ユウリの提案
「ソフィア・・・・・なんでここに?」
ここは騎士団本部。
第四王女という身分を持つソフィアがここにいることは不自然だ。
「ユウリ様と少しばかりお話を。アルマはどうしてここに?」
「俺は、いろいろあったんだ」
思い返しても不快な出来事だ。
あの男の顔を思い浮かべるだけで拳に力が入る。
「詳しく聞くぜ?言ってみろ」
ユウリが俺に声をかける。
感情が顔に出ていたのかもしれない。
俺はユウリとソフィアに話した。
エルと再会したものの、彼女の中で俺という存在が違う男に置き換わっていたことを。
「なるほど、不思議な出来事だな」
ユウリはそんな反応をした。
ソフィアはかける言葉が見つからないのか、口を開かなかった。
「俺はもう一度エルに接触したい」
俺はエルともう一度話がしたい。
そのためには王城に行かねばならない。
しかし、王城に無断で入るのは非常識だろう。
「ソフィア・・・」
「はい、なんでしょう・・・?」
そうだ、ここには王族であるソフィアがいる。
彼女に頼めば或いは。
「ソフィア、俺を王城に入れて来れないか!?」
「すみません。私個人の独断では難しいのです」
俺のひらめきは不発に終わった。
しかし、冷静に考えれば分かることだ。
ソフィアは王族であっても王ではない。あくまで王女。
彼女の一存で全て決められるわけではない。
「そうだ、ソフィア様。王城には功績を上げた者は入ることが出来ましたよね?」
「ええ、そうですが・・・?」
ユウリは何かを思いついたかのように声を張り上げた。
「なら、アルマに『大食館』の件を任せましょう!」
「えぇ!?」
ユウリの提案にソフィアは驚愕した。




