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終末から来た男  作者: 北田 龍一
第二章 ホラーソン村編
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第二章の、主要人物まとめ

大平 晴嵐


 ホラーソン村の宿「黄昏亭」に一か月宿泊することになった、終末世界の地球から来た男。猟師としての立場を崩さず、この世界……「ユニゾティア」の事を徐々に学んでいく。  学習と体験、その過程の中で彼は確信する。「この世界の千年前、地球の技術や発想が持ち込まれている」と。

 過去の行いから漠然と生きることも、自死を選ぶことも出来ない晴嵐は、千年前の真実を探すべく、この世界を巡っての歴史調査を決意。まずは反対意見を取り込むべく、ホラーソン村が所属する「聖歌公国」から、国同士で対立中の「緑の国」を目指して出発した。


テティ・アルキエラ


 前章でも重要人物だが、今回の章でも晴嵐が深く関わった「生まれ変わり」の少女。

 前世では「成り上がり者の妾の娘」であり……一応は姫君だが、さほど地位は高くなかった。しかし外交官として努力し、国のために尽くし、激動の時代を生きて死んだという。

 外交官と話題のネタとして、歴史教養を身に着けていた。その習慣を生まれ変わった後も引き継いでおり、経験を活かして晴嵐に「ユニゾティア」の常識と知識を授けた。旅立つ晴嵐の行動も肯定し、その際「新説が出たら私にも流してほしい」と要求している。


 ハーモニー・ニール


「黄昏亭」に長い事宿泊している、若いエルフの女猟師。

 狩猟のみならず、森の様子を見て塗料を塗るなど、森林の健康管理も担当しているようだ。明るく能天気な性格で、晴嵐と初対面の際に馴れ馴れしく接し、彼から白い目で見つめられたが、周囲の人間曰く「同年代でもマトモな方」とのこと。

 二章後半で「緑の国の親元から飛び出し、ホラーソン村に飛び出してきた」事が発覚。今もメールでやりとりしているが、この時ばかりは暗く沈んでいた。接触した晴嵐は「彼女の親の様子を見てきてもいい」と語り、ハーモニーは情報を彼に提供した。


 ヤスケ・ミゾグチ


 一章終盤、ホラーソン村とオーク部族の間で戦闘があった。

 一部オークは逃走し、大部分のオークは捕縛。懲罰奴隷として各所に配分されるところで、シエラ兵士長に見込まれ、村に留まる事になったオークが一人いる。それが彼だ。

 自分の立場を理解し、比較的従順で村に馴染めている模様。人食い熊退治の際、距離があったため被害者の遺体捜索に移る。

 遺体を発見し、身元を確かめ、形見を手に取ろうとした直後、突如としてグラドーの森の禁域から攻撃を受ける。幾ばくかの幸運と、晴嵐の協力もあり何とか生還した。


 酒場のマスター


『黄昏亭』を切り盛りする亭主。実は一度だけ名前が出ているが、あえてスルーさせていただく。

 従業員のテレジアとは軽口を叩き合う仲で、ハーモニーとも関係は良好。彼女が持ち込んでくる、内臓系の食材を捌くうちに技術が向上。今は「内臓系食材を持ち込み可で、格安で食える店」としても評判に。

 なお、過去の英雄「黄昏の魔導士」の大ファン。周りが引くレベルのマニアで、テティと晴嵐が彼の話に差し掛かると、嬉々として食いついた。晴嵐が出立の際も「もし会えたらサイン頼む!」と口にしてしまうほど。その後テレジアに「天文学的な確率」と突っ込まれている。


 ここから過去の人物。千年前、世界を救った五英傑の紹介。


『黄昏の魔導士』 


 吸血種にして、この世界に輝金属を持ち込んだ人物。かつて世界を無茶苦茶にした「欲深き者ども」が用いた、規格外の異能力の一部を行使する能力を持っている。現在「緑の国」にて存命。腰に差した赤いレイピアが、全ての輝金属の元型である。



『窯籠り』


 真龍種の一人。人型や他の種族に化ける能力と、四枚の羽と巨大な体躯のドラゴンに変身する事が出来る。口から火を吐き、溶岩の中を風呂代わりにする。

 千年前の戦いにおいては、初期は前線で戦っていた。後期は『黄昏の魔導士』の剣をベースに、この世界に『輝金属』を初めて生産した。当時魔法の発動が封じられていたが、彼が輝金属を普及したことで、世界は魔法を取り戻した。

 生産の際は巨大な窯に籠り、口からブレスを吐いて、自己を炉心にして金属を鍛えるという、彼にしか不可能な方法で輝金属を精製する。



『無限鬼』


 唯一吸血種を増やすことが出来る、始祖吸血種の女性。死に際の人物に、彼女が首筋に噛みつく事で、対象を吸血種として蘇生する。

 が、その種族としての特性の他に、彼女本人も相当な傑物である。最前線で敵を切って切って切りまくった。保持する得物も特殊な刀で『無限に敵を切り続けられる』刀を使うという。

 現在生死不明。噂だが悪党が幅を利かせると……どこからともなく現れ、その刀を見せつけ『成敗』するという。



『歌姫』


 千年前、世界を滅茶苦茶にした『欲深き者ども』がいた。彼らは様々な知識や技術をもたらしたが、保有していた『規格外の異能力』によって横暴に振る舞い、世界を滅茶苦茶にした。

 しかし、彼らの中にも『この世界を壊す事を容認できない』と、離反する人々がいた。『歌姫』はその中で、代表的な人物だ。

 彼女の持つ異能力は『相手との完全な相互理解』。当時のユニゾティアは、各種族の対立が深まっていた。乱入者の脅威にさらされても一つになれずにいたが、彼女の異能力により、ユニゾティアは連合を組むことに成功。千年前にやって来た『欲深き者ども』の撃退を成し遂げる。

 彼女により、この世界の民族は融和路線を取ることになる。なお『歌姫』は、無理な力の行使をしていたようで……戦争終結一年に亡くなった。その魂は神に拾い上げられ、今は高みにいるという……



『ミノル』


『歌姫』に賛同し、離反した人々の一人。有する異能力『異能審判ジャッチメント』により、欲深き者どもの異能力を停止させた。戦争終結後も精力的に活動を続け、この世界の通信インフラ『ポート』『ライフストーン』の普及を進めたり、当時使役されていた種族『ゴーレム』の人権解放運動にも参加した。

 老いるまで世界のために活動し続け、天寿を全うし安らかに眠る。

次回は『用語集』纏めます。情報量多いうえ、基礎設定や重要な部分多いです。なので後々見直すと……面白いかもしれませんねぇ(ニチャァ)

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