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おやじのスタディアブロードwithウクレレ  作者: ウクレレ岩さん
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マイケルとマイクケース

マイケルとマイクケース


たらし氏:「まぁそういったところですが、仕事の話はよしましょう。あなたは、どこの国の女性と相性がいいですか?」

岩:「相性ってあまり付き合ったことないですから。良く分かりませんが。」

たらし氏:「僕は、やっぱり東南アジアの女との相性がいいのですよ。西洋人の女も何人か抱いたが、僕のマイケルの納まりがいいのは、やっぱり東洋人ですな。」

岩:「マイケルと言うのは、ナニですよね。納まりがいいというのは、合体した時に気持ちがいいという事ですか?」私は、周りを気にしているが、たらし氏はまったく気にしていない。

たらし氏:「そうそう。マイケルという言い方は、マイクに似ているからです。東洋人の女のマイクケースはシマリガいいですよね。そう感じませんか?」マイクケースというのは、あれらしい。

岩:「そうですね。マイケルとマイクケースの関係からすると、なんて、私もマイケルを使ってみるがなんかしっくりする。確かにマイクケースがぶかぶかだといやですよね」と、私もお酒が回ってきて、饒舌になってきた。

 

 たらし氏の話をまとめてみると、老後を一緒に過ごす女性として、今は二人に絞っている。一人はフィリピン人でマニラ住んでいる。もう一人は、インドネシア人でバリに住んでいる。   

インドネシアの彼女は、肌が吸い付くようで抱き心地が良くって、レモンの香りがするらしい。

マニラの彼女は、テクニックが凄いそうで、マイクケースが名器なので彼のマイケルの一押しらしい。

 え~っ。彼は、マイケルと話が出きる???なんて信じがたい言葉を聞いたが、そこはスルーした。しかし、名器という魅力的な言葉にはスルーなんてとても出来なかった。

今まで、何人かに名器というものについて、訊ねた事はあるが納得できる解説は今まで聞けないでいたが、たらし氏なら科学的に説明してくれるという確信めいたものがあったからだ。

彼の解説によると、マイクケースがたこの口の様になり、マイケルを飲み込むと食べようとして咀嚼そしゃく運動を繰り返し、下半身に吸い付いて足でタマタマや肛門まで刺激するらしい。本当にそうなら経験した男はたまらないはずだ。

女と蛸と聞いて、頭の中は北斎の浮世絵「蛸と海女」に支配された。私はこの作品は春画の最高傑作だと考えている。何度観てもなまめかしい。今すぐ観たいという衝動にかられたが、人目をはばかり自制した。


 たらし氏は、私が納得という表情を浮かべているのを読み取って、初心者にはこの程度の説明で良いと判断した様で、その先の核心部分は聞けなかった。私としては名器の持ち主の外見的特徴なんて知りたかったけど残念!

 彼の話によると、早期退職し妻と別れてどちらかの女と暮らしたいのだそうだ。

 彼曰く、妻との関係は、若い頃からの彼の浮気癖のせいで完全に崩壊しているので、妻から熟年離婚を言い出されるのは分かっている。

 その時は、日本の家と退職金を半分女房にくれてやっても、東南アジアなら年金で充分生きてい行けると、考えているそうだ。私には、凄く身勝手に聞こえるが、彼はそんな風には思って無いようだ。

 私がサラリーマンの時は、上司から「準備に勝る成功なし」、だから準備を怠るなと、耳にタコができるぐらい聞かされたものだが、現実には難しかったが、たらし氏の準備についてはある意味大したものだと感心した。


 しかし、完璧な準備にも落とし穴はあるものだ。例えば熟年離婚の場合の年金については、分割されるのが常だ。しかし、最近の離婚の場合と、言いかけて、私はその言葉を飲み込んだ。

こんな場で、ファイナンシャルプランナーとしての知識を披露してもしょうがないとジャッジしたからだった。

岩:「生き甲斐は何ですか?」と、酔った勢いでどうでもよい事を聞いてしまった。

たらし氏は悪びれる様子もなく。語気を強めて。

たらし:「それは女です。女がいなければ生きていてもしょうがないでしょう!そして、最高に自分と相性の良い女を終の棲家にしたいと考えている。そしてそれは、私のマイケルの共通の願いでもあります」

岩:「マイケルとの共通の願いですか」

たらし氏:「そうです。僕はマイケルと僕は別人格だと考えているのです。私の研究だと世の男性の中には、女好きなマイケルとそうでないマイケルがいるのです。」と、真顔だ。なんだこのおやじって心の声。

岩:「さすがに理系ですね」

なんて、話していたら「マニラ行きの〇〇便に搭乗のお客様は搭乗ゲートにお越しください」のアナウンス。

 搭乗手続きが始まってから、たらし氏から、レクチャーをうけてコンビニでおにぎりとビールとつまみを再調達し、フィリピンでの注意事項のレクチャーも受けて搭乗ゲートからバスで移動。タラップの階段を登って乗り込みました。私の座席は一番手前の3列シートの真ん中。


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