22.内通者
お待たせしました!(待っててくれた人がいればだけど)
投稿してない間に精神病んだり、精神病んだり、精神病んだりしましたが、投稿ペースが落ちてるのと、二週間ほど投稿出来ないとか書いたお詫びに二話連続投稿です!
「なっ!?」
黒いローブに仮面の男、もとい、グズデス先生の動きが止まる。
フーヤは、コイン-フーヤが趣味の一環で作った、ただの金属の欠片を弾く。
そのコインは、仮面にぶつかり、仮面を地面に落とす。
その顔は、まぎれもなく、グズデス先生であった。
「本当に、グズデス先生だ......」
レクスは、信じたくなかったようだが、これはまぎれもなく真実である。
フーヤは、無表情で言う。
「なるけどね。内通者か」
「......その通りだ」
グズデス先生は、フーヤを睨む。
もはや、その表情は悪人のそれであった。
「大方、お前が情報を流し、やつらを手引きした。だから、1年Bクラスという、普通は警戒すらしないクラスに4人送りこんだ。他のクラスが2人か3人だったのにだ」
「その通り!お前という危険分子を排除するためにも......」
普通の話であれば、敵の一人語りが始まり、それが終わるのと同時に戦闘が始まる。
しかし、フーヤはそのお約束を無視した。
いや、そもそもまともに戦闘を行わなかった。
「そうか、もうお前には用はない」
ポーン............................
グズデス先生の頭が飛ぶ。
「へっ?」
この間抜けな声は、レクスの声である。
フーヤが何をしたのか説明すると、『空間支配』によってグズデス先生の首から上だけを上に強制的に転移させた。
ただ、それだけ。
結果的に、グズデス先生な首から上を切り離された。
遅れて、ようやく気付いたように、傷口からドバッと血が出る。
グズデス先生は、あっけなく、最後を迎えた。
「レクス、行くぞ」
フーヤは、グズデス先生の死体を一切見ずに、異空間収納をグズデス先生の死体の下に開き、落とすように入れた。
そして、もう興味ないと言わんばかりに歩きだす。
「......フーヤ。今のは...」
レクスは何か、言いかけるが。
「レクス。......前に、言ってたよな。『フーヤはフーヤだ』って............これも、風矢なんだ。わかってくれ......」
フーヤは立ち止まり、レクスの方を向いて、寂し気な声と表情で言う。
その目は、レクスを見ていない。
遠い過去を見据えるような、目だった。
「..............................わかった」
長い沈黙の後、レクスはそう告げた。
フーヤは、その答えだけ聞くと歩きだす。
レクスも、少し距離をとりつつもフーヤの後について、歩いていく。
(そう、グズデス先生は.........早いうちに殺っとかないと......後々、面倒になる)
『殺る時は、徹底的に殺る』
フーヤの脳裏に前世の親父の言葉が浮かぶ。
(.........親父に感謝なんてしたことないけど...この言葉だけは真理を突いてると思うよ)
フーヤは、歩きながらも思う。
(.........そう、今だけは.........................フーヤ=ロイホードではなく......................風矢にならないと...)
◆ ◆ ◆
「フーヤ。ここって.........」
レクスが、少し戸惑ったようにつぶやく。
「天文搭だよな?」
「そうだね」
天文搭。
魔法学院の授業には、星の動きを見るという内容のものがある。
星の位置などが、魔法を使う際に重要となる場合などもあるらしく、そのためにも定期的にこういった授業は行われている。
そういった授業の際に利用される施設である。
もちろん、夜に行われる授業なのだが、全寮制の学院だけあって、強制参加である。
とはいえ、実際に利用されるのは、搭の屋上だけである。
そして、フーヤとレクスがいるのは、屋上ではなかった。
「フーヤ。この部屋って立ち入り禁止だよな?」
「そうだね」
フーヤは、そう言いつつも扉に手をかける。
「レクス。なんで、この部屋が立ち入り禁止なのか、分かるか?」
ニヤッと笑って問いかける、フーヤ。
「分かるわけないだろ。危険な魔道具があるとかじゃないのか?」
「半分正解かな。だって、この部屋...」
フーヤは、『索敵魔法』の表示をチラリと見る。
そして、レクスの方を向いて告げた。
「だって、この部屋。迷宮になってるもん」
「はいっ!?」
レクスの驚きに満ちた声が響いた。
フーヤ君。君には慈悲はないのかい?てか、前世なにがあった?
「(無言の笑み)(byフーヤ)」
むむっ、フーヤが少し怖い(作者だけど)
次の話は迷宮攻略!...の前にレクス視点の話はさみます。
ちなみに、迷宮なら(ラビリンス)では?と思った方。
この世界では、
迷宮=ラビリンス=ダンジョン
ということにしといてください。
ブクマ、☆タップでの評価、感想などよろしくお願いします!




