瀬波と妹達の騒がしい朝
「お兄ちゃん〜!起きて〜!」
はぁ…うるさい…でも起きないと…
「起きないなら…キスで起こしてあげる〜…ん〜…」
…藍那がなんかキスしようとしてくるんですが…たまには冗談につきあってみるか…
「起きますよ…ちゅっ…」
「んっ!?」
僕はおはようのキスを頬にした。藍那は顔を真っ赤にしている。
「お兄ちゃん!?…きゃあああああああ!」
顔を押さえながら藍那は部屋から出て行った。
「さぁ…起きよ…ん?」
「ん〜…えへへ…お兄ちゃん〜」
「ん〜…えへへ…お兄ちゃん〜」
体が妙に重いから腕を確認したら…樹奈と真衣か…
しょうがないなぁ〜…
「樹奈、真衣?起きな、朝だぞ〜」
「ん〜?わかった〜」
「ん〜?わかった〜」
樹奈と真衣が起きて三人で下に降りた…
そして朝ごはんの準備をする…全て僕が。
「みんなはどこの学校に行くんだ?」
「私は瀬波と一緒の大学よ〜」
僕の通ってる学校はごく普通の学校だ…学年トップの成績だった
華仙が普通の大学に転校してくるなんて…
というか華仙は美人で有名だから学校で友達になんて言われるか…
「樹奈と真衣は?」
「ん〜っとねお兄ちゃんが通ってる学校の近くの中学校だよ〜」
「ん〜っとねお兄ちゃんが通ってる学校の近くの中学校だよ〜」
なぜ二人とも同時に同じことを言えるのだろう…
「香奈も樹奈と真衣が通う中学校なの?」
すると香奈はコクリと頷ずいた。
(お兄ちゃんに話しかけられた…嬉しいよぉぉぉ!)
なんか香奈が嬉しそうにクネクネしている。どうしたのかな…
それから朝食を食べ終えて、食器を洗っていると
「お兄ちゃん?私、どうやって学校に行けばいい?」
「そう言えば忘れてた…まあ玄関の前に行けばわかるよ」
「お兄ちゃん〜!自動車があるよ〜!」
「え?」
「僕、車の免許を取ったからみんなで行こう?」
妹達が引っ越す三か月くらい前に僕は免許とっていた
車は通販で買った車だ。昨日の夜中に届いたみたいだ。
「みんな車に乗って!出発するよ」
「は〜い!」
「は〜い!」
「あらあら〜瀬波の車で行けるなんて〜うふふっ」
「よかった…バスじゃなくて…」
「うぅ〜…(お兄ちゃんの車で学校…嬉しい…)」
家の鍵を閉めて、僕は車を前に進めた。
運転しているