お母さんに報告
「とりあえず今日はしたいこと終わってしまったし一旦ログアウトするか。」
僕は生産ギルドの個部屋の使用時間が終わり僕は一旦ログアウトした。
「そういえば今日が終業式だったけ?」
ここ3日間学校にいっていなかったから忘れ欠けていたけれども、
僕は今学校に忘れ物などを取りに帰らなければならないのだった。
「でもこんな容姿じゃ絶対に無理だよね。」
そう。
僕は現在女の子になってしまっているため、
この見た目で学校に入れば不審者としかみられない。
「明に頼んでみるか?
いやでもちょっと待てよ。
もし明が僕が女の子になったって知ったらどうなる?
明女の子結構嫌いだったから、
僕もしかして嫌われるかもしれない?」
僕の数少ない。
いやただ一人だけだった友達が、
こんな容姿が変わっただけで嫌われるなんて。
「ほんと最悪。」
でも今の僕には何もできない。
それほどまでに無力だった。
「どうしたらいいのかな。
絶対信じてくれないよね。
あぁ。どうしよ。」
僕はふと気になったので時間を確認した。
そしてデジタル時計に映し出された時刻は
4:36
「もう終業式終わってるじゃん。」
するとその時家のインターホンがなった。
僕はその音でまさかと思った。
「宅急便でーす。」
その声だったので僕は安心してドアを開けて荷物を受け取った。
「よかった明じゃなくて。」
僕はそう安堵して届いた段ボール箱を開けた。
「そういえば前に買った服がこれか。」
と言っても昨日に購入した服が1日で届いた。
さすが宅急便といえる。
「それにしてもどうしたものかな。」
性別の壁というものは如何に難しいかわかった。
だって僕は女性に2回も冤罪をかけられたことのある。
そんな僕が女性になってしまって、
明はどう思ってしまうのだろうか。
僕はそれが1番心配だった。
通知音がなった。
僕は慌ててスマホを確認した。
それはお母さんからだった。
『電話繋がらないけどどうかしたの?』
お母さんから心配のメールが来た。
「お母さんぐらいには本当のこと言った方がいいよね。」
僕はそう小声で呟いて
『お母さん実は言いたいことがあるんだけど家に来れる?』
僕はそうメールすると、
『実はね私もあるんだよ。』
と数分後にメールが届いた。
『何時くらいに来れそう?』
『多分だけど18時にはなっちゃうかな?』
『わかったそれじゃご飯は用意しておく?』
『お願いするね。』
お母さんとチャットでそう話し合うのだった。
「大丈夫かな。今の僕。」
僕はお母さんに本当のことをいうのが怖くなってきた。
だけどお母さんを心配させたくないから僕はここで我慢するしかなかった。
「とりあえず部屋は綺麗にしないとね。」
母はおよそ1時間半後には来るので部屋を綺麗にしてご飯を用意するのだった。
「もうそろそろかな?」
もうそろそろで18時になろうとしていた。
すると家の鍵が開く音がして
「晴いる?」
お母さんが声をかけてきた。
「おーい。晴〜?」
お母さんがもう一度いいながら家の中に入ってきて僕とお母さんはあったのだった。
「あらかわいいね。
晴の彼女さんかしら?
晴くんどこにいるかわかる?
あ、私はね晴くんのお母さんね。」
お母さんはそう言ってきた。
「お母さん大丈夫わかってるよ。」
僕はそう言った。
するとお母さんは石のように動かなくなった。
「あれ?お母さん?
大丈夫?」
僕はお母さんの顔の近くで手を振った。
「晴くんが晴ちゃんになってる!」
「お母さんそれが僕のいいたかったこと。」
「そうなのね。
それは少し辛かったんじゃない?
それで明くんには言ったの?」
「いや・・・まだ・・で・す。」
僕は少しいいづらかったが言った。
「それはダメなことね。
私から連絡しておこうか。」
「それはダメ!!」
僕はなぜかわからなかったけれど大声でそう言った。
「そう。自分で言いたいのね。
それだったらいいけど。
絶対に伝えるのよ。」
「わかった。」
僕はお母さんにそう言ったのだった。
「それにしても春が女の子になっちゃうとはね。
そういえば服とかってどうしてるのかしら?」
「ネットで適当に買ったものだけどダメだったかな。」
僕は正直にそう言った。
「つまりは下着も着てないの?」
「そうだけど?」
僕は首を傾げながらそう言った。
「それはダメね。
明日ショッピングモールに行くわよ。
大丈夫お金はお母さんの私が払うから。」
お母さんはそう言って大きな胸を手で押さえながら胸を張るのだった。