17.修行
まだ、火曜日だけど投稿です!
今回は、修行というなの、のんびり回だぜ!
「俺は、ものすごく辛いのだが!(byレクス)」
「そういえば、レクスは今どうしてるんです?」
ルーンとユウレイルが、緑茶とみたらし団子でおやつタイムに入ったのを、見つつたずねるフーヤ。
「剣の扱いに関する自信をバッキバキに砕いてから、魔力制御の練習しとけって言っといた。ある程度出来ないと帰らせないって」
「鬼だな」
ユウレイルの言葉に、ルーンはそう感想をもらす。
「まあ、今日はさすがに出来てなくても帰らすけど」
ユウレイルはみたらし団子を食べつつ、苦笑する。
「明日以降は、帰らせないんかい」
ルーンは緑茶を飲む。
「そだね」
さっきの険悪な雰囲気はどこへやら。
ものすごく、のんびりした感じである。
「...なんだったんだよ」
フーヤは、疲れた様子でため息をついた。
◆ ◆ ◆
「フーヤ......」
「レクス!大丈夫か?」
ユウレイルの修行から、帰って来たレクスは倒れかける。
フーヤは、レクスを支えて椅子に座らせる。
「師匠の修行...ものすごく大変だったよ......」
「師匠って、ユウレイルさんのこと?」
コクりとうなずくレクス。
「俺が剣で切りかかっても、かわしまくるし、素手だったのに意識刈りとられた...魔力制御の練習も大変だったし」
「魔力制御?」
首をかしげるフーヤ。
「あれっ?知らない?魔力を高めるための訓練。効果は抜群なのになぜか重要視されてない...」
「知らないけど...」
「...てっきり、してるかと......じゃないとあんな威力の魔法使えるはずないし......」
レクスは、納得してないような顔をする。
フーヤは、レクスのそんな顔を見なかったことにして、レクスに話かける。
「そういえば、ユウレイルさんってルーン=ルナティックさんの彼氏なんだってね」
「なにぃ~!」
ガタッとレクスは立ち上がるが...
「いやでも、師匠に勝てるやつなんていないだろうし、こればっかりはしょうがないよな......うん」
へなへなっと座りこむレクス。
明らかに、元気がなくなっている。
フーヤは、そんなレクスを見て、気まずそうに話題を変えた。
「レクスの修行、ついていっていいかな?明日もあるんだよね?」
◆ ◆ ◆
「何これ......」
フーヤは、それだけ言うと絶句する。
そこには、フーヤの目に止まらぬ速さで、剣を振り、ユウレイルに切りかかろうとするレクスと、剣を紙一重でかわし続けるユウレイルがいた。
「鈍いね、あの剣筋。あれなら、かわすの簡単だよ」
ルーンがその様子を見てつぶやく。
(そもそも、剣筋なんて見えないのですが!)
フーヤは、心の中で叫ぶ。
フーヤには、『能力上昇』があり、基礎体力や視力、反射神経なども通常より、上昇しているのだが、それでも、ユウレイルのようにかわせる気はしない。
実際には、『危機管理』が働き、避けられるかもしれないが、命からがら逃げられるかといったところだろう。
そんな剣筋を繰り出せる、レクスもレクスである。
フーヤの目から見れば、騎士学院の生徒だと言っても、信じられる。
「じゃ、今日は剣技はこのくらいで。よっと」
「グハッ」
ユウレイルの手刀によって、レクスが崩れ落ちる。
ユウレイルは、そんなレクスを上から、見つめる。
「次は、魔力制御。今日の目標まで届かないなら、帰らせないから」
「......わ、分かりました。師匠」
「鬼だね」
ルーンは、ボソッとつぶやく。
◆ ◆ ◆
「フーヤ。何でそんなに制御出来るんだ?」
レクスが、魔力制御の練習を中断して、問いかける。
「分からん」
フーヤは急激に集まっていた、魔力を霧散させながら答える。
フーヤは、レクスと一緒に魔力制御の練習をやってみたのだが、あり得ないほどの魔力が制御出来たのだ。
(しかもこれ......練習すればもっといけそうなのだが...)
フーヤは、少し恐怖を感じ、身震いする。
「まあ、そうだよね」
「まあ、しょうがないよな」
ルーンとユウレイルは、フーヤを見てつぶやく。
(.........何が?)
◆ ◆ ◆
「何っ!?我々の同志が捕まっただと!」
ルーズレス王国王都近郊。
黒いローブに仮面の男たちが隠れ家の一つに集まっていた。
いや、ここには女もいる。
フーヤが捕まえた者たちよりも、大所帯のようである。
「あそこは、魔法学院攻略の要だよな」
「あの首領が、へまをするはずないし」
「少し早まったか?」
「なんにせよ、下手をうったのにはかわりない」
「どうする?あそこの守りをかためられれば...」
「静まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
声が響きわたり、一瞬にして沈黙する黒いローブに仮面の者たち。
「すでに起こったことについて、議論しても意味などない!わしがお前らを集めたのは、これからのことを話すためよ」
「......では、首領頭。これからどうするおつもりで?」
首領頭と呼ばれた男は、作戦を説明しだす。
「あの首領は、王都に潜伏中だ。あやつらと合流し、魔法会議で教師が出払い、生徒だけとなった魔法学院を正面突破する。これは、決定事項だ」
ザワッ!
「首領頭。しかし...」
「口ごたえは許さん!あの方は失敗した者に厳しい。失敗は許されぬ!それに...」
首領頭は、口元を歪める。
「あの者も、我々の仲間となった。内部の者の手引きがあれば成功したも同然よ」
◆ ◆ ◆
なんか、物語が動き出しそうな予感......
次回投稿は、たぶん日曜日(←作者のたぶんは当てにならない)
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