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勇気を出した告白


「なぁ今日だろ?」


「そうだけど?

 僕はどうせ散ること知ってるさ。

 でもさやらずに後悔するより、

 やって後悔した方がまだ格好良いじゃん。」


僕は明に向かって親指を立てて見せた。

僕は強気でいたい。

憧れの親友のように。

親友の真似をしていたら、

強気でいれるそんな気がしたからだ。


「そうかそれじゃ告白頑張れよ。

 成功しても失敗しても俺はそばにいるし、

 どんなお前でもきっと俺はお前のそばにいる。

 だから精一杯頑張れよ。」


明はやっぱりすごいなぁ。

僕にはもったいなほどの親友だ。

明には言えない。だって恥ずかしいから。

だから言わないまま。僕はそう思う。


「それじゃ放課後話を聞いて。」


「おう。それじゃ放課後。」


そう言って僕と明は別れ、

別々の教室に入った。

するとみんな僕から目を背ける。

それも仕方ないだろう。

だって。


「おはよ晴くん。」


楓さんは変わらず挨拶をしてくれる。

だから僕は彼女を好きになってしまった。


「あの。」


「何かな晴くん。」


可愛らしい微笑みで楓さんはそう言ってきた。


「いや何もないです。」


「そう。

 それじゃ学校がんばってね。」


僕はそう言われて楓さんと別れた。

わかってる。どうせ僕は不釣り合いだ。

そして昼休み。体育館裏。

あまりにもベタだろう。


「呼び出して何かな晴くん。」


「あ、あの僕と付き合ってください。」


「あぁ。ごめんなさいね。

 勘違いさせちゃったの?

 でも無理よ。あんたとなんてさ。

 わからないかな?不釣り合いなの。

 もしやと思っていたけどさぁ。

 あなたは私のポイント稼ぎになっていればよかったのに。

 まぁもういいか。」


楓さんはそう言ってきた。

あまりにもいつもとの日常とはかけ離れた過ぎた。

そう非日常すぎる楓さん。


「どうして。」


「だから。

 私は君を利用して内申点やら周りからの評価をあげようとしたの。

 だけど君はもう用済みだよ。」


そう言った後彼女は叫んだ。

あまりにも理解できない行動に理解できなかった。

だかがその後気づいた。

周りに数名の生徒が近づいていた。

そして楓さんは服を少々破りそしていった。


「彼が私をここに呼び出して急に襲ってきたの。」


そう言った。

誰もが彼女の言ったことを信じた。

それもそのはず。

だって僕は痴漢の冤罪を掛けられた。

でも周りは僕がその犯罪者だと思われているから。

そして見事おそらく彼女の予想通り大事になった。

僕は警察署にそして彼女も警察署に向かった。


「君さぁ?これで2度目だよね?

 1回目もさぁ冤罪とかじゃなくてほんとにやったんじゃないの?」


警察はそう言ってくる。

僕はすでに萎縮してしまい。

何も言えない状況になってしまった。


「とりあえず親御さんを呼ぶからそこで大人しくしていてね。」


「やめてください。 

 親だけは。ほんとにやめてください。

 これ以上迷惑をかけたくないんです。」


僕は土下座してそう言った。

あまりにも惨めだろう。

こんな姿。

明ごめん。

やっぱり無理だった。

そう思い土下座していると、


「すみません。

 ここに柊晴って人いますか?」


聞き覚えのある声だった。


「何ようかな?」


「いや。

 彼の友達ですけど。

 彼はそんなことする人じゃないんで。

 だから服の糸の後とか。

 彼女の服に彼の指紋がついているかとかを調べてください。」


「いやねぇ君。

 いくらそう言われても。

 現状証拠が色々揃ってるんだけど?」


「でもいいから調べて下さい。」


声で気がついた。

明だということを。

そしてその後僕は冤罪だということがわかった。


「大丈夫か晴。

 だから言っていただろ?

 あまりあの女は信用するなってさ。

 まぁお前が無事でよかったよ。

 とりあえず帰ろ?」


明はそう言って手を差し伸べてくる。

あぁ。かっこいいな。

だから僕は明に憧れる。


「うん。」


僕は顔に涙を流しながら少しぎこちない笑みを浮かべてそういった。

やっぱり明はすごい。

いつでもどんな時でも明は僕のヒーローだった。


「なぁ晴。

 お前は夏休みが明けるまで学校に来るな。」


「なんで?」


「お前今学校で相当嫌われてしまってるからさ。

 だからお前は家にこもってろ。

 お前の親には俺の事情を色々説明するから。

 確か一人暮らしだろ?

 そのできる範囲で俺も色々支援するからさ。

 だからお前は家にこもってろ。」


「わかった。」


やっぱりすごい。

どんな時でも明は輝いているな。

僕はそう思うのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 惚れた [一言] uwaaaaaaaaaaaa オンナノコ……コワイ……
[気になる点] ちょっと有り得ないかな。 警察署に連行されて取り調べ受けてるのに、被疑者の友人何て中に入れてくれないし、冤罪事件で無罪放免一回有るなら、こんな軽々しい発言する警官いないし、更に言えばよ…
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