決着は強制的に
後衛部隊が僕に向かって魔法、矢などを打ってくる。
「でもそれは僕には効かないよ。」
僕はそう言ってその攻撃を直で受ける。
どんな攻撃も無効化してあげれば意味がなくなる。
「でもこんな一方的な争いは楽しくないよね?」
僕は9個目の書物を開く。
「書物術<神典:平等で公平な世界>」
この場にいるもの全てのステータスを合算しそして平均化した数値のステータスになった。
「これでみんな平等だよ。
だから自分の技術を見せてね。」
「剣技:神聖斬」
僕に向かって攻撃してきた。
そしてその攻撃が合図かのように攻撃をし始めた。
初めは連携なんて糞食らえのように何も考えないまま攻撃していたのが、
何度も何度も攻撃を重ねているうちに連携が完成してきた。
「これで終わりだ!。」
誰かがそう言って僕に切りかかった。
そして僕は死んだ。
「よっしゃぁ!!」
そんな喜びの声が聞こえる。
だけど忘れていない?
ボスは第二形態があるということを。
そして僕を起点に魔法陣が発動した。
その効果は完全復活。
「書物術<神典:供物の果てに>」
自分はこの書物神典が50個記入された供物を代償に姿を変えた。
「<写すは不滅の龍ウロボロス>」
龍となった姿でプレイヤーに立ち塞がる。
その時だった。
『みててプレイヤーが不利だから、
サービスしちゃう。
そうだね少し早いけどこれをプレゼントしよう。』
すると身体の至る所に紋章が浮かびあがった。
『今は特別だけど身体に紋章を刻むことでより望む形のステータス、
身体特徴を得るようになるよ。
それじゃ頑張ってこの子を倒してね。』
運営の介入があった。
僕の世界のはずだったもの。
僕の描いた世界がたった1つの介入で壊された。
やっぱり僕は不運だな。
「でもこのゲームでは関係ない。
書物術<神典:紋章剥奪>」
紋章の存在は知っていた。
というよりも図書館にはイベントの秘密なども多く隠されていた。
今はドッペルゲンガーたちがその解明をしてくれている頃だろう。
「書物術<偽典:サモン・復讐の堕天使>」
その堕天使は黒のオーラを纏っていた。
「それじゃいくよ。
書物術<偽典:模倣・剣術スキル>
書物術<偽典:聖剣エクスカリバー・レプリカ>」
そして僕は剣を構えた。
「<偽典:飛空斬>
<偽典:一閃>」
僕は次々とプレイヤーをキルしていく。
そして気がつけば残り一人となっていた。
僕は残っていた人の存在を知っていた。
それは聖騎士。
このゲーム最強のプレイヤー。
どの勝負でも無敗を冠する男だった。
まるで明のようなオーラを放っている男だった。
「<偽典:模倣・神剣術>
<偽典:虚空刀>」
僕は武器を切り替えた。
刀。それは日本では知らないものはいない武器。
「<偽典:居合>」
僕は近づく聖騎士に切りかかった。
だがその攻撃が綺麗に受け流され、
僕の胸を切り付けたのだった。
「書物術<偽典:サンダーボルト・レイン>」
僕は聖騎士に魔法を打ちまくった。
けれども聖騎士は動じなかった。
やっぱり格が違うんだなと思った。
「でも最後は道連れだよ。
書物術<神典:水爆の雨嵐>」
水爆が毎秒地上に100個投入される。
そしてそれが1時間繰り返される。
36万個の水爆がこの島を覆うのだった。




