ショッピングモール
「ついたぞみんな。」
30分ほどだろうか?
時間が経過した。
そしてやっとショッピングモールについたのだが。
「それじゃ雲雀晴のことよろしくね。
私は涼君と一緒にいるから、
何かあったら連絡してね。」
お母さんはそう言って涼さんとショッピングモールの人混みに飲まれていったのだった。
そして僕は雲雀さんと二人っきりになってしまったのだった。
「晴ちゃんよろしくね。
それじゃどこいく?
まずは服買ってみようか。
服とか興味あるの?」
「いや僕は特に。」
僕がそういうと、
雲雀さんはなぜか頬を赤くした。
「僕っ子か。
珍しいね。
それじゃとりあえず行こっか。」
僕の手を引っ張りどこかに連れ去る雲雀さんだった。
「雲雀さんは、」
僕がここまでいうと、
「そんな他人行儀な言い方はやめてちょうだい。
お姉ちゃんとか雲雀とかそんな感じで読んでよ。
一応これから家族になるんだよ?
家族に他人行儀とかなんか寂しいじゃん。
それに私妹が欲しかったんだよ。
まずその服をなんとかしよ?
もうちょっと可愛い服の方が晴ちゃんは合うと思うからさ。」
「わかりました。」
「そこはわかっただしょ?」
「はい。」
僕は雲雀さん陽キャだなって思うのだった。
「そうだね。
季節的にワンピースとか来てみない?
晴ちゃんはもう高校二年生か。」
「そうです。」
「それだったらもっと可愛らしくしないとね。
化粧とかしてるの?」
「いや特には。」
「そう。
それじゃそっちの店もあとで行きましょ。
今は服を着替えましょ。」
そして僕は服屋さんに入るのだった。
「それにしても髪の毛の切り方雑だね。
どこに切りに行ったの?」
「長くて邪魔になったから切りました。」
「えぇ勿体無い。
折角綺麗な髪してるのに。
大丈夫お姉ちゃんに任せなさい。
可愛くしてあげるから。
とりあえずここでおとなしくていてね。」
雲雀さんはそう言って服を見に行ったのだった。
「今はこのくらいの服でいいかな。
着方わかる?」
「多分大丈夫だと思うよ雲雀さん。」
「そこはお姉ちゃんでしょ。
まぁ来てみてよ。
はじめはこれをお願い。」
そう言って渡してきた服は白いワンピースだった。
「これ。」
「いいから。きてみなよ。
絶対に似合うから。」
僕は押され負けしてワンピースを着るのだった。
そういえば下着は男もだったよね。
「どうかしたの?」
「大丈夫です。」
僕は更衣室に入って渡された服を着るのだった。
「終わりました。」
「出てきて。」
僕はそう言われて更衣室から出ると、
「やっぱり素材はいいわね。
次これを着てちょうだい。」
そう言って渡されたのはあまりにも露出度があまりにも多かった。
「これ露出しすぎじゃありませんか?
僕はこのワンピースでいいです。
だから服選びはこのくらいで良くないですか?」
「そう。」
雲雀さんはそう言って落ち込んだ様子になりながらも、
「それじゃこの服を着て。」
先ほどのワンピースを渡された。
「それと私服は回収するから。
さっさとそれを着てね。」
僕は結局白のワンピースを着るのだった。
「それじゃお会計に行くから。」
「その手に持ってる服は?」
雲雀さんが手に持っている服について聞くと、
「これ?晴ちゃんへのプレゼントよ。
大丈夫。いやいや着せたりはしないから。
あ、すみません。
この服とあの子が着ている服の会計お願いします。」
「お支払いは。」
「カードで。」
雲雀さんは僕が何かいう暇もなく会計を済ませるのだった。
「お金は僕が払いますので。」
「大丈夫よ。
私はこう見えてお金を持ってるから。
お姉ちゃんに支払わせなさい。
そうね。次は美容室かな?
予約していないけど大丈夫かな?」
雲雀さんはまたもや僕の腕を引っ張るのだった。
「よかった空いてる。
沙耶今いける?」
「あぁ雲雀。大丈夫だけ。
その子誰?」
「再婚相手の娘なんだけど。
容姿はいいのにファッションとか興味がないから、
今髪の毛を綺麗にセットしてもらおうかなって思ってね。」
「そう?
わかった。
それじゃ君こっちにきてくれるかな?」
「わかりました。」
僕は指を刺された椅子に座るのだった。
「一応聞くけど髪型に要望とかある?」
「ないです。」
「それじゃ私のしたいようにするけど大丈夫?」
「それでいいです。
なるべく早くして下さい。」
「わかったよ。」
僕とその沙耶さん?
とそれぐらいのやり取りをして、
その後は沙耶さんは僕の髪の毛をずっと切ったり色々していたのだった。
そして気がつけば1時間は経過していたのだった。
「よしこれで完成ね。
雲雀これでよかった?」
「お会計よろしく。」
「そうね。
今日は役得だったし5000円でいいよ。」
「いつもありがとね。」
「いいよ。」
沙耶さんと雲雀さんはそのようなやり取りをしたのだった。
「それじゃ晴ちゃん、
化粧をかいに行くわよ。」
雲雀さんはそう言って化粧品売り場まで連行されるのだった。