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転生特典チート隠してたけどバレました!?  作者: 虹夢 なうみ
始まりの学院編
26/44

26.迷宮攻略③

迷宮(ダンジョン)攻略編第三段!

王都天文搭迷宮(ダンジョン)·四階層。


「なるほど......あの作戦を打ち破ったのはお前たちか.......まあよい。我々の作戦を潰された恨み!今ここで晴らしてやろう!」


「よし、レクス任せた!」


フーヤがレクスの肩に手をポンッと置く。


「なんでだよ!普通に魔法攻撃すればよくね!?」


剣を抜き放ち、闘志を燃え上がらせている黒いローブの男を見ながらレクスは、最もな問いを口にする。


「いや、ダメだ」


「なんでだよ!」


フーヤは『索敵魔法』の表示を見て、少し言いづらそうに告げた。


「ここ、そういう規則(ルール)の部屋だ」


「はい!?」


「魔道具によって、魔法使用不可の結界がこの部屋の中に張られている。こんな魔道具見たことない。興味深いから調べ......じゃなくて、解除したいから、その間注意をそらしといてくれ」


「本音漏れてるけど.........まあいい、相手をしないといけないのはわかった」


レクスは、剣を抜いて構える。

その間に、フーヤは魔道具の方へ移動する。

黒いローブの男は、フーヤを止めるつもりはないようだ。

レクスを品定めするかのように見ている。


「その構え...どこかで見たことがある気もするが......まあよい。どっちにしろ生きて返す気はない」


その言葉と同時に、黒いローブの男はレクスに切りかかった。


キンッ!キンッ!カキンッ!カキンッ!キンッ!


剣同士を打ち合う音が四階層に響く。

両者、余力を残しつつ戦っているようだが、既にフーヤには剣筋を視認することが出来ない。

フーヤは戦いを横目で見つつ、魔道具を調べ出す。

(うわっ...この術式複雑すぎる......)


カキンッ!キンッ!カキンッ!カキンッ!キンッ!


フーヤは、少し考えた後レクスに叫ぶ。


「レクス!この魔道具、術式が複雑すぎる!どんなに作業急いでも1時間ほどかかりそうだ!」


「わかった」


レクスは、表情一つ変えずにそれだけ答える。


「クックックッ、やせ我慢を。その魔道具は解除に5時間かかる。その間に決着など、とうについておるわ!」


カキンッ!キンッ!キンッ!カキンッ!キンッ!


戦いはより激しくなっていく。

レクスは、険しい顔をして黒いローブの男に話かける。


「俺は、まだ修行中の身だ。だから、手加減がまだ出来ない」


「急になんの話だ」


黒いローブの男は、冷や汗をかきつつも返答をする。

余裕がなくなっていく黒いローブの男を見つつも、レクスは剣さばきを速くしていく。


「手加減が出来ないんだ。だから......」


レクスの剣が煌めき、横に振るわれる。

黒いローブの男の()が宙を舞った。


「悪いけど、死んでくれ」


レクスは、それだけ言うと黒いローブの男の死体から目をそむけつつ、剣についた血を剣を振って落とすと鞘に戻した。

フーヤの元まで歩いていくレクス。


「終わったよ。手加減が出来なかったから、殺しておいた」


レクスの表情は暗い。

表情が暗い理由は、人を殺したからか、生きたまま捕まえて罪を償わせられなかったからか。

どちらにせよ、レクスはフーヤの元まで歩く。


「殺しちゃったか。まあ、あれを捕まえとくのは難しいとは思ってたし、正当防衛だよ。気にすんな」


フーヤは、そう言いつつも魔道具をいじる手を止めない。


「フーヤ。殺された...」


「あの死体なら、グズデス先生と一緒に処理しとくよ。おっ、予想より速く外れた」


フーヤは、丸い円盤のような魔道具を持って立ち上がる。

そして、異空間収納にほおりこむ。

その瞬間、魔法使用不可の結界が消失する。

フーヤはその勢いのまま、黒いローブの男の死体も回収すると、レクスに声をかける。


「よし、行くか」


「ちょっと待て。最初から魔道具を外せばよかったんじゃ...」


「かもね」


「おい」


フーヤは、レクスから視線をそらしつつも、フォローする。


「まあ、レクスが殺しちゃったのは、正当防衛の結果であって、先に襲ってきたのは向こうだから、罪にはならないよ」


「いや、気にしてるのはそこじゃないし、その理論だとフーヤは罪に問われるんじゃ......」


「................ショウコインメツスルカラダイジョウブダヨ」


フーヤは、レクスと目も合わせずそう言うと、上の階層に向かって歩き出した。

◆ ◆ ◆

王都天文搭迷宮(ダンジョン)·五階層。


「全く、いくつ封印魔法陣を展開してあるのだ。手間をかけさせよって。直ぐにわしのものにしてやる」


黒いローブの男-首領頭はそうつぶやきつつ、作業を続ける。

既に、迷宮の主(ダンジョンボス)は討伐され、()()()を手に入れるのみとなっている。

首領頭は、迷宮(ダンジョン)攻略のために犠牲になった者たち、そして()()()のためにも作業を進める。


「あと、4つ.........」


終わりの見えてきた、封印魔法陣の解除に思わずそう言ってしまった首領頭。

このタイミングでの、その言葉は()()()である。


「さて、あとは貴方だけだから大人しく捕まってよ」


この声はフーヤだ。

後ろに剣を構えたレクスもいる。


「なっ!?」


首領頭が、二人を見て驚く。

それも当然である。

なぜなら、下の階層に残してきていたのは、精鋭揃いだったのだから。

首領頭は、必死に頭を回す。

そして、出した結論は......................


「なるほど、ならばわしは一旦退こう。しかし、いつの日か必ず手に入れようぞ!」


首領頭は、そう言って魔道具を起動させる。

その杖型の魔道具が複雑な術式を描きだしたかと思うと、首領頭の姿がフッと消えた。


「消えた!?」


レクスが叫ぶ。


「擬似転移か......」


フーヤは、忌々しげにつぶやく。

擬似転移は、転移と似ているが実際は違う。

そもそも、移動方法からして違うのだが、それはこの際おいておこう。

問題は、結界をすり抜けるほど高性能な魔道具によって逃げられたことだ。


「レクス。直ぐに戻って来るつもりだから、ちょっとここで待っててくれ」


「えっ!?どういうことだよ!?......」


レクスが戸惑うのを無視して、フーヤは術式を展開する。

レクスの声は、いつもより元気がない。

だが、フーヤはそんなこと気にもかけず、作業を怖いほど素早く進める。


(これは、複雑だからこの魔道具から流用して、こことここの順番を入れ替えると......ここは、*※≡∴▽ヰだから...)


フーヤは、素早く術式を展開する。

それは、首領頭が魔道具で描きだしたものとほぼ同じものだった。


「じゃあ、ちょっと言って来る」


フーヤは、そう言って擬似転移した。

術式ってどういう仕組み?教えてフーヤ君!

(by作者)

「意味のない記号の羅列が特定の配列に並ぶことにより、意味を成す。例えるなら、DNAのトリプレットってあるじゃんあんな感じで.......(以下省略)」

何を言っているのか作者には理解不可能......

次回投稿は日曜日! (理由は原稿のストックがない(涙))

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