29.アルカナ
あれ?いつのまにか、週一投稿になってる?
.........マイペースな作者ですみません(ペコ)
「そういえば、レクスは知らなかったか......」
フーヤが、ぼそりとつぶやきながら饅頭に手を伸ばす。
「逆にフーヤは知ってるのかよ!?」
レクスが、フーヤを見る。
フーヤは、饅頭をはむはむしながら答えた。
「ふぉれは『ひぇいひゅう』ほひゅうほのはからへ」
「.........せめて、饅頭食い終わってから言え」
フーヤは、饅頭を食べ終わるとルーンに言う。
「それで、聞きたいことがあるんだけど」
「どこまでもマイペースだな......」
レクスの突っ込みを気にすることなく、フーヤはポケットからカードの束を取り出す。
取り出せれたとたん、カードはフーヤを囲うようにして円になって旋回し出した。
「それって...................」
レクスが、驚きの声を上げる。
フーヤは、レクスに不思議なカードを手に入れたことは伝えていた。
しかし、実際に見るのと話を聞くのとでは、やはり違う。
「フーヤ君」
ルーンが、カードを見つめる。
「秘宝が認めたんだ。それは、もう君の物。君が死ぬまでね」
饅頭に手を伸ばすルーン。
「その秘宝ってのがなんなのか知りたいんだけど.........」
フーヤが、そう言うとルーンは饅頭をのみこんで応える。
「国家機密だけど、もう所有者だし話すね」
「俺、聞いてもいいのか?」
レクスが、少し慌てたように聞く。
ルーンは、緑茶を飲んで微笑む。
「こいつと一緒にいる地点で、知っておいたほうがいいから。どっちみち、知ることになる可能性高いし、聞いておけばいいよ」
そして、ルーンは緑茶を飲み干すと告げた。
「君が手に入れた物の正体は『アルカナの秘宝』の一つ.........『風の剣』」
「それで?どういう物なの?」
フーヤが、少し前のめりになる。
目の色が明らかに違う。
レクスは、そんなフーヤを見てぼそりとつぶやいた。
「フーヤってやっぱり、魔道具のことになると目の色が変わるな」
レクスのこの言葉を当然のごとく無視するフーヤ。
フーヤの周りを旋回しているカードをちらりと見てから、ルーンは緑茶を湯呑みに注ぎながら質問をする。
「アルカナが何か知ってる?」
首を振るフーヤとレクス。
ルーンは、少し考えこむ素振りを見せつつも、緑茶を一口飲む。
「それじゃあ、タロットカードは知ってる?」
「占いに使うカードということなら、知っていますけど......それ以上のことは............」
フーヤの返事にうなずくとルーンは、説明しだす。
「タロットカードのカードのことをアルカナって呼ぶの。そして、アルカナには大アルカナと小アルカナの二種類がある。タロットカードは、大アルカナの22枚と小アルカナの56枚の計78枚で一つの世界を形成している」
「一つの......世界?」
ルーンは、フーヤにうなずいて見せると緑茶を飲みながら説明を続ける。
「そんなタロットカードを模した魔道具が秘宝ってわけ。起源はこの世界の誕生にまで遡る......のだけれども、今はそれより効果のほうが重要よね......」
そこで、ルーンは少し残念そうにため息をつく。
そして、饅頭を半分ほど口に入れる。
ごくっと饅頭をのみこむとルーンは仕切り直したかのように、話だす。
「アルカナにはそれぞれ意味があり、効果があるものなんだけれど、大アルカナに関しては今の技術では効果を発揮するのは、ぶっちゃけ無理。今は、膨大な魔力を利用するしか出来ないんだよ。もったいないことに」
ルーンは、やれやれとでも言いたげな様子である。
フーヤは、電池みたいな感じか?などと言いつつも首をかしげた。
レクスが珍しく難しい顔をしている。
「それじゃあ、俺があの迷宮で見たのは......」
「大アルカナの0愚者のアルカナだね。この魔法学院に保管されていたのは」
レクスがぽつりとつぶやいた内容に即、返事を返すルーン。
「でも、これは大アルカナの説明に当てはまらないよな。じゃあ小アルカナってことか?それと......」
フーヤは、自分の周りを旋回しているアルカナを見つつ、矢継ぎ早に質問しようとする。
「ちょっと、フーヤ君!ストップ!ストーップ!順番に説明するから!」
身を乗り出しているフーヤを嗜めつつ、ルーンはふうっと息を吐く。
「こんなに、フーヤ君が魔道具ヲタクになるとは.........まあ、いいや小アルカナの説明をしますと...」
そのルーンの発言に、うなずくレクスとちょっと待った!と声を上げるフーヤを横目で見つつも、ルーンは説明をする。
「小アルカナには、属性によって14枚づつ4種類に分けられるの。まず、フーヤ君が手に入れた『風の剣』...」
まだ、フーヤの周りを旋回していたアルカナ―『風の剣』に視線を向けるルーン。
そして、ルーンは自分の懐に手を伸ばす。
「それと、私の『火の杖』...」
ルーンの取り出したアルカナ―『火の杖』が、ルーンの周りを旋回しはじめる。
「「って、持ってんのかよ!!!」」
フーヤとレクスの声が、見事にハモった。
あ、ルーンも持ってるのね......
「悪い?あと、そうそうあることじゃないからね!一応(byルーン)」
次回投稿は、次の土曜日になりそうです。
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