7.陰謀
来週投稿予定だった原稿のフライング投稿です。
内容的に短いのでご了承ください。
◆ ◆ ◆
「クックックッ、我らの悲願の達成のため、作戦を実行する!」
王立魔法学院ロストレスの近く。
ルーズレス王国王都。
とある建物の地下にて。
ある組織が動き出そうとしていた。
「しかし、首領。大丈夫なのでしょうか?確かにあの魔法学院が一番落としやすいとはいえ」
「仕方なかろう。例の物を手に入れるためならば」
「安心しろ。計画は完璧だ」
黒いローブに黒の炎をかたどった仮面をつけた男たち。
首領を中心に円になった彼らからは異様な物が感じられる。
「今から、計画を説明する」
そして、語られる恐ろしい計画。
聴いていた者たちに笑みがひろがる。
「これは素晴らしい」
「うまく行きそうですな」
「しかし、一つでも成功しなければ?」
「心配ない。そのときのこともちゃんと考えている」
「おお」
「我々の悲願の達成も近い」
「我らの力を見せつけようではないか」
首領が咳ばらいで他の者を黙らせる。
「それでは計画の第一段階を始める。王立魔法学院ロストレスの生徒をさらえ。今日は試験日。終わった後の息抜きに街へ繰り出す者も多い。なるべく一人でいる者を狙い5人ほどさらえ。さらった生徒を王都の外れのあの小屋に集め...」
そこで、一旦言葉を切るとニヤリと邪悪な笑みを浮かべ命令する。
「殺せ。あの魔法学院に恐怖を植え付けろ」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
歓声が上がる。
「邪神の御心のままに!」
『邪神の御心のままに!』
「それでは行け!」
『おお!』
そして、ある組織-邪神の信者たちは動き出す。
邪神のため。
例の物を手に入れるために。
◆ ◆ ◆
次回の話のタイトルは『危険な街探索』の予定です。
投稿は日曜日の予定ですが、ブクマ、下の☆タップの評価、感想などにより、やる気がアップすると投稿が早くなります。
よろしくお願いします!