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はたして俺の異世界転生は不幸なのだろうか。  作者: はすろい
二章 王都ガルス
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神都へ

「神都に?」

「ああ、あそこの神様なら大抵のことは知ってる。困ったことがあるなら訪ねてみて損はない」


 そんな簡単なことなのだろうか。

 神都の神となると、ここの王と同列かそれ以上の存在かもしれない。

 王都で王城に入るのが難航している今、神と話すなんて。

 考えるだけで気が遠くなりそうだ。


「心配そうな顔をするな。俺からの伝言を預けといてやる。そうすればすぐに話せると思うぜ」

「ユウリが同行するんじゃないのか?」

「俺は『大食館』のことをもう少し調べたい」


 なら俺もそっちを手伝ったほうがいいのでは。

 いや、ユウリとソフィアがこれから調べるのは『大食館』が全滅したか否か。

 それに費やす時間は計り知れない。

 だとすれば神都に向かったほうが早いかもしれないし、確実か?


「分かった。俺は神都に向かう」

「それじゃ、明日の朝までに手紙書いとく。俺の知り合いだから話を聞いてやってくれって」


 俺とユウリがそんな会話をしている間、ソフィアは終始無言だった。


* * * * *


 そうして翌朝。

 俺は宿の前でユウリと話していた。


「はいこれ。神殿の門番にこれを見せろ」


 ユウリから手渡されたのは封蝋を押された手紙。

 俺はそれを手荷物入れにしまった。


「アルマ、ソフィア様になんか言わなくてよかったのか?ちょっとしょんぼりしてたぞ」


 そういえば昨日神都に向かうことを決めた後、そそくさと話し合いを抜けてしまい、ソフィアに何も言ってなかった。


「俺の目的に協力してくれてありがとう、って伝えといてくれ」

「はいよ。そろそろだろ?急いで馬車乗り場行けよ?」

「それじゃ、またな」


 軽く別れの挨拶をして俺は馬車乗り場へと向かった。

 その途中、あの男と会った。

 俺を騙る青髪の男だ。


「ん?ああ、君か。彼女を諦めて王都を出ることにしたのかい?」


 男の周りには誰一人おらず、それゆえ男は取り繕うことなく下卑た笑みを浮かべた。


「お前、ここで何をしてる」

「君には関係ない。師団長補佐である俺は君のような者にかまっている暇はない」

「散歩するほどの暇人がよく言う」


 再び相対してなお一層感じる嫌悪感。

 俺はそれを隠すことなく言葉に出した。


「次に俺が王都に来た時、それがお前の化けの皮が剥がれる時だ」

「あそう。それじゃ俺はお前が恥をかくのを期待しておこう」


 どこまでも癪に触る男だ。

 俺は偽物を睨みつけたままその横を通り過ぎた。


 そうして馬車乗り場まで来た俺は馬車へと乗り込んだ。

 俺以外に四人が乗っていた。

 その中で目を引く男が一人。

 それは真白のローブに身を包んだ白髪の男。

 男は俺を一瞥した後、口元に笑みを浮かべた。

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