18.フーヤの休日
まだ、土曜日だけど投稿です!
今回の話は、息抜きチート回だよ!(←なにそれ)
「えっと、必要なのは...」
フーヤは、王都の通りを歩いていく。
今日は休息日、ようするに休日である。
フーヤは、その休みを利用して、買い物に来ていた。
ちなみに、レクスはユウレイルと修行中である。
(えっと、魔道具にするつもりだから...)
フーヤは、あちこちの店をまわって、欲しいものを買い揃えていく。
実は、フーヤが魔道具を作ろうとしているのには訳がある。
◆ ◆ ◆
「あ、そうだ、フーヤ君。話しておきたいんだけど...」
数日前。
フーヤは、ルーンと共に、レクスの修行の様子を見ていた。
そのとき、ルーンが唐突に話を始めたのである。
「前に話したというか、フーヤ君が捕まえたというか、邪神の信者のことなんだけどね...」
ルーンが、言葉を選ぶようにして言う。
「なんか、魔法学院で立て籠り事件的なこと計画してるっぽい」
「は?」
「それが、フーヤ君が捕まえたのと支部が違うやつらっぽいんだけど、やろうとしてるつもりらしいんだよね」
「え!?いつ?ってかなんで知ってるんだよ!?」
フーヤが慌てたように言う。
「会議の日だよ。会議のことは知ってるよね?」
フーヤはうなずく。
会議については、フーヤも知っている。
各国の魔法学院の先生が集まり、さまざまなことを協議する場だ。
その日は、生徒は自習をし、先生は全員会議に参加する。
「たまたま、通信魔法盗み聞きしてたら、そんな内容がね...方法があれだから、警告も出来ないし、私もその日は忙しいからさ...」
「......それで?」
ルーンの言葉に、少し諦めをにじませながらフーヤは先をうながす。
「フーヤ君たちになんとかしてもらえないかなと...」
「却下」
無表情で言い捨てるフーヤ。
「なんでよ」
「目立ちたくないから。あと、面倒」
はあっとため息をつく、ルーン。
「フーヤ君とレクス君の活躍は、私が噂を揉み消すから、大丈夫だよ。それに、前に話した作戦でいけばさらに大丈夫だし。あと、フーヤ君の好きなようにチートすればいいからさ、無力化だけでもお願い!それに、ほっといても来るから、やつらは!」
◆ ◆ ◆
そんな感じのやり取りの後、フーヤはしぶしぶながらも、承諾し、とある魔道具を作ることにしたのだ。
(面倒だけど、断ったところで状況一緒だし......このチートは仕方ないよね。うん)
フーヤは自分を納得させるように、うなずくと買い物で買った荷物を持って路地裏に行く。
路地裏へ行ったのは、異空間収納に荷物を入れるためである。
フーヤは、別にチートがバレなければいいので、このくらいのチートくらいなら、普通に使う。
それはともかく、フーヤは荷物をしまっていく。
「帰ろうかなって......あれ?」
そのとき、『索敵魔法』の表示のある言葉がフーヤの目に入った。
「奴隷......?」
この世界では、奴隷制度は廃止されている。
それでも、奴隷がいるということは...
「闇商売か......」
フーヤは、顔をしかめる。
(さすがに、知ってるのに何もしないのはね......まあ、下手に手出ししてフラグ立つのも困るから......)
「ちょっと面倒だけど...」
フーヤは、ちょちょいと『索敵魔法』の術式を少し変える。
術式とは、複雑な魔法や魔道具などに使われる、魔力制御を簡単にし、成り立たせるのに必要なものである。
魔法学院でも、術式については教えられ、術式改変や術式構築の方法は教えてもらえるが、フーヤのそれは少し違う。
なにせ、フーヤには『能力改変』がある。
『能力改変』は、術式改変にも役立つのだ。
「これでよしっと.........あとは、『麻痺魔法』で...」
フーヤは、『麻痺魔法』を発動させる。
その瞬間。
王都にいた、奴隷商売に関与したものが、幹部クラスから、ただの使用人、購入者、購入を検討しているだけの者にいたるまで一斉に倒れた。
もちろん、『麻痺魔法』によるものである。
「それと...」
フーヤは、『索敵魔法』のマップ上で奴隷たち全員をターゲットロックする。
そして、一度に魔法を使って奴隷を解放した。
具体的には、奴隷紋と呼ばれる主人に絶対服従させられる印を消し去り、手にあった手鎖を外したのである。
もちろん、魔法を使って遠隔で、である。
ちなみに、昏睡状態にあった彼女たちを目覚めさせるのも忘れない。
(これ、直接行ったら確実にフラグ立つよな.........恋愛系の)
そう、奴隷は全員、女だった。
フーヤは、彼女たちが監禁されていた部屋から出ようとするのを確認すると、ターゲットロックを外す。
ちなみに、部屋の鍵はフーヤの魔法によって外してある。
「これでよし」
満足気にフーヤは息をついた。
◆ ◆ ◆
「だ、誰か助けてください......監禁されていて...」
「「「大丈夫か?」」」
元奴隷の彼女たちが現れたとたん、心配そうに駆け寄る男ども。
彼女たちが美しいからか、その辺にいた冒険者だけでなく、魔法学院の生徒までもが彼女たちに近寄っていく。
仲良くなりたいという魂胆が見え見えである。
「......あとは、よろしく」
フーヤは、誰かに言う訳でもなく、つぶやくと学院に向かって歩きだす。
例え、目的が不純でも、彼らなら悪いようにはしないので、安心したのだろう。
フーヤの頭の中はすでに、これから作る魔道具のことに切り替えられていた。
◆ ◆ ◆
こうして、誘拐犯罪組織血の主の王都支部は壊滅した。
ちなみに、フーヤは日常的に犯罪組織壊滅を行っており、『王都での悪巧みはすぐに公になる』と噂になっていたが、それはフーヤの知るよしのないことである。
余談ではあるが、あの後元奴隷の彼女たちと付き合えた男も、いたとか、いなかったとか。
それにしても、フーヤはハーレムとか興味ないの?(by作者)
「ない。むしろ、ハーレム野郎滅びろ(byフーヤ)」
......ハーレムもいいものなのに、なぜ?
次回投稿は、たぶん水曜日くらいの予定です!
ブクマ、☆タップでの評価、感想などよろしくお願いします!




