【さ行】
●さ
ざいきょうぶし【在郷武士】
在郷武士とは、普通の時は農耕をしているが、ひとたび戦が起こると参戦する武士を指す。当時は『一両具足』、または『一領具足』と呼んだ。
さいご【最後】
当時は『詰』などと言う。
さいたまけん【埼玉県】
戦国時代当時は『武蔵国』と呼ばれる。
⇒かながわけん【神奈川県】参照。
さいむ【債務】
⇒しゃっきん【借金】参照。
さいん【サイン】
当時は花押と言い、自分の名前を図のようにした。
さうな【サウナ】
⇒むしぶろ【蒸し風呂】参照。
さかな【魚】
⇒ぎょるい【魚類】参照。
さくし【策士】
⇒ぐんし【軍師】参照。
さくじつ【朔日】
⇒ついたち【一日】参照。
さしず【指図】
⇒めいれい【命令】参照。
ざせつ【挫折】
⇒くじける【挫ける】参照。
さそう【誘う】
当時は『倡う』などと言う。また、『倡える』とも読む。
ざっぺい【雑兵】
未熟者の例えである『青葉者』を使う。また、『雑卒』などとも言う。
さつまいも【サツマイモ】
サツマイモのサツマから、日本の『薩摩国(鹿児島県)』が発祥だと思われるが、実際は中国から『琉球王国(沖縄県)』へ、そして薩摩国に1600年頃に伝来した。
戦国時代当時の名前は、中国から伝わった芋ということで『唐芋』と呼ばれ、『甘藷』とも呼ばれていた。
さなだのぶしげ【真田信繁】
真田幸村の名前で知られるが、『幸村』は後世で呼ばれるようになった。本名は真田信繁。
さんじゅっぷん【三十分】
戦国時代当時は、三十分を『四半刻』と表す。
⇒にじかん【二時間】
いちじかん【一時間】参照。
さんせい【賛成】
⇒どうい【同意】参照。
ざんねんにおもう【残念に思う】
当時は『可惜』などと言う。また、『可惜』とも読み、勿体ないという意味もある。
さんぼう【参謀】
⇒ぐんし【軍師】参照。
●し
しおどき【潮時】
当時は『塩合』などと言う。
しかえし【仕返し】
⇒ふくしゅう【復讐】参照。
しがけん【滋賀県】
戦国時代当時は『近江国』と呼ばれる。近江国は『江州』という別称があり、現在の滋賀県に位置する大国で、畿内から距離も近くかなり条件が良い。
しさ【示唆】
⇒いれぢえ【入れ知恵】参照。
しずおかけん【静岡県】
戦国時代当時は『伊豆国』『駿河国』『遠江国』と呼ばれる。伊豆国、駿河国、遠江国はそれぞれ、『豆州』、『駿州』、『遠州』とも呼ばれる。
駿河国と遠江国の守護大名と言えば今川義元。桶狭間の戦いで織田信長に敗れたことで有名。
したがき【下書き】
当時は『案書』『案文』などと言う。
しっしん【失神】
⇒きぜつ【気絶】参照。
しっぱい【失敗】
当時は『一失』などと言う。
じぶんのかんがえ【自分の考え】
⇒いちぞん【一存】参照。
しまねけん【島根県】
戦国時代当時は『出雲国』『隠岐国』と呼ばれる。出雲国は『雲州』、隠岐国は『隠州』などとも別称される。隠岐国は島で、現在は『隠岐諸島』と呼ばれる。
しゃっきん【借金】
当時は『負目』『負物』などと言う。また、『負目』『負物』は借りている物品も指す。
じゅうぶん【十分】
⇒まんぞく【満足】参照。
じゅじゅつし【呪術師】
当時は『博士』などと言う。
しゅっぴ【出費】
当時は『入方』などと言った。
⇒ひよう【費用】参照。
しょうがつ【正月】
当時は『肇年』などと言う。
⇒がんじつ【元日】参照。
じょうきをいっする【常軌を逸する】
⇒ひじょうしき【非常識】参照。
しょうさい【詳細】
当時は『委一』『委細』などと言い、委一は『委一』とも『委一』とも読んだ。
しょうさんかりうむ【硝酸カリウム】
『塩硝』などと言う。
しょうだく【承諾】
⇒りょうしょう【了承】
しょうちする【承知する】参照。
しょうちする【承知する】
当時は『相弁』と言う。
⇒りょうしょう【了承】参照。
しょうにん【証人】
当時は『生口』と言う。
しょうぶ【勝負】
当時は『贏輸』『贏輸』などと呼んだ。
しょさつ【書札】
普通の手紙や書状という意味ではなく、重い意味としては『一札』が使われる。重い意味とは例えば、『詫び状』や『降伏状』、『和睦状』『和解状』など。
⇒てがみ【手紙】参照。
しらが【白髪】
⇒はくはつ【白髪】参照。
しれい【指令】
⇒めいれい【命令】参照。
じんえい【陣営】
当時は『帷幕』などと言う。
しんけんしらはどり【真剣白刃取り】
実際には実行不可能なフィクションの技。
振り下ろされた刀を両手で挟むにはタイミングをピッタリ合わせれば可能だ。だが、振り下ろされた速くて重たい日本刀を止めるには振り下ろすために掛かった時間と同じくらいを要する。日本刀を受け止めたりは出来るが、その頃には頭が真っ二つである。
柳生宗厳が生み出した『無刀取り』は、真剣白刃取りにかなり近かった。タイミング良く刀を持つ相手の懐に入って刀を奪い取る技で、それを見た徳川家康は宗厳を兵法指南役として雇った。
じんどる【陣取る】
⇒すわる【座る】参照。
しんにゅう【侵入】
当時は『咬入』などと言う。
しんもつ【進物】
⇒おくりもの【贈り物】参照。
●す
すあし【素足】
当時は『赤足』と言う。
すぱい【スパイ】
『間者』『間諜』と呼ばれる。秘密裏に敵の領内で行動して情報を集めたりする者。
⇒にんじゃ【忍者】参照。
すぺいん【スペイン】
スペインとポルトガルをまとめて南蛮と呼んでいた。
すべて【全て】
当時は『一宇』などと言う。
すわる【座る】
当時は『居取』などと言う。また、居取には『陣取る』などの意味も含まれる。
⇒あぐら【胡坐】参照。
●せ
せいしつ【正室】
当時は『一の台』などと言った。
ぜい【税】
当時は『年貢』と呼ばれ、庶民が耕した米を年貢米として領地の主に納めた。『運上』とも呼ばれ、金銭の場合は『運上金』となる。所得税など現代で一般的な税金は明治期になってから導入。また、年貢は『土貢』などとも言う。
⇒ぞうぜい【増税】参照。
せきがん【隻眼】
当時は『片目』などと言う。
せっぷん【接吻】
⇒きす【キス】参照。
ぜんせかい【全世界】
当時は『一天下』『一天四海』『八極』などと言った。
⇒ちきゅう【地球】参照。
ぜんぶ【全部】
⇒すべて【全て】参照。
●そ
ぞうぜい【増税】
当時は『切増』などと言う。
⇒ぜい【税】参照。
そうちょう【早朝】
当時は『夙』『払暁』などと言う。
そうりょ【僧侶】
当時は『衣体』『毳侶』などと呼ぶ。
⇒そうりょのてがみ【僧侶の手紙】参照。
そうりょのてがみ【僧侶の手紙】
僧侶の手紙については『尊牘』などと言う。
⇒てがみ【手紙】
そうりょ【僧侶】参照。
そんしつ【損失】
⇒しっぱい【失敗】参照。