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転生特典チート隠してたけどバレました!?  作者: 虹夢 なうみ
王都出立準備編
40/44

40.力の証明

今回は、フーヤが珍しく......

  ◆ ◆ ◆


 「さて、状況を整理させていただきます」


 ゼロイの声が『冒険者ギルド』の地下闘技場に響く。


 「虹級のユウレイルとルーン様にお墨付きをいただいている魔法学院の生徒のレクスさんとフーヤさんは冒険者登録をしたいと『冒険者ギルド』に来ました。しかし、お二人は魔法学院生であるため冒険者となれる実力がないのではないかと物言いがありました」


 ゼロイは、虹級が認めてるんですから実力はあるでしょうにと、ぼそっとつぶやいてから言葉を続ける。


 「そこで、この地下闘技場にて実力を一人づつ示してもらう事にします。相手は青級として有名な通称『破壊の闘剣士ガー』です」


 ここで闘技場にいたガーが観客に手を振る。

 わあああああああああああああああああああああ!!!

 と闘技場にいた観客は歓声を上げる。


 「それでは、戦ってもらいましょう。まずは、フーヤ君からです」


 フーヤは欠伸しつつも闘技場に入る。

 観客たちが一斉に静まりかえる。


 「俺には人を痛めつけて喜ぶような趣味はない。だから直ぐ終わらせるが悪く思うなよ?」


 ガーの言葉にフーヤは答える。


 「直ぐ終わらせるというのには賛成」


 (…さて、あんまり目立ちたくはないけど、ここは力を見せつけておいたほうが後々面倒事が減る。魔法でさっさと終わらせてもいいけど、ここは魔法以外の方法も使えると印象付けた方がいいかな)


 フーヤはそう考え、言葉を付け加える。


 「魔法も使わずに勝って見せるよ」


 ガーの眉がピクッと動く。

 フーヤの言葉を完全に挑発と受け取ったようだ。


 (…とはいえ、だいぶ方法が限られるな。護身用の短剣はあるけど()()()()()かもしれないから止めた方がいい。魔道具も自分の研究欲のためだけに作ったやつしかないから、非殺傷系統でもかなりとんでもない術式使ってあるから論外。となると、()()を試すか………)


 フーヤは転生特典チートの一覧を呼び出す。

 転生特典チートの一覧とは、頭の中で思い浮かべるとフーヤにしか見えない透明な板が目の前に出てくるものだ。

 宙に浮いているそれは転生特典チートについて書いてある。

 とはいえ、確認したい事でもない限り呼び出す事はない。

 呼び出すまでもなく、転生特典チートは使う事が出来るからだ。

 そして今回、フーヤには確認したい事があった。

 フーヤは『能力上昇』の説明文を呼び出す。


 (…確か一番下に………あった)


 そこにあった文字は『戦闘体制(バトル・モード)』である。


 (これまでは試す機会もなかったから無視状態だったけど……使ってみるか)


 フーヤは『戦闘体制(バトル・モード)』を起動させる。

 すると、三つの文が浮かんできた。

 『非殺傷モード』

 『殺傷モード』

 『破壊者(デストロイ)モード』


 (…………ふざけてないか?これ……………特に『破壊者(デストロイ)』………………)


 ちなみに、『殺傷モード』と『破壊者(デストロイ)モード』はグレーアウトしており、使えるのは『非殺傷モード』だけのようである。


 (使えないなら、用意する必要ないだろ……………)


 心の中で用意した女神(ルーン=ルナティック)に突っ込みつつも『非殺傷モード』のON、OFF設定をONにする。

 そして、フーヤはガーを見つめつつ身構える。

 ガーも無言で剣を構えた。

 一応、訓練用の木剣ではあるが当たったら確実に怪我するだろう。

 元々、訓練用の木剣は実戦訓練などで使う物なので真剣よりは怪我をしないくらいの認識である。


 「では、始め」


 ゼロイの合図と共に、ガーが突っ込んでくる………が。


 (遅い?)


 フーヤはその事に首をかしげる。

 遅く見える理由は二つあり、ひとつは『戦闘体制(バトル・モード)』のせい。

 もうひとつは、レクスやその師匠であるユウレイルの動きに見慣れ過ぎたからである。

 ガーも十分速いはずなのだが、レクスと比べても遅かったのだ。


 (これなら…余裕っと!)


 フーヤはガーの手首を掴み、捻り上げる。

 ガーは木剣を取り落とし、バランスを崩す。

 すかさず、フーヤは足を払い、ガーは地面に倒れこむ。

 フーヤはガーに馬乗りになり、ガーの首元スレスレに短剣を突き立てた。

 短剣は地面に突き刺さる。


 「お、俺の負けだ……」


 ガーが驚いたように呟く。

 フーヤは設定をOFFにしつつも、短剣を抜く。


 「勝者、フーヤ=ロイホード!」


 ゼロイさんの宣言を聞きながら。

  ◆ ◆ ◆


 「珍しく派手にやったな。フーヤ」


 闘技場から出たフーヤにレクスは声をかける。


 「今回だけ、今回だけはしょうがないだろ。そう、しょうがないんだ。しょうがない」


 無茶苦茶自分に自己暗示をかけているフーヤ。


 「大丈夫か?フーヤ」


 「レクス。頼む、もっと目立ってくれ。今後のためにも、レクスが目立ってくれないと困る」


 フーヤの必死な形相に若干、引きつつもレクスは答える。


 「ちょっと、難しいかもしれないが、やってみるよ。フーヤは安心して見ててくれ」


 そう告げてレクスは闘技場に上がる。

 レクスの相手はガーではない。

 虹級であるユウレイルの弟子という事で興味を持ってしまった、現役の時に紫級まで登りつめたギルドマスターが相手だ。

  ◆ ◆ ◆

ようやく、フーヤがチートしてくれたよ~!

わーい!

「仕方ない事だったんだ。仕方ない事だったんだ。仕方ない...(byフーヤ)」

あ、フーヤ君の精神状態が...

次回投稿は日曜日!

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