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4.第二冒険者ギルド花形受付嬢、マリーの苦悩

辺境領都、第二冒険者ギルドの花形受付嬢であるマリーがそれを問題だと感じるようになったのはかなり早い段階であった。


薬草摘みが精一杯のFランク冒険者、ヨースケが剣聖タニアを連れ立って現れるようになったのが1か月ほど前の例の一件から。二人の間にどういったやり取りがあったのかははっきりとしないが、その後タニアはヨースケに服従の意志を見せたようで、ヘラヘラ笑いながらギルドの扉をくぐるヨースケの後ろを楚々とついて歩き、やれヨースケが椅子に座れば後ろに立って肩を揉み、やれヨースケがアゴで指し示せばエールのジョッキをささっと持ってくる。

皆はその異様な光景に最初は我が目を疑った皆であったが、毎日そんな調子だとさすがになれてしまい、今では誰も何も騒がなくなった。

これについてはマリーとしてもまあそんなこともあるかと(いやふつうはあり得ないのだが)不思議となぜか、納得している。


納得がいかないことは別にあるのだ。


ヨースケは今でもFランク冒険者として、薬草ばかりを摘んでくるのである。そして、「道中で拾いましたー」などと誰もが分かるようなあからさまな嘘をついて、ギルドカウンターの前に5つ、8つと魔物の魔石をことりと置いていくのだ。

もちろんこれは換金目的のためである。


これがとにかく問題なのだ。


そもそもFランク冒険者であるヨースケには倒していい魔物は限られている。辺境の貴重なタンパク源にもなっている一角ウサギ、農家の大敵大バッタ、畑の害草カミツキ草、下水のお供スライム、せいぜいこのあたりである。

もともと農家の5男坊やスラム街の孤児などといった底辺にいる子供達がなるのがFランク冒険者というものである。その力が最底であることは最初から分かっている。だからコツコツ薬草摘みでもスライム駆除でもしてもらって、お金を貯めて最低限の武器や防具を揃え、これなら大丈夫だとギルド職員の合格をもらったものからEランクとなり、ここで初めてようやっと冒険者としてのスタートラインに立てるようになる。

そんなFランク冒険者はゴブリンすら倒してはいけないのだ。


そんなFランク冒険者だが、ちょっとしたお目こぼしのようなものがある。それが「拾った魔石は特別に買い取ってあげる」というギルドの恩情措置である。


農村から出てきたばかりの年若い冒険者見習いの男女は、普段はせっせとカミツキ草あたりの駆除に精を出しつつ、運よく拾ったコボルトの魔石などをギルドに持ち込むことで臨時収入を得て最底辺のFランク冒険者からの脱却を目指すのだ。

ベテラン冒険者もこのあたりの事情をよく理解し、道中出会ったワイルドボアなどは切り捨てたままにして、後進の若者へ魔石を譲ってやったりするものも多い。


あるいは同郷の先輩が地元の後輩を連れ立って魔の森の浅いところトレント狩りの手本などを見せてやり、取れた魔石の半分を彼らに渡してやるような手助けをしてやるような事もある。


中には背伸びをして貧弱な装備でゴブリンへと襲い掛かり、単なる偶然か秘めたる才能か、何とかこれを打ち倒し魔石を手に入れる無鉄砲な男の子なんかもいる。


そうやって持ってきた魔石に対して、ギルドは「本当は買い取らないんですけれどね」と前置きしながらも、うんと安くではあるが特別に引き取ってあげるのだ。


さて、肝心のヨースケが持ち込む魔石は、どうみてもゴブリンなどのものではない。明らかにDランク、Cランク、中にはBランクやAランクの魔物の石がホイホイと持ち込まれる。ダイアウルフにエルダートレント、オーガやトロルのみならず、ワイバーンにバジリスクの石まである。

少し考えれば誰にでも分かる話だ。まず間違いなく、これは剣聖タニアが狩っているのだ。

だがヨースケはあくまで「拾った」と嘘をつき、薬草摘みのついでみたいな扱いで、ポイポイっと受付嬢の前にこれを置いてみせるのである。


ギルドとしては本来の規則であれば断ることも出来る。「あなたのランクではこの魔石は取り扱えませんよー?」てな感じ。


だがこれをしてしまうと、今まで特別にお目こぼしをすることで新人冒険者の救済措置にもなっていた辺境領都第二ギルドの伝統そのものが崩れてしまう。

それよりもなによりも、受付嬢のちょっとした小遣いが稼げなくなってしまう。

というのも、定価の半額以下で安く買い取った魔石はギルド内の換金所へは正規の値段で下ろすのだが、その際の利ザヤは受付嬢の懐に忍ばせていい事になっているのである。

実入りの少ない新人冒険者を相手にも嬢たちが稼げる口を用意しておくことで、彼女たちのモチベーション向上に寄与しているのである。


ちなみに冒険者ギルドは冒険者のためのギルドだと勘違いしている人が多いようなのでこの際説明をしておくが、職員のためのギルドが冒険者ギルドなのだ。

優秀な冒険者を抱え込むマネージャー職の受付嬢たちこそが冒険者ギルドの組合員であり、彼女たちのためのギルドが冒険者ギルドなのである。一介の冒険者たちはどこまでいってもただの日雇い労働者であり、彼らを保護する組合などはいっさいありませんので誤解なきよう願います。


ともかくそんなわけだから、ヨースケが持ち込む場違いな高級魔石も、受付嬢たちには断れないのである。むしろ高価な上級魔石を安価に買いたたける分、受付嬢たちにとっては美味しいボーナスにすらなりつつある。

ヨースケの人気はにわかに急上昇し、受付嬢たちの垂涎の的にすらなっていた。

少し前まで「B級冒険者のカズマ様カッコいーっ」などと黄色い声援を上げ、ヨースケの事など路傍の石ころ以下の扱いで見向きもしてこなかった嬢たちが、今はヨースケがギルドの扉をくぐるだけで「いやーんヨースケ様ぁ」などと喜色をあらわにする。

面白くないのは真面目にコツコツやっている他の冒険者達だ。なにせヨースケと来たら殆ど裏技みたいなやり口で魔石をかき集め、嬢たちにプレゼントみたいな形で渡して心象を稼ぐ。

同じことを他の冒険者がするわけにはいかない。だって魔石の特別買取はFクラス冒険者の救済措置だもの。Eクラス以上のまっとうな冒険者は正規の値段で買い取ってもらうしかないのだもの。

喜ぶ嬢たちを前に、男どもはただ指をくわえてみているだけしか許されない。


汚ねぇじゃねえか! 新人嬢のアンナちゃんはオレが目をつけていたんだぞ!

クールビューティーなミモザちゃんがあんなに媚びを売っちゃって!

なんだと!? 普段は大人しいサンドラちゃんが積極的に話しかけに行っているぞ!

許すまじヨースケ!


だがそんなやっかみも、幽鬼のごとく背後に控える剣聖タニアのひと睨みを前にすると、しゅるしゅるっとあっという間にしぼんでしまう。なにあの狂犬、マジ人殺しの目だわー、目が合っただけで殺されるわー。


後に残るはやり場のない怒りをたぎらせる醜いおっさんの群ればかり。

あっという間に辺境領都第二ギルドのロビーはギスギスした空気が支配するようになってしまった。


こ、これはアカンっ!


今やベテランの域に達しつつある花形受付嬢マリーは危機感を覚え、覚悟を決めてこれに介入する決意をする。


まずマリーは他の受付嬢からヨースケを奪った。

これはわりと簡単にうまくいった。


そもそもヨースケを最初面倒見てやったのはマリーだったし、不遇な時代もこまめに声を掛けていたからヨースケの覚えはよく、ちょっとおっぱいを見せつけつつも可愛い感じの声を掛ければすぐにマリーの元へとやってきた。

これでもマリーは第二冒険者ギルドきっての花形受付嬢である。そもそも栄えある帝都冒険者ギルド本部でブイブイ言わせていたマリーが、当時のギルド本部長のセクハラを躱すために一時的に逃げてきた辺境領で、思わぬきっかけから今の恋人ガストンと運命とも呼べるほどの出会いを経て第二冒険者ギルドに残ることを決意したのが今の彼女のあらましである。

そこらのぽっと出の田舎受付嬢どもが何人束になっても負けないだけのテクニックがある。

田舎娘どもを相手に大人げないと封印していた帝都ギルド本部時代の技をちょっと解放してやれば、ヨースケごときはいくらでも自分の手ごまとすることが出来る。


きいーっとほぞを噛む嬢どもをフフンと横目に流しつつも、目をハートにしたヨースケをあっさりと確保してからがさあ大変であった。


マリーとしてはとっととヨースケのクラスを上げてしまう算段であった。なまじ特別待遇のFクラスのままであるから話がこじれる。

今のヨースケの実力ならEクラス程度の力はあるし、ちょっと頑張ればDクラスもすぐであろう。それどころか剣聖タニアを戦力として数えるのならBクラス、Aクラスにだってすぐに格上げすることも出来る。

むろん、剣聖そのものを冒険者登録出来ればもっと話は早いのだが、これが不可能であることは予め証明されている。剣聖に指図するには剣聖に勝たねばならぬ。そしてそれを為したのは今のところヨースケ一人である。だからヨースケ以外の何人たりとも、剣聖になにかお願いすることは決して叶わないのだ。


だからマリーは確保したヨースケをそそのかし、あるいは訴え、脅し、猫なで声で甘え、もちろん色仕掛けも使って、ありとあらゆる手管を用いてクラスアップの提言をしたのだが、どういう訳だか何をしてもヨースケは首を縦に振らない。


