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転生特典チート隠してたけどバレました!?  作者: 虹夢 なうみ
王都出立準備編
36/44

36.修行実戦篇

Merry Christmas!

クリスマスなので早めの投稿だよ!


 「さてと、今日はレクスの始めての実戦訓練ということになるから。気を抜かないように」


 ユウレイルはそう言って欠伸する。


 「すみません、これってレクスの訓練ですよね?なんで来る必要性があったんですか?」


 フーヤが面倒そうにユウレイルにたずねる。

 フーヤ、レクス、ユウレイルの三人は馬車に乗って移動中である。

 今日はレクスの実戦訓練のはずだったのだが、フーヤもユウレイルが連れ出したのだ。


 「一緒に冒険者やるなら、癖を知るのと連携をとる練習は必須だからね。どちらが合わせるとかだと、想定外の出来事に対応出来なくて死ぬから」


 「想定外の出来事なんて起こらないと思いますけど。起きても対応出来るし……………魔道具作りしたかったのに」


 「まあまあ、フーヤ君。どんなにチートでもピンチになることぐらいはあるから」


 不満を隠そうともしないフーヤにユウレイルは苦笑いしつつなだめる。


 「あの、師匠。ひとつ聞きたいんですが…………」


 レクスが表情を固くしつつ、口を開く。


 「なんで、初の実戦が()()()()()()()の群れなんですか!?」


 「何か問題でも?」


 「いや、だってロックドラゴンといえば()()、ものによっては()()の魔物ですよね!?」


 首をかしげるユウレイルに必死に訴えるレクス。

 ちなみに、レクスの言っている青級や紫級というのは『冒険者ギルド』で公表されている魔物の強さのランクである。

 もっとも、ランクはこの世界では等級と呼んでいるのだが。

 弱い順に並べると、

 白→赤→橙→黄→緑→青→紫→虹

 という、この世界の虹の色がランクを分けている。

 冒険者も同じように色でランクが定められており、同じ色のランクの魔物が推奨レベルとなっている。

 余談だが、フーヤが前に倒したブラッドベアーのレベルは紫級に相当する。


 「それが何か問題でも?」


 「いやいやいや、師匠!初めての実戦にしては等級が高過ぎません!?」


 レクスがこれ以上ないというくらい、慌てまくる。


 「フーヤ君は、ブラッドベアーを瞬殺してたみたいだし、レクスもそのくらいは強くなってるから。何も問題はない」


 冷静にそう告げるユウレイルに、レクスは納得いかないようにわめく。


 「でも、ロックドラゴンですよ!?俺、そんなに強くありませんって!フーヤが少しおかしいくらい強いだけですって!」


 「レクス。ちょっとそこは発言訂正して」


 どうでもよさそうに、欠伸をしていたフーヤもレクスのその言葉だけは聞き捨てならなかったらしく、口をはさむ。


 「レクス、強くなってる自覚ないのか………それ以前に、ロックドラゴンなんてたかだか、ドラゴンの亜種だぞ?」


 レクスの様子にやれやれという感じで、頭をくしゃりとつかむユウレイル。

 ユウレイルの言った通り、ロックドラゴンはドラゴンの亜種であり、ドラゴンほどの脅威はない。

 とはいえ、国を滅ぼすことなど造作もないドラゴンと比べればほとんどの魔物は脅威がないことになってしまう。

 実際、レクスが慌てている事から分かる通り、ロックドラゴンも十分脅威となる魔物である。

 ロックドラゴンの体長は約2メートルほど。

 岩場に生息し、岩石を主食とするロックドラゴンは、岩のようでありつつも、岩より固い体が特徴だ。

 ほとんどの物理的攻撃が効かない上に、魔法での攻撃もほぼ固い皮膚に跳ね返される。

 しかも、ロックドラゴンは基本的に群れで行動しており一体だけに集中して倒す事が難しい。

 そもそも、倒しても手に入るのは通常よりも固い岩だけなので、倒すのが大変な事も合わさり冒険者に人気がなく、それだけ個体が増えやすい。

 群れがだいたい大規模なのはそれが理由だ。

 その上、ロックドラゴンは好戦的な性格で群れの仲間以外の生き物を見たら必ず襲いかかり、自らの糧としようとする。

 レクスが慌てるのも無理はない。


 「気持ちは分からなくはないけど。でもね、僕の時よりましだよ」


 「師匠の時?」


 声のトーンがいくつか落ちた状態で、ポツリと言ったユウレイルの言葉に首をかしげるレクス。

 ユウレイルは目の焦点が合っていない、何処か遠くを見るようにして口を開く。


 「僕の時は、初めての実戦でドラゴンの群れの中に文字通り上から落とされたよ。それで、全てのドラゴンを倒すまでは休むことはおろか、その場からも離れられない。何回も死にかけたけどその度に一瞬で回復させられてさ。そのまま、また戦わないといけない。ははは、上位種も混じってたな。しかも、一回だけじゃないんだよ。連続で何回もやらされたんだよ」


 「……………俺、師匠が師匠になってくれて良かったと思いました」


 ユウレイルの様子を見て、レクスはしみじみと言う。


 「それで、ユウレイルさんの師匠って誰だったんですか?」


 フーヤが首をかしげる。


 「ルーン」


 「「えっ!?」」


 フーヤとレクスの声が見事にハモる。


 「いやさ、ルーンってそういうとこは容赦ないんだよね。むしろ、苦戦している僕見て腹抱えて笑ってた。自分がその立場になる事は嫌なくせに他の人が苦労してるのとかを見るの好きみたい」


 「「………大変ですね」」


 今度は、棒読みな感じで二人の声がハモった。

  ◆ ◆ ◆


 「フーヤ!そっち行ったぞ!」


 「分かってる!」


 ロックドラゴンがフーヤに突っ込んでいく。

 フーヤは、ひらりとかわすと無詠唱の『ウインドカッター』をロックドラゴンに向けて連射する。

 連射された『ウインドカッター』はロックドラゴンの首の同じ場所にぶつかり、結果的にロックドラゴンの首が落ちる。


 「レクス!そっちは?」


 「あと、2体で終わりだ!直ぐ終わる!」


 剣を構えたレクスは、ひらりとロックドラゴンの突進をかわし、すれ違いざまに背中に飛び乗る。

 そして、落ちないように耐えつつも、レクスはロックドラゴンの首に風を纏わせた剣を突き立てる。

 剣で切るとロックドラゴンの首はいとも簡単に落ち、レクスは急に止まった反動で前に投げ出される。

 そして、投げ出された先にいたロックドラゴンに急接近する。


 「っ!『ウインド』!」


 レクスが風を発生させるだけの超初級魔法の『ウインド』で勢いを相殺する。

 そして、レクスはロックドラゴンの首に風を纏わせた剣を突き立てた。

 こちらも、直ぐに首を落とすことが出来た。


 「よし。二人で協力してロックドラゴンを()()討伐完了だね」


 ユウレイルは笑顔で一言付け足した。


 「追加で群れ連れてくるから、それも倒してね」


次回、投稿は年明けです。

「具体的にいつだよ?(byフーヤ)」

ストックがたまったらです。

頑張って年末年始に書きます。

ブクマ等もついでによろしく!

皆さん、よいお年を!

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