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転生特典チート隠してたけどバレました!?  作者: 虹夢 なうみ
始まりの学院編
32/44

32.《秘密の会話》

土曜日、忙しそうなのでまだ、金曜日だけど投稿します。

◇ ◇ ◇


「うーん.........どうしよっかな......」


ルーンは手元にある紙を見つつ、困ったように頭を掻く。

ここは、ルーンの隠れ家。

結界が何重にも張り巡らされているこの場所に入るのは誰であっても不可能。


「..............あのさ、ルーン。聞きたい事があるんだけど?」


()()()()()()()()()

ユウレイルは、笑顔のままルーンの元へ向かう。


「ユウレイル......目が笑ってないよ?」


ルーンが苦笑いしながら、紙を机にそっと置く。


「......フーヤ=ロイホードのことで話があるんだけど」


ユウレイルがそう言ったとたん、ルーンの顔から笑みが消える。


「ルーン。フーヤ=ロイホードに()()()()をしただろ」


()()()()

実は、フーヤが小アルカナを手に入れた後の情報(ログ)


『♫♡♪からの■▲▽▣を抵抗(レジスト)しました』


これをバグのない状態にするとこうなる。


『ルーンからの思考誘導を抵抗(レジスト)しました』


ユウレイルはフーヤの考え方や行動がルーンと会った後で矛盾していることに気付いた。

そして、ルーンが思考誘導をしているのではという結論に、半信半疑ながらもたどり着き、小アルカナを手に入れた後に会ったフーヤを見て確信したのだ。


「なんで..........なんでそんな事したんだよ」


ユウレイルの悲しげな声を聞いて、ルーンは顔を背けながらつぶやいた。


「だって、しょうがないじゃん............あの時、思考誘導をしていなければ、()()()()()()()()()()()()()()()()()


()()!?」


ルーンの口から不穏な言葉が飛び出し、目を丸くするユウレイルを横目にルーンは言葉を付け加える。


「フーヤが、グズデス先生にバカにされた時。面倒事に発展しそうな雰囲気を感じて、『夜のうちにさくっと殺っておけば後腐れないかなぁ~』みたいな事を考えようとしてた。かなり本気(マジ)っぽかったから思考誘導しなければ本当に殺ってたと思う..................いや、結局暗殺じゃないけど殺しちゃってたか...」


「流石に嘘だよな.........と言いたいところだけどルーンはこんな嘘つかないよな......」


ユウレイルは頭をかく。

そして、緑茶を飲んでいるルーンを見て、その前にある紙に目を止める。


「ちょっと、これ見せて」


ヒョイっと手に取るユウレイル。


「あ、ダメッ!」


反射的に阻止しようとしたルーンの手は空をつかむ。

ユウレイルは、紙を見て少し驚いたようにつぶやく。


「これ、フーヤ=ロイホード.........成田風矢の『神の目録』か?」


『神の目録』は、いわゆる人間の一生が記録されたものである。

普段は神世界に保管されているものだが、ルーンがフーヤの前世である成田風矢のものを持って来ていたのだ。

人間には視認することが出来ないものではあるが、ユウレイルは一応、女神の眷属なので少し強引に読み進めていくことが出来た。

そして、ユウレイルは読み終えた『神の目録』を机に置くとルーンを見る。


「ルーン...............本当に、()()()()()()()()()()()()()()()()?」


「あはは、言われると思ったよ」


ルーンは自嘲気味に乾いた笑みを浮かべる。


()()()()()()()()()()()()()()だよな?............それなのに、転生特典チートまで与えて................」


あまりの出来事に頭をかかえるユウレイル。

ルーンは、緑茶を飲むと真っ直ぐ前を見つめる。


()()()()()()()()。ユウレイル、彼のこと()()()()()()()()()()?」


あえて、誰のことか言わないルーン。

しかし、それでもしっかりとユウレイルにはルーンが何を言いたいのか分かってしまった。

ユウレイルは、盛大にため息をつく。

そして、諭すようにつぶやいた。


()()()()()()()()。本当にそれでいいのか?」


()()()()()()()()。どっちみち、彼の件がなくとも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ならば、私たちは見届けようじゃないか」


ルーンは、ユウレイルを見てにこりと笑う。


()()()()()()()()()()()()()()()()?」


「なるほど..........彼が世界を救う『英雄』になるか、はたまた滅びをもたらす『厄災』となるか......見物だね」


ユウレイルは最大級の皮肉を籠めて言い捨てた。


「......そんな訳で、態度とか変えなくていいから。フーヤ君についてはこれでおしまいだよ」


ルーンが、そう告げたとたん。

ピロピロピロリン♪ピロピロピロリン♪

通知音が鳴った。

ルーンは、急いで水晶で造られたガラケーのようなものを取り出し、パタンと開ける。

ピッ♪


「もしもし。ラフエラちゃん、どうしたの?.........うん.........うん......うん、分かった。直ぐにそっち行くから、待ってて............うん、それじゃ後で」


ルーンは、パタンとガラケーのようなものを閉じると立ち上がる。


「ごめん、ユウレイル。ちょっと神世界に行ってくる」


「何があったんだ?」


既に扉に手をかけていたルーンは、振りかえると飽きれ気味に苦笑した。


「また、事故が起きたみたい。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


◇ ◇ ◇

なんだか、いろいろと気になることが..........

次回投稿は外伝的な話で、次の金曜日投稿します。

それを投稿した次の日曜日にプロフィールを投稿して、その次が二章突入の予定です。

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