こんガキゃあっ! 思わず浮かぶこめかみの血管を抑えつつも、心の中で悪態をつくマリー。


ここで改めて、マリーはヨースケのひととなりを大きく見誤っていたことを痛感せざるを得なかった。


だいたいヨースケときたらあんなだらしない風貌の癖に、妙に賢しく読み書きソロバンが一通りできるのだ。

冒険者ギルドでは没落貴族や修行中の聖職者といった特別な事情のある冒険者のためにガリ版印刷の冒険者ハンドブックなるものを用意しているが、大抵の新人冒険者は学がないのでこんなものには見向きもしない。

ところがヨースケは初めのころこれをやけに熱心に読み込んでいた。カッコつけの冷やかしだろうと思っていたが、どうやら本当に中身を理解したようで、ギルドが望む細かなルールを完璧に守ってみせた経緯がある。

そんなヨースケに感心してしまったマリーは始めのうち熱心に贔屓してやったのだが、どうやらあてが外れたと分かったのはそれからすぐの事であった。


冒険者ギルドは少数の高位ランカーが大多数の低位ランカーを養うような収益構造に支えられている。低位のFランク、Eランク冒険者のうちは大して手数料も取らずにいて、真面目にランクを上げればその分だけ上納金が増えてゆく。Aランクともなれば収益の半分ほどもギルドが取り分として持ってゆくが、代わりに色々と便宜を図るような構図となっていた。

こうして得た収益で弱小冒険者を養うことで、地域の農村などであぶれた3男坊以下の余剰人員に対するセーフネットを担っていたりもする。

冒険者ギルドとは地域社会に対する公共事業の側面も大きいのだ。マリーの所属する辺境領都の第二冒険者ギルドも、辺境伯様のお墨付きをいただいている半官半民の福祉事業なのである。


さてそんな冒険者稼業であるからして、ランクを上げると実入りが少なくなる事は、少しでも知恵の回るものならすぐに気づく。学のない地元の農村出身の冒険者は気にせずほいほいと喜んでCランク、Bランクへと昇格を喜んで受けてくれるのだが、賢い冒険者の中にはワザと低ランクのまま昇進を断るものも出てくる。

ヨースケなどはまさにこのタイプで、中でも徹底して昇格を避けているのがヨースケであった。もっとも出費の少ないFランクにしがみつき、いつまでもヒノキの棒を腰にぶら下げたまま、実入りのいい薬草摘みにばかり固執してみせる。

小憎たらしい事に彼が摘んでくる薬草はこれがとても質が良かったりするから無下にも出来ない。それなりの額で買い取ってやると、酒も女も博打もやらない彼が余裕をもって暮らせるだけの稼ぎとなるようで、生意気にも悠々自適の生活を営んでいるようであった。


そんなヨースケがタニアを得た。

さすれば当然のことながら、ルールの裏をかくようなこすい手口で小金を稼ごうとするに決まっている。

それが件の魔石持ち込みであった。


これが周到であったのは、そもそもヨースケもそれから剣聖タニアも、すでにそれぞれが暮らすに必要な賃金は充分に確保できており、あくまで余剰の稼ぎとして少しばかりの生活向上が見込めれば満足だったところであろう。

二人はちょっと豪華な宿泊施設に泊まる程度のお金が稼げればよかったのであり(そこで何をするのか知らないが)、魔石持ち込みの目的はそれ以上でもそれ以下でもなかったのだ。


だからマリーがいくら「Eクラス以上になればもっと稼げる」だとか、「名誉も得て女の子にもてる」だとか、「私のために上を目指してほしい」だとか、とにかく何を言ってもまるで効果がなかったのだ。


最後にはマリーも切れて、「魔石の質に関わらず一律銅貨1枚」などと暴利をむさぼるような値付けをしても、平然と上質な魔石をダース単位でゴロゴロと納品してみせる。

それで二束三文の小銭を稼いでほくほく顔で帰ってゆくのだから、マリーとしてはまるで理解が及ばない。


都会育ちのマリーといえどもお金の大事さは身に染みて理解している。それを平然とどぶに捨てられるヨースケの行動原理に、「あいつはどうやら異世界から召喚された転移者らしい」という眉唾物の噂も俄然真実味を帯びてくる。なるほど平和ボケ著しいと噂される異世界ならば、あんな珍妙な思考回路の人間を生み出す余地があるだろうというのも頷ける話だ。異世界人のナゾ文明は我々人類には早すぎるともっぱらの評判なのである。

とかく真実がどうであれ、マリーにとってはおおよそ意味不明な宇宙人キャラがヨースケであった。

なんてことだろう。剣聖タニアは誰しもが認める奇人であったが、万年Fランク冒険者のヨースケはタニアを超える変人であったのだ。ある意味お似合いの二人がつるんでいると言えなくもないがこの際そんなことはどうでもいい。

