自分専用の拠点
アイデアが少しずつ出てきたので更新の量は減るかもしれませんができれば毎日投稿をしたいと思っています。
これからもこの作品を読んでいただけるありがたいです
僕はあの日から家から出ることができなくなった。
頭ではわかっていた。
そんな人はそうそういないってこと。
でも体に染み付いてしまったトラウマは消えなかった。
こんな体になってしまい、
いいことはなかった。
身体の性能が上がった。
僕にしてはそれはどうでもよかった。
それ以上に僕は一人で行動できなくなってしまっていた。
「頑張ってみるか。」
あれから2日間家から出ようとすると足が動かなくなった。
「無理だよ。」
頭ではわかっていても体が言う事を聞かない。
これ以上に辛いことはないだろう。
「大人しく今日はゲームでもしようかな。」
そしてまた自分を偽る。
何気もなかったかのように。
殻をかぶる。
そしていつものように取り繕う。
「3日ぶりだけど大丈夫かな?」
僕はそう言ってゲームを始めた。
「何をしていたんだっけ?」
わからなくなりとりあえず移動してみた。
でも人をみるなり体が動きにくくなった。
「この世界でもダメなんだ。」
落ち込むしかなかった。
ゲームの世界だったらもしかしてと思ったが、
そううまくは物事は進まなかった。
「この街を出よう。」
僕はそういい。
急いでこの街から出た。
「なるべく人のいない場所で静かにひとりで遊ぼ。」
そう決め前見つけた洞窟まで向かった。
幸いマップでその場所を確認できたのですぐに向かった。
「ここなら大丈夫でしょ。」
僕はこの洞窟を拠点にすることに決めた。
「まず必要なのは部屋作りかな?」
すると突然視界文字が現れた。
<汝ノ望ム物ヲ叶エヨウ>
と現れたなので、
「それじゃこの洞窟を僕に最も適したものにして下さい。」
そう願った。
すると
洞窟が光に包まれ、
『拠点を獲得しました
以後許可なしにプレイヤーが侵入することはできません
そして存在を知らない限り知覚することできなくなりました』
とのことだった。
僕がいたのは拠点で言うところの玄関部分だった。
「本当に叶った。」
<願イヲ叶エタ代償ヲ支払ッテモラウ
取得ポイント全テ半減ダ>
と言うわけで僕にはポイント半減したわけだが、
「そもそも5倍だったのが2.5倍になっただけなんだよね。」
僕からしてもありがたかった
なぜなら5倍はいくらなんでも多すぎだと思ったから。
「そういえば施設はどんなのがあるのかな?」
僕は探索することにした。
「錬金術専用の場所と呪術専用の場所か。
それ以外は経験値もしくはお金が必要ってわけか。
寝室だけはしっかりと完備されてるけど。」
寝室と言っても布団と金庫そして謎の箱があるだけだった。
「寝室はHP、MP回復金庫はお金の保存でしょ。
それじゃこの箱は何かな?」
僕は箱の存在が気になりその箱に近づいた。
するとその箱は近づくと浮かび出した。
『交易の箱を使用しますか?』
「はいでいいのかな?」
『それでは換金するアイテムをここに投入してください』
そして真っ黒の正方形の箱が現れた。
「とりあえず薬草でいいかな?」
僕は薬草を1束投入した。
『1000Gに換金されました
何か購入しますか?』
「いいえっと。」
とりあえず今はやめておくことにした。
「玄関に戻ろ。」
僕は玄関にある施設の増設のための場所にやってきた。
「何があるのかな?」
色々みてみると、
鉱山そして魔法の裏庭というものが存在していた。
名前的に鉱石物の植物の採取専用施設っぽい。
「増設するには多くのレベル10分の経験値もしくは100万G。
効果はすごいんだろな。」
僕はそう思いながら一回拠点から出た。
「でもこれで街まで戻らなくてよくなったよね。」
これで誰かに怖がる心配は無くなった。
「そういえばもうそろそろでこのゲーム3ヶ月記念があるんだっけ?」
メニュー画面からお知らせを確認してみた。
「イベントがあるのか。
まぁ参加だけでもしておいた方がいいよね。」
僕は参加というボタンを押して自分の好きなことに費やすのだった。