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終末から来た男  作者: 北田 龍一
第二章 ホラーソン村編

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第二章時点の、基礎情報まとめ

 まずは専用用語、重要ワードから始めます。


自民族至上主義レイシスト

 自分の民族が一番優れていると主張し、他種族を貶める言動、発想、差別を行う思想の事。千年前はすべての民族がこの思想に染まっており、お互いに激しくいがみ合っていた。真龍種のみが中立で、各種族の争いを仲裁していたが……


ユニゾティアの千年前

 対立と分断が続く各民族。真龍種のおかげで、どうにかバランスを保っていたが……ある日仲裁の真龍種の一人が暗殺されてしまう。これに呆れた世界の女神は「十年後に環境保全と仲裁の停止」を宣言。結果世界の覇権を握るべく、全ての種族が一時停戦した。来たるべき戦争に備えて。

 しかし期日の一年前、突如空から人々が降ってきた。ヒューマンそっくりな彼らは、そのままヒューマン陣営に引き入れられる。空から降ってきた人々は特殊な能力と、独特の知識を有しており、ヒューマン陣営を大きく成長させたが……


欲深き者ども・異界の悪魔

 期日の半年前、突如として空から降ってきた人々はヒューマン陣営から独立、造反。世界の覇権争いに、自分たちも参戦すると全世界に宣戦布告。さらに予定より早く各種族へ奇襲攻撃を敢行し大打撃を与えた。

 当然監督役の真龍種も制裁に走ったが、悉く撃滅させられてしまう。もはやこれまでかと思ったその時……彼らの中から「世界を荒らすことを容認できない」と離反する一派が登場。後に「歌姫」と称えられる彼女の異能力によって、全ての民族は心を一つにし、欲深き者どもの撃退に成功した。

 その数々の悪行三昧から、千年経過した現在のユニゾティアにおいても、相当に嫌悪されている存在。


輝金属

 本作における超重要アイテム。主にドワーフ達が生産している。

 この世界には「魔法」という神秘、技術形態が存在しているが……それらの行使には一部例外を除いて、この輝金属を通さねば発動できない。昔は違ったそうだが、異界の悪魔たちが使えなくしたそうだ。

 発動方式にも二つある。

 魔法の電池「カートリッチ」を通すことで、簡易的にだれても使える方式の「魔導式」と。術者の精神力や気力、やる気と表現できるような「精神のエネルギー」をコストに発動する「魔術式」がある。

 魔術式は扱う上で訓練、知識が必要だが、その分術者のイメージや能力を反映しやすい。

 魔導式は誰でも手軽に使えるが、電池の交換が必要でコストがかかる。


悪魔の遺産

 異界の悪魔たちが製造した、恐ろしい兵器。世界各国で使用はおろか……研究開発、保持さえも厳しく罰せられる曰く付きの武器。

 しかし晴嵐視点では正体が明白だ。彼は「近代地球技術水準の銃器」と確信している。



 次は種族についていきましょう。合計十種の民族が、ユニゾティアには存在しています。


ヒューマン

 地球に存在する「人間」と、極めて親しい特性を持つ民族。ようは私達地球人の人間と、さほど変わりのない生態を持っていると、考えて頂ければ大丈夫です。

 なお、本作の世界では多数の種族が登場するため、他人、別の知性体を刺す言葉として人間、人物と言った表現を用います。

「ヒューマン」は種族名であり、「人間」「人物」は知性を持つ誰かを指す言葉……種族関係なく使われる単語です。地球人の皆様にはややこしいと思いますが、混同しないようにお願いしますね。


エルフ

 耳が長く、千年以上の寿命を持つ種族。肉体の成熟に対し、精神の成熟がかなり遅く「30代でもまだまだ子供」だ。だが他の種族にしてみれば、身体は成長しているので大人扱いを受けることも多く、結果誤解や問題も生じる種族。

 また彼ら主導の国家「緑の国」は、自民族至上主義レイシストが多く、他種族に対し高圧な態度を取る事も多い。


ドワーフ

 本編未登場の種族。山岳地帯に住居を構え、背が低く排他的な民族。しかし彼らは、この世界で重大な物質「輝金属」を大量に生産している。

 姿を見かけない理由は排他的な気質もあるが、外部にあまり出たがらないからと言う。


亜竜種

 緑、茶色、青などの鱗を持ち、前傾姿勢でのそのそ歩く種族。顔も爬虫類系の造形をしており、最大の特徴は地面まで垂れさがる尻尾だろう。知性は低めだが身体能力が高く、戦士として優れた資質を持つ。

 なお彼らに対して「トカゲ」と言えば、それは人間に対する「猿」と罵倒する以上の蔑称になる。一瞬で怒髪天になるレベルなので、絶対に口にしてはいけない。


人魚族

 こちらも本編未登場の種族。上半身が人間で、下半身がイルカやシャチのような尾びれを持っている種。いわばマーメイド系。

 主に海が生息圏だが、大きな川や湖にも住居を作る。肺呼吸のため、時折水面に出てきたり、住居には息継ぎスポットがあるそうだ。


真龍種

 本編未登場だが、重要な種族。

 この種族は「世界を管理する女神」の、直属の種族である。不老長寿、他の種族への擬態、龍の姿変化能力、加えて一人ひとりが固有能力を保持している。

 食事も不要で、文字通り規格外の存在だが……生殖能力を持たない。さらに千年前の戦争で多くの真龍種は死亡。現在は六名のみが生存している。


 ここまでの上記六種族を「一次種族」と分別しています。千年前の戦争前に存在していた種族です。戦争中、戦後に生まれて種族を「二次種族」と分類しています。


オーク

 緑の体色、筋肉隆々の逞しい肉体と剥げ頭が特徴の種族。

 最大の特徴にして問題点は「男性しか生まれて来ない」点だろう。

 そのため社会的地位が低くなりがちで、蛮族化する傾向がある。しかしその所業がまた悪評と成り、社会地位が上がらない……と、悪循環に嵌っているようだ。


獣人

 肉体の一部に、獣の部位がある種族。耳や尻尾、体毛など個人差が大きいようだ。

 オークとは逆に「女性しか生まれて来ない」特性があり、オークほどではないが社会的地位が低い。また性にまつわるトラブルにも発展しやすいとか……


吸血種

 始祖吸血種たる「無限鬼」のみが、増やすことが出来る種族。

 通常の食事と他に、名前の通り「誰かの血を啜る」必要がある生命体。その生まれの成り立ちから、基本的に吸血種であるだけで敬愛される風潮が存在する。


ゴーレム

 唯一「生命を持たない知性体」の特殊な種族。金属質のボディと独特の感性を持ち、さらに生理的な感覚……疲労や悪臭、不快感が鈍く、生物には有毒な地域でも平気で活動できる。誕生当初は道具として使われていたが、彼らは人権運動を起こし、一種族として認められた経緯がある。

 その特徴は「SF世界に出てくるロボット」めいていると、晴嵐は感じているようだ。

 

用語解説終わり! 次回から第三章……「緑の国」編、スタートです!

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