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転生特典チート隠してたけどバレました!?  作者: 虹夢 なうみ
始まりの学院編
11/44

11.バカにされた

約束通り投稿しました!

◆ ◆ ◆

「いや、おおてがらだよ。フーヤ君!」

あの誘拐(殺人未遂?)事件の後、フーヤはルーンに呼び出されていた。

南のソファにフーヤが、西のソファにルーンが座っている。

いつになく上機嫌な、ルーンは学院長室に来たフーヤを名前呼びしている。

「あいつらはさ、私たちが追いかけてるいわゆるテロリストって感じのやつらなの。目的のためなら、犯罪にも手を染める的なさ。まあ、邪神の信者らしいから当たりまえだけど」

「邪神の信者?」

首をかしげるフーヤ。

「まあ、そういうやつらもこの世界にいるってこと」

そういって、ルーンは湯呑みに入った緑茶を飲む。

(この世界にも、湯呑みや緑茶あるんだな......初めて見た)

フーヤは自分の分の緑茶を飲む。

「そういえば、あいつらが()()()とか、言ってたけど?」

「あーそれね。その、()()()とやらがこの学院にあるのよ」

「どこに?そもそも()()()ってなに?」

「国家機密だけど.........聞きたい?」

ニヤッと笑うルーン。

「いえ、結構です」

「なんだ、つまんないの」

ルーンはつまらなそうに、つぶやく。

(国家機密なんて、聞ける訳ないだろ!)

「それにしても、今回はなかなかチートしてたらしいじゃない?」

「......頭に血が昇ってまして」

(うぅ.........失敗したなぁ...)

真顔で緑茶をすするフーヤ。

「腕を切り落とすとか、普通魔法じゃ出来ないからね。まあ、私が誤魔化しといたけど」

少し苦笑いのルーン。

「...すみません」

「まあそれなら、そのままチート無双を...」

「しないからな!」

◆ ◆ ◆

(あのとき、大変だったな......精神的に)

フーヤは、ルーンに呼び出された一日前のことを思い出す。

(まあ、何かあったら相談にのってくれるって言ってたけど)

ぼんやりしながら、フーヤがクラスの席に座っていると...


「フーヤ=ロイホードとかいうやつはお前か?」


フーヤが顔を上げると、グズデス先生がいた。

丸眼鏡に、きついつり目の嫌な感じがする先生だ。

「そうですけど、何か用でしょうか?」

「お前が、誘拐事件を解決したのか?」

「偶然ですよ」

フーヤのことを品定めするように、見回してくるグズデス先生。

(なんだ?この目は...)

ぞわぞわっとした感覚がフーヤの背中を走る。

「どうせ、嘘なんだろ。他の人の手柄を取って恥ずかしくないのか?」

「............」

フーヤは何も言わない。

いや、声が出なかったのだ。

(なんなのこの先生。急に来て、嘘をついてるんだろって...)


「グズデス先生。嘘ではありませんよ」


レクスが、フーヤの前に立ち、グズデス先生を見すえる。

「俺は、フーヤが危険をかえりみずに行動しているのを見ました。何も知らない先生がそう言うのは筋違いではないですか?」

「それは、本当なのかね?二人で示し会わせた嘘ってこともあるだろう。だいたい、Bクラスの生徒がそんなこと出来る訳がない」

「それは、フーヤの本当の実力ではありません!フーヤの本当の実力なら、おそらく貴方より実力は上ですよ。グズデス先生」


(...レクス、なんだか話の雲行きがあやしいのだが!)


フーヤの心の声は届くわけもなく、レクスとグズデス先生の話合いは続く。

クラス内は、静まりかえり、レクスとグズデス先生の声だけが響く。

「ワタクシより、上ですか......その言葉、本当でしょうね?」

「もちろんです!フーヤのことを舐めないでください!」

「判りました。明日の授業後、裏庭に来なさい。フーヤ=ロイホード。お前の実力、見てやります」

そう言い捨てると、グズデス先生はクラスから、出ていった。

グズデス先生が出ていったとたん、騒がしくなるクラス。

フーヤは、そんな中でぼそりとつぶやく。

「.........どうして、こうなった」

◆ ◆ ◆

「レクス!なんであんなこと言ったぁ!」

騒がしくなってしまったクラスから、抜け出したフーヤは、一緒に抜け出したレクスに詰め寄る。

ここは、空きクラスの部屋のため、誰もいない。

「いや、だってフーヤ。お前悔しくないのか?」

「それは......」

(確かに、悔しい気持ちもある。でも.........)

うつむくフーヤ。

「お前さ、なんですごい力あるのに隠すのかなって、俺は思ってたんだけどさ、分かったよ」

フーヤを真っ直ぐ見つめるレクス。


「フーヤ。お前、怖いんだろ」


レクスの言葉に、ハッと顔を上げるフーヤ。

「怖いんだろ。周りの目が、自分がどう思われるのか、嫌われるのが、一人になってしまうのが」

「そうだよ.........」

フーヤは、少しやけになりながら、声をしぼり出す。

「怖いんだよ!他のやつらと違うからって、仲間外れにされるのが......変なやつを見る目で見られるのが.........本当はレクスもそう思って...」

「思ってない!そんなこと......そんなことあるわけない!」

レクスは驚くほど真っ直ぐフーヤを見る。

「でも.........」

「大丈夫だ!もし、お前のこと悪く言うやつがいたら、俺が黙らせる!だから、信じろ!」

レクスの瞳は、どこまでも真っ直ぐで......

(もしかして.........前世の記憶のせいで、過剰に恐れてたのかな...............)

フーヤは決意を籠めた瞳でレクスを見た。


「判った」


次回投稿は、たぶん次の土曜日です。

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