルが5になりました>


「これでもまだレベル5なんだよね。」


僕は13匹の狼を倒した。

それなのにレベルは1上がった。


「どれか称号のせいだろうけど、

 僕にはわからないからなぁ。」


そんなことを思っていたけれどもそんなことを考えている暇は僕らにはなかったのだった。


「またきた。」


僕が立ち止まっているだけども魔物たちは攻めてくる。

素材は戦闘が終了してから回収される。

そのためまだ戦闘状態から抜け出せていない僕は血まみれの状態で戦う羽目になったのだった。


「書物術<偽典:ナイトメア>」


自身を中心にデバフをかける魔法。

戦闘が終わるまで効果は持続し、

時間がかかればかかるほどデバフ効果は強化されていく。


「これえ長期戦は大丈夫かな。」


僕はインベントリからお札を取り出した。


「陰陽術<式神:鎌鼬>」


不可視の攻撃を放つことのできるかまいたちを召喚した。

けれどもそれだけじゃおそらく足りないであろう数だった。


「魔法の効果聞きすぎでしょ。

 書物術<偽典:マジックアロー・拡散・二重化>」


1本で2本分の効果をもつ追加魔法陣を発動させた。


「これで大丈夫かな。」


一つ一つに込められている魔力量は異常な量だった。

けれどもそれをさらに拡散させることで、

単体魔法を広範囲魔法に変化させるのだった。


<レベルが6になりました>


その後もどこから湧いて出てくるの?

って聞きたくなるくらいずっと魔物が襲ってきたのだった。

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