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終末から来た男  作者: 北田 龍一
第一章 異世界編

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第一章 ダイジェスト・1

本話は、全体の流れをざっくりと把握したい人用です。細かな描写までは省きますが、大体の流れを思い出したい人が読んでくださいな。

 西暦20XX年、世界は核の炎に包まれ崩壊してしまった。地球文明が崩れ去る中、その老人『大平おおひら 晴嵐せいらん』は享年84歳にて死亡した。それなりに後悔を抱いていたが、ほどほどに納得して死んだ晴嵐だが……何故か肉体の若返りと共に復活した。死亡時は片手と片目を失っていた男は、五体満足で森の中で起き上がっていた。

 男は混乱した。破滅した地球では草木が枯れ果てて、動物もろくにいない。なのに深い森の匂いや、鳥の鳴き声といい……明らかに滅びた世界の森と違う。混乱する中で晴嵐は、獲物を殺して適当に生き血を啜り、罠として仕込む。


 そしてかかった獲物はなんと、紫色の体色の未知の生物だった。皮鎧を着た女を引きずっていたソイツは、無警戒に喜びを表す。隙をついて屠った晴嵐は、瀕死の重傷を負った女にいくつか話を聞こうとした。

 しかし女は『ポーションをくれ』と、死んだ生物が持っていた緑色の液体を求めた。未知の液体を使う気の起きない男は、女に液体入りの瓶を渡す。皮鎧の女が液体を飲み干すと、どう見ても死ぬしかなかった傷が、一瞬で治癒してしまった。

 訳が分からないと混乱しつつも、生きるために野宿に入る晴嵐。相手から情報を得つつ自らの立場を誤魔化したが……夜中に狼に襲われた。電撃を発するレイピアに驚きつつも、リーダー狼を撃退し一夜を明かした。


 翌日、女の兵士が所属する村へ晴嵐は入った。中世ヨーロッパ風な世界観だが、直立歩行するトカゲ、犬や猫など獣のような身体特徴を持つ者、耳の長い何か、背の低い毛むくじゃらな何か、ロボットめいた存在などなど、完全に晴嵐の知らない世界が広がっていた。広場中央にある黄色の水晶や、首に下げた緑の石ころなど、完全にここが『異界』である事を受け止める。めまいのする思いの中、ひとまず兵士の女と一緒に、上司役の所に報告に行った。


 一通り話を終えた後、兵舎を借りて自分の道具を手入れする晴嵐。手続きを進める中で、共に帰還した女兵士が一つ話を持ち掛ける。なんでも、現在森の奥にいるオーク蛮族と戦闘状態にあり、人員を攫われてしまったとのこと。男のサバイバル能力と隠密能力に目を付けた兵士は、オーク蛮族への偵察を依頼する。彼女の上司からは信用されていないので、非公式かつ大した報酬も用意されていない話だが……この地で関係を作り、情報と信用関係を得るために、晴嵐はオーク拠点を捜索する依頼を受けた。


 闇夜に紛れ、オーク拠点を探す晴嵐。足跡や木の擦れ跡などから探し出す。彼の前に現れたのは二人組の、緑色の体色で大柄の種族だ。なにやら相談中のようだが、晴嵐は孤立した一人にナイフを突きつけ尋問に入る。

 尋問の最中に、村側から明かされなかった情報を仕入れた晴嵐。さらに囚われた人間の中に『以前は別の世界て、別の人間として生きていた』と語る人物がいるという。オーク二人組はその人物を逃がすため、計画を練っていたらしい。若気わかぎの至りと取れる行動だが、その証言が正しければ……『別の世界から若返ってこの世界に来た』晴嵐にとって、またとない協力者、理解者になり得る。ただ脅して情報を得るだけの腹だったが、この話を聞いて計画を変更した。


 オークの若者たちが、彼ら部族のしきたりで決闘に臨む中、晴嵐は拠点となっていた洞窟へ密かに侵入した。該当する容姿の人間が二人いたが、片方は全く落ち着きのないヒステリー持ちと判断し絞め落とす。他の人間も軒並み気絶させた所で、対象の人物……テティ・アルキエラと接触した。

 見た目は若いが、年不相応の落ち着きがある。話で刷り込まれたからか、それとも本当に『前世の記憶持ち』かの判断に迷う中、陽動役の二人の対決は激化。急いで倉庫から必要なものをかっぱらい、テティ・アルキエラと晴嵐の両名は脱出。晴嵐は念のため二人の様子を見届けると言い残し、決闘の行く末を見に行った。


 スーディアとオークの長の決闘は、長側有利に進んでいた。大剣とレイピアの相性は悪く、スーディアは徐々に追い込まれていく。最後の方は遊ばれる気配さえあったが、最後までオークの若者は反抗する。握った青いレイピアが徐々に光を帯び、スーディアの無意識から来る熱量を吸ったかのような現象を、外から見ていたラングレーが観測する。次の瞬間レイピアは未知の力を発揮し、『レイピアで大剣を両断する』という異常現象を発生させる。

 見つめた全員が驚愕する中、スーディアだけはやるべきことを見失わない。剣を突きつけはしたが……今までの恩義と、自らを逼塞させた『オークのしきたり』を嫌い、堂々と彼は群れから離反する。


 他のオークたちの死角から、事の行く末を見守っていた晴嵐。彼なりに混乱と困惑を引き受けつつも、協力者となった二人に合流場所を指し示す。先に逃がした『お姫様』が休憩中の泉で、晴嵐は合流を考えた。拠点からやや離れた泉で、晴嵐とテティ、ラングレーとスーディアの四人が合流。この場から離れて腰を下ろそうと提案するが――

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