2.試験前の発表
続き投稿します。
変更を行いました。
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「すみません!こちらの手違いで風矢さん。貴方はお亡くなりになりました!妾は女神ラフエラ。お詫びに転生特典の...えっとチートでしたっけそちらの言葉で...を差し上げます!」
凄まじいマシンガントークで話す女神ラフエラ。
白いレースまみれのドレスに金髪青き瞳の幼女である。
なぜか、幼女のくせに爆乳の。
女神ラフエラは、スッと、手をかざす。
そして、風矢-フーヤは拒否権もなく、チートを選らばせてもらうことなく転生した。
フーヤは赤ん坊になって泣きながらも思った。
(少しぐらいちゃんと説明しろ!チートがどんなものなのかも説明なしってどゆこと?)
◆ ◆ ◆
フーヤ 5歳
この世界の常識の情報収集をついさっき終えた。
初めは、名前のネーミングが...などと一人のときに呟いていたが、最近では、受け入れているようだ。
ちなみに、薄い銀髪に、色白で整った顔立ちの西洋風の顔には、まだなれていないらしく、一人のとき、元日本人としては...慣れない...などと呟いている。
「さてと」
庭の奥の見つからないだろうというところに移動した。
(じゃあ、チートがどんなものなのか試しますか)
ちなみに、家に庭があるのは貴族だからだ。
家もかなり豪邸である。
しかし、気にしたら負けだとフーヤは割り切っていた。
そして、チートを試した結果...
「なにこれ!?」
そして、決意した。
「転生特典チートあるけど目立ちたくない!」
と、いうわけでチートをフーヤは隠しておくことにした。
◆ ◆ ◆
(試験前に嫌なこと思い出した...)
フーヤはため息をつく。
「それでは試験を始める」
試験官の先生が拡声魔法を使い、全体に呼びかける。
「筆記試験は午後から!午前中は実技試験を行う!」
すでに知らされていることをわざわざ大声で知らせる試験官。
「そして、実技試験には、かの『英雄』ルーン=ルナティック様がご見学なさる!皆、最善を尽くすように!」
興奮しつつも話し終わる試験官。
一瞬の静寂。
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ』
そして、大歓声。
ルーン=ルナティックといえば、ドラゴンや上位悪魔を単独や三人ほどのパーティーで討伐したまさに『英雄』だ。
この世界でも、ドラゴンは国の最大戦力である騎士団を各国で連合したものを派遣して、ようやく討伐、出来るか出来ないかといったところである。
小国くらいなら、ドラゴン一頭で滅ぼせる。
いわゆる、最強の存在と言ってもいい。
上位悪魔は、そもそも上位天使しか対等に渡りあえないはずの危険な存在であり、普通は戦うことも考えないはずのものなのだ。
それらの存在を討伐してしまったのだから、まさに『英雄』である。
事前に知らされていなかったため、皆、大興奮であった。
しかし、フーヤは……
(面倒だし早く終わんないかな。興味ないし)
感想はこれであった。
次回の投稿もなるべく早くします。
ちなみに、貴族とのことですが、この世界では、
王族→貴族→平民
という感じの身分制度で貴族に階級はありません。
貴族に階級がないのは、変だと思う人もいるでしょうが、
そういう世界なのでご理解ください。
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