表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生特典チート隠してたけどバレました!?  作者: 虹夢 なうみ
始まりの学院編
8/44

8.危険な街探索

約束通りの日曜日の投稿です。

プチ(?)チート回だよ!

えっ!?まだ、土曜日だって?

ははは、気のせいですよ(嘘)

「フーヤ。大丈夫だったか?」

レクスが心配そうに聞いてきた。

すでに、クラスにはほとんど人がいない。

大方、帰ったか遊びに行ったのだろう。

レクスも行きたそうにしつつも、待っていた。

「いや、ある意味大丈夫じゃない」

「てか、そもそもなんで呼び出されたんだ?」

「いや、ルーン=ルナティックさんに呼び出された。なんか、見所ありそう的な感じで」

「なんだと~!」

ガタンッと立ち上がるレクス。

「ずるい!羨ましい!なんなら、代われ!俺と代われ!」

「いや、無理だから。それに、面倒だったから適当に誤魔化してきたんだからな!」

(まあ、本当のことは流石に言えないけどね...)

目の前で騒ぎまくるレクスを見ながら、フーヤはため息をついた。

◆ ◆ ◆

騒ぐだけ騒いだら、スッキリしたのか、少し落ちついたレクスと逆に少し疲れた様子のフーヤは試験後の楽しみである街探索へ繰り出す。

さまざまな店のあるメインストリートは人でごった返していた。

「お、珍しい。ミルクシープの肉串だ」

レクスが露店の一つを指差す。

「本当だ。買ってこ」

フーヤはポケット...と見せかけて、『空間支配』による異空間収納から財布を取り出す。

もちろん、レクスも他の人もポケットから出したようにしか見えないが。

ちなみに、ミルクシープはミルクのような味の羊である。

一応、魔物に分類される上に、強いわけではないがあまり数もいないため高価なのだ。

「ミルクシープの肉串ください」

「はい、銅貨3枚ね」

フーヤは銅貨3枚を露店のおばちゃんに払う。

フーヤの前世の感覚的に銅貨1枚は千円である。

つまり、ミルクシープの肉串は三千円というわけだ。

もちろん一本でである。

(やっぱ、高いなぁ...美味しいから買っちゃうけど)

フーヤはミルクシープの肉串を受けとるとかぶりつく。

隣では、レクスも同じようにミルクシープの肉串を買っていた。

ちなみに、お金に関してもう少し解説すると、

小銅貨→銅貨→小銀貨→銀貨→小金貨→金貨

百円→千円→一万円→十万円→百万円→一億円

という感じである。

もっとも、庶民では小銀貨でもお目にかかることがないわけだが。

フーヤは一応、貴族のため銀貨までなら、見たことあるし、小銀貨はお小遣いとして、貰ったこともある。

まあ、街探索で使うのは銅貨か小銅貨だけなのだが。

「なあ、次どこ行く?」

「そうだね...どうしようか?」

ミルクシープの肉串を食べ歩くフーヤとレクス。

(それにしても、今日は不審者が多いなぁ)

フーヤは『探索魔法』の表示を見てふと思う。

(あ、あの人露店の物盗もうとしている。よっと)

その瞬間、その人が崩れ落ちるのが視界の端にうつった。

(あっちは、荒くれ者の冒険者かな。路地裏で女の子を襲おうとするとかテンプレな...ま、関わる気はないし無力化っと)

『探索魔法』の表示に、荒くれ者の冒険者が状態異常になったと出る。

(あいつ、学院の生徒をつけまわしてる。ストーカーかな?まあ、無力化無力化)

そして、フーヤは魔法を発動すると、一息つく。

そう。

さっきから、悪者たちが無力化されているのは、フーヤの仕業である。

雷の魔法を魔改造して、フーヤが創り出した『麻痺魔法』。

フーヤはそれで悪者をこらしめていたのである。

一応、魔改造したのは『能力改変』の力によるものであったりする。

(ふっふっ、これなら誰か分からないからチートしほうだい。殺すことなく相手を無力化とかいいよね。うん。興奮する)

フーヤはチートが嫌な訳ではない。

目立ちたくないから隠すのであって、バレないならいいのである。

まあ、元々アニメ好きな日本人なのである意味当然なのだ。

◆ ◆ ◆

フーヤは内緒でチートしつつも、歩き続け、フーヤとレクスは噴水広場までやって来ていた。

「なあ、噴水のとこで待っててくれないか?行きたいとこがあるからさ」

噴水の近くまで来たとき、唐突にレクスが口を開く。

「行きたいとこ?一緒に行こうか?」

「いや、いいよ。俺だけで行くから」

「えっ?なんで?」

「いや、だから...」

レクスは顔を寄せると言った。

「トイレだよ!察しろ!」

「......すまん、察せなかった」

「まあ、いいけどよ...俺は行ってくるから、これ捨てといてくれ」

レクスはフーヤに自分の分のミルクシープの肉串の食べ終わった串を渡す。

「行ってらっしゃい」

フーヤが串を受けとるとレクスは小走りで走っていった。

(我慢してたんかな?まあ、公共トイレまでここから近いし、間にあうだろうけど)

ちなみに、この王都には文明レベルに似合わず、下水道完備で公共トイレも清潔なものが-貴族が使っても文句が出ないレベルのものが完備されている。

(なんか、この世界の文明レベルってわりと無茶苦茶だよな。噴水広場にゴミ箱あったりするし)

フーヤはゴミ箱に串をレクスの分と自分の分まとめて、捨てると噴水のふちに座る。

(さて、レクスの様子は...)

『索敵魔法』の表示を見るフーヤ。

「なっ!」

思わず立ち上がるフーヤ。

視線が一瞬集まるが、すぐにそれていく。

しかし、フーヤはそんなこと気にする余裕もなかった。

「......状態異常になってる!?」

レクスの状態が、状態異常の昏睡状態になっていた。

さらに...

(誰かがどこかに連れて行こうとしてる!?これって、つまり...)

「誘拐かよ...」

次回投稿は、来週中の予定です。

はっきりしなくてごめんなさい。

ちなみに、フーヤが『麻痺魔法』を使った魔法学院の生徒をストーカーしていたやつは一人や二人ではないそうです...

ブクマ、☆タップでの評価、感想等よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