錬金術で遊んでみる
「ゲームどうしよう。」
僕が今しているゲームのステータスがチート並みになってしまうので、
それは僕が面白くない。
「というかあれ絶対バランス壊れてるよね。」
一回のレベルアップで5回レベルアップしたことになるのは、
正直言ってチートを使っていると言われても仕方がないと僕ですら思ってしまう。
「面白い使い道ないかな。」
僕は無双というのがあまり好きではなく、
コツコツと努力の上で何かを成し遂げるという方が好きだった。
だからこそ今のステータスが少し気に食わなかった。
「一旦GMに連絡してみるか。」
僕はそう言ってゲームを起動した。
「GMコールっと。」
僕はGMに報告をするボタンをメニューから押した。
「はいなんでしょうか。」
「僕の称号にレベルアップをしたときに5回分のLPとSPをもらえるという効果の称号があるんですけど、
これっておかしいですよね?」
「おかしいですが、
このゲームは基本的にAIが管理していますので、
AIが大丈夫と言っているようなものなので、
大丈夫なのではないでしょうか。
ちなみにそのLPとSPはどのように使用されているんですか?」
「一応知力と錬金術ですけど。」
「なら大丈夫です。」
「そうですか。」
「それでそれ以外に報告等はありませんか?」
「いえ。大丈夫です。」
僕がそういとGMはいなくなった。
「これはどうしたものかな?」
でもまぁゲームの運営が大丈夫だと言っているのだし、
あまり問題はないだろう。
「それじゃ僕ができることでも探すか。」
僕は前探索していた方面とは逆の方向に向かった。
「ここは岩場なのか。
石材関係の素材が多く集まりそうだな。」
僕は殺虫剤作りのことは忘れているのだった。
そして時間が経つこと3時間。
「これで結構な量の素材が集まったな。
今度は生産ギルドだっけ?
そこに行って生産するか。」
僕はそのまま急足で街に帰ったのだった。
「ここかなギルドは。」
僕はそう呟き扉を開けた。
そこは多くの人で賑わっていた。
「マントか何かを羽織っておけばよかったな。」
僕は周りからの視線が痛かった。
「あのすみません」
「なんでしょうか。」
「生産するための場所って借りれますか?」
「1時間100Gです。」
「それじゃ6時間でお願いします。」
僕はそう言って6時間予約するのだった。
「それじゃ新しい薬剤じゃなくてポーションを作ってみるか。」
僕はそう言って生産施設を見てみる。
そこには多くの機材が揃っていた。
「これはやりがいがあるな。」
僕は袖を捲り上げた。
「まずは薬草を粉末状にしてみるか。」
今回は機材がしっかりとあるのでその機材を使用して粉末状にしてみるのだった。
「まずここに入れて魔力を込める。
まだ簡単だな。
そしてその後に鉢に中に入れてすり潰すだけ。」
そうして薬草50枚分の粉末ができた。
「使ったMPは錬金術より少なくなったな。
それじゃ水を錬金術で上位互換にできないか確かめてみるか。」
僕は設備の中にあった錬金板の上に10Lの水を置いた。
「錬金術<上位互換に錬成>」
そして出来上がったのは50mLの聖水。
「成功っちゃ成功だけどって感じだね。
それじゃ拾ってきた石も粉末にしてみるか。
これは赤き水晶か。
火属性関連のアイテムになるかも。」
僕はその赤き水晶を鍛治用のハンマーを取り出して叩きつけた。
「よしバラバラになったな。」
一粒2センチくらいの大きさになったので、
「これを錬金板の上に乗せて
錬金術<粉末化>」
そして赤き水晶を粉末状にしたのだった。
「これをどう扱うかだよね。
赤色のもので錬成しあってみる?
それよりもこの鍋を使ってみたいな。」
今まで一度も使用してこなかった鍋を使用してみることにした。
「まずここに僕の血を注いて、
そしてこの粉末状の赤き水晶を入れて、
後何を入れようか。聖水一滴入れてみるか。」
僕は鍋の中に僕の血1Lほどそして赤き水晶を500Gそして聖水を一滴投入した。
「後は火を入れて温めるだけか。」
僕は鍋に火をつけた。
そしてそのまま木の棒で混ぜるのだった。
「これは完成かな?」
僕はその鍋の中に出来上がったものを見た。
それはみるからに紅色でできていおり、
「綺麗だけどなんか危なそうだな。」
その紅色は液体でガラスの中に入っていた。
「どんなアイテムか確認してみるか。
錬金術<錬金アイテム鑑定>」
自分の作ったものに限り鑑定できる錬金術の技法だ
アイテム名:燃える聖なる血液
品質:5
レア度:6
効果
この血を使用者が飲むことで、
自身のステータスが5分間50%上昇する
その後10分の火傷状態になる。
「もうちょっと改造できるかな。」
そう思いいろいろな素材を用意するのだった。