本来、金貨数枚程度になってもおかしくないサーベルタイガーの魔石が、銅貨数枚で買い取られても何の文句も言わないヨースケ達なのである。ちょっと知恵を巡らせて古物商にでも持ち込んだ方がよっぽど金になるというのに、平然とマリーの元へと持ってくるのである。

マリーは訳が分からなくなり、ついにヨースケを説得することをあきらめた。


さて、そうなってくると困ってしまうのが、無駄に大きくなってくる利ザヤの問題である。もともと恋人のガストンと合わせて二人で十分な稼ぎを得ているマリーとしては、安く買いたたいた魔石を原価でギルドに納品しても手に出来る莫大な差額に、むしろ閉口しているくらいだった。

ヘタに稼いで受付嬢のみなに恨まれるのは本意ではない。とはいえ他の受付嬢がここまでの高収入を得てしまうと、ヘンな勘違いからおかしな方向へと進みかねない。管理するなら自分が何とかするのがまだしもな状況であった。


そこでマリーは思い切ってこの儲けを職場の福利厚生へと全額当てこむことにした。

ヨースケ義援金などとそれっぽい名目で受付嬢たちの共通資産という扱いにすると、この金を用いて冷え性対策のブランケットを買い込んだり、みんなの共通のお茶代やお菓子代にしてみたり、給湯室の冷蔵庫やコーヒーマシーンを帝都最新のものへと勝手に買い換えてみたり、机やいすを高級事務家具へと置き換えたり、エアコンを新しくしたり、壁紙を可愛らしいものへと張り替えたり、いっそトイレを汲み取り式から水洗式ウォッシュレットへ変えてみたりと片っ端から改善に突っ走った結果、嬢たちの絶大な支持を得てマリーは受付トップの座へと君臨することとなった。

本来このような福利厚生はギルド全体の収入の中から提供されるべきだが、現状その原資となっているのは全てヨースケとタニアが持ってきた高品質魔石の利ザヤであった。会計上大変よろしくない金銭の動きであったが、さりとて彼らの持ち込む魔石の売り上げが誰のものであるべきかは不明瞭、不透明であったから、誰もこの点に突っ込まないまま、どんどんと職場改善の資金源として消費されていった。

こんな勝手なことして、組織として大丈夫なんだろうか? そう疑問に思われたそこのあなた! いーえいっさい問題はないのです!

というのも管理職たるギルド幹部たちにとって、女の園たるギルドカウンターについては不干渉であったから、「なんかマリーを中心に勝手にやっているなぁ」などとうすぼんやりと気付きつつも、怖いので近寄らずに放置してくれたのである。なんとも牧歌的、前時代的なゆるーい職場であった。


他方でギルドが確保した最高品質の魔石は、これをそのまま商業ギルドに下ろすだけで莫大な富を生み、第二冒険者ギルド自体が上向いて素晴らしい業績を収めることとなった。

こちらについてはギルドの正当な収入源である。

これに幹部たちは諸手を上げて大喜びした。


なんかすごく優秀な冒険者? が第二ギルドに居ついてくれて、ものすごい勢いで高額魔石を納品してくれているらしい! 誰だか知らんがありがとうっ!


もともと現場のことはよく分からないお貴族様天下りのギルド長たちである。ヨースケがどんな冒険者でどんなふうに稼いでいるのかなどは特に気にすることもなく、積みあがる数字ばかりに大はしゃぎするばかりであった。

細かいことは現場にすべてお任せなので、特にヨースケを個人的に囲おうなどといった政治的な動きも一切見られずに今日に至っている。

場末の第二冒険者ギルドの内情なんてこんなもんである。


そんなギルド長は「私は現場を信頼しているのだ」などともっともらしい事をいいつつも、ギルド員たちを手放しで褒めそやすものだから、みんなしていい気分になってしまいギルドの風向きは一気に良くなっていった。

みんなニコニコ明るい職場には良い客が寄り付くもので、腕の良い冒険者たちがこぞって第二冒険者ギルドを活用するようになり、相互効果で元からいた古参のDクラス冒険者たちも張り切って働き、うらぶれた場末のギルドがにわかに活気づいてきた。



あれよあれよと事態が好転する中、マリーは一人どこか心苦しい思いを抱えていた。


これって全部、ヨースケと剣聖タニアのおかげなのよね? 二人がいなくなれば大ゴケする砂上の楼閣よね? 大丈夫なのかしら……。


ヨースケとタニアの出会いから数えて三か月、降ってわいた好景気に沸く第二冒険者ギルドの中にあって、マリーの苦悩は今日も留まることを知らない。



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[一言] こいつ多分どこでも生きていけるな…
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