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インベントポイントの使い道

「終わっちゃったね。このイベント。」


僕はイベント専用の島があった場所を眺めていた。

そこは既に青一色に染まっており島があった面影はなかった。


「運営から何か言われるかもだけど、

 自由にできる範囲だから大丈夫だよね。」


そもそもとして図書館に行けばこのような情報はすぐに入手できた。

だがそれを活用する方法がなかっただけ。

僕はそれを再現しただけに過ぎなかった。


「でも聖騎士さんはすごかったね。」


僕は中に浮かびながらそう呟いた。

あのあと僕は死んだ。

それと同時に持っていた魔法書もいくつかロストした。

けれどもあれをしようするにはそもそもとして必要魔力量が異常すぎる。

ページを開くだけでも1万も消費する魔法書。

莫大な量の魔力がないとまともに使うこともできない代物だった。


「後1日だけどもうすることがないよね。」


そうすることがなかった。

神典を集めた魔法書は拠点にある原本を除けば全て使い切ってしまった。

それ以外にも魔法書は存在するが、


「低レベル魔法を集めただけだからなぁ。」


現在使える魔法書はスキルレベル50未満までの魔法を封入したものだった。


「PKじゃレベルが上がらないっていうのはありがたいね。」


僕は自分の身体を使って実験を繰り返すため、

ですペナルティーがあることは害悪そのものでしかなかった。


「次はどんな実験をしようかな。」


僕はそれが今1番の楽しみだった。

錬金術や呪術などを駆使し、

自分の望む結果、望まない結果にしろ、

出来上がったものは全て努力の結晶の末にできたものだからだ。


「身体部位の改造とかできるかな?」


僕はそんなことを楽しみにし1日がすぎるのを待つのだった。


『それではイベントの集計発表ですよ。

 まず総合優勝者匿名さんです。

 なんで匿名のプレイヤーなんですか!

 もっとほら聖騎士さんとかの方が良かったんですけど。

 それにインタビューも拒否して

 あぁもぉおいいです。

 それじゃ次最多キル賞。

 匿名プレイヤーさん。

 またですか!

 ちょっと待ってください。

 なんで全ての部門の最上位賞を総なめしてるんですか!

 ちょっと運営さん。

 どういうことですか!』


というやりとりがあった。

まず総合優勝で1万ポイントもらえ、

各賞で5000ポイント獲得した。

とった賞は最多キル賞、最多採取賞、最多イベント貢献賞などなど。

合計で7つの賞を受賞した。

そして賞関連だけで4.5万ポイント稼げた。

10人殺すたびに1ポイント獲得できる制度で合計1万ポイント以上稼いだ。

それ以外にも採取なども併せて、計56846ポイント獲得できた。

ちなみに1ポイント1万Gらしい。

というわけで846ポイントはGに換金しそれを施設購入に費やした。

鉱山と魔法の裏庭はもちろん牧場を購入した。

牧場は500万Gするが牧場内に存在する生物の素材を自動で採取するというもの。

それの最大規模のものを購入した。

残った100万はそのまま金庫に入れた。


「後のポイントはスキルポイントに還元でいいかな。」


100ポイント=1スキルポイントというものだったが、

僕には56000ポイントもあるので560ポイント獲得でき、

それを現在のスキルに費やした。


【付与術がLv50に達しました】

【呪術がLv50に達しました】

【錬金術がLv50に達しました】

【書物術がLv50に達しました。】

【呪術と付与術がシナジーを生みました

 特殊スキル陰陽術を獲得しました】

【上限を突破しますか?】


ということなので上限を突破した。

全スキルレベル100になった。


「インフレし過ぎかも。」


僕はこのゲームを飽きてしまうかもしれないと思った。

普通こんなことにならなくない?

いくら自由度が売りとしてもさぁ。

僕はそう嘆くのだった。

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