33.《女神ラフエラの失敗》
約束通りの投稿!
◇ ◇ ◇
「どうしよ、どうしよ、どうしよ!」
妾は、神世界にて慌てふためいていた。
妾は女神ラフエラ。
まだ、誕生して千年もたっていないような新神ではあるが、一応ひとつの世界を任されている。
そんな妾だが、ついさっき、二度目の失敗をしてしまったところである。
何をしたかといいますと............................地球という素晴らしき『ジャパニーズポップカルチャー』を生み出した世界の、しかも日本に神器の一撃を見舞ってしまったのだ。
確かに、前にも同じことをして怒られたりした。
でもさ、新しいやつだよ。
アニメのあの子が、敵から自らの大切なものを守るために使ってた剣だよ。
いや、正確にはアニメのあの剣を模倣したものなんだけどさ。
それでも、ちょっとテンションが上がっておいたをしてしまうことぐらいあると思う。
確かに、渡された時に厳重に注意された気がする。
でも、前科持ちの妾にまた、持たせるほうも悪い!
確かに、駄々こねて造らせたの妾だけど!
そんなことより!
「どうしよ、どうしよ、どうしよ!」
「ラフエラちゃん。落ち着いて」
妾の後ろから、抱きしめる者がいた。
このタイミングで、抱きしめてくる者といえばただ一柱。
「ルーン様!」
妾は、嬉しくて声を上げる。
ルーン様は人間出身の神でありながら、上級神にまで登りつめた、妾のような下級神からしたら天上神のような御方なのだ。
何故か会うたびに胸を揉んでくるが、そんなのは些細なことである。
「ラフエラちゃん。相変わらず胸、おっきいよね。.........このレベルだと、邪魔じゃない?」
「いえ、そんなことはないですよ。ルーン様だって、胸なら控え目にあるじゃないですか」
妾の頭には、ルーン様の胸が押し付けられている。
確かに、妾ほどの爆乳ではないが胸がないと嘆くほどではない。
柔らかい触感が頭ごしに伝わって、なかなか気持ちよいではないか。
「いや、そうじゃなくて、ラフエラちゃんがいう控え目の胸でも走るときとか、ぽよぽよなって気持ち悪いときあるからさ。ラフエラちゃんレベルだと邪魔なんじゃないかなと」
妾の胸を揉みながらルーン様は言う。
「いえいえ、そんな風に感じたことはないですよ」
妾は、笑顔でそう返事する。
「そっか、でもほんと気を付けてね。こんな爆乳、男ホイホイか変態ホイホイにしかならないから。あ、ラフエラちゃんの場合はロリコンホイホイにもなるか。金髪青瞳の幼女とか、尊いもんね。その上、爆乳とか萌え要素詰め込まれてるもんね。うんうん」
ルーン様はそううなずきながらも、名残惜しそうに妾から離れる。
妾が、後ろを見てルーン様の表情を見ると真剣そのものだった。
どうやら、いよいよ本題に入るようである。
「ラフエラちゃん。また、殺ったんだって?」
笑顔のルーン様ではあるが、一抹の恐怖を感じる、畏怖の念とでもいうのだろうか。
妾は、一歩そろりと下がる。
「気を付けてよねって、言ったでしょ!」
ルーン様の雷が落ちる。
ちなみに、これは比喩などではなく本当に妾めがけてルーン様が雷を落としたのだ。
妾は、慌てて回避する。
「ルーン様!申し訳ございません!」
そして、妾はルーン様の足元にスライディング土下座をする。
謝罪にはこれが一番なのだ。
ルーン様は、しばらく不服そうな顔をしていたようだが、はぁっとため息をついた。
「もう、過ぎたことはしょうがない。もう殺らないでよね。三度目の正直に期待しとく。まあ、次殺ったら仏の顔も三度までってことで容赦せずに消すから」
冷徹さを孕んだ声でルーン様はそう言った。
「さてさてさーて、それじゃあ『転生特典チート』を用意しときますか。また、ラフエラちゃんの世界に転生で問題ないよね?」
妾は、その言葉に顔を上げる。
あっという間に、いつもの調子に戻ったルーン様は、笑顔で妾に手を伸ばす。
妾は、土下座を止めてルーン様の手をとる。
白髪のロングの髪がさらりとゆれ、クリスタルのような瞳が妾を見つめてくる。
妾は、ルーン様にみとれつつも立ち上がる。
「はい。妾の世界で何等問題ありません。妾の世界であれば、魂を迎え入れることのできるスペースは残っております」
「なるほど、なるほど。..................でも、だからといってわざと転生者を送りこむために殺したりとかは.........」
「やりません!やりません!信じて下さい!」
すっと真顔になったルーン様に、妾は慌てて弁明する。
「ははは、冗談だって」
ルーン様はそう言うが、全然そうは思えない。
だが、とりあえず妾は最大の危機を回避できたようだ。
ルーン様は、すっかりいつものペースである。
回避出来たことに安心しつつも、妾は気を引きしめる。
妾の仕事は、これからなのだ。
前回の時は、妾一人でやったためいくつか手順をミスし、行程をすっ飛ばした。
しかし、今回はルーン様がいる。
前回のようなへまは、やらかさないだろう。
「さてさてさーて、前回の『転生特典チート』はやり過ぎだとクレームが本人から出てるんだよね............でも、ある程度は豪華にしないと意味ないし............」
「そうですよね。直ぐに死なれては意味がありません」
「そうだなぁ~定番な感じの転生特典チートは、残す方向でいって少し能力をグレードダウンする部分もあったほうがいいのかな?あと、フーヤ君とは違う強力な能力も欲しい........」
真剣に悩むルーン様。
妾も、ライトノベルとやらに書かれていた転生者の話などを思い出しつつ考える。
「あ、そうです!転生者本人に一つだけ欲しい能力を聞くというのは...」
妾がそこまで言ったとたん、ルーン様に抱きしめられた。
「それだ!絶対やろうよ!ラフエラちゃん!」
「はい!ルーン様!」
そして、妾とルーン様は笑った。
「さーてと、そうと決まれば早速準備だ。いくつか能力をそろえとくよ」
「はい!よろしくお願いします!」
妾は、歩きだしたルーン様の背中に向けておじぎする。
「あ、そうだ。その転生予定の者の名..................まだ聞いてなかったからさ、教えてよ」
ルーン様は立ち止まり、振りかえって聞いてきた。
妾は、それに答える。
「その者の名は―――――――――――」
◇ ◇ ◇
次回は、日曜日投稿でプロフィール。
そして、その後に二章突入予定。
現在、絶賛執筆中なのでしばしお待ちを!
あ、それと新作も投稿したのでよろしくお願いいたします!
https://ncode.syosetu.com/n2641gq/
『Magic!Girl&Boy 魔法少女と魔法少年の変身システムはまさかの男女逆転でした!』
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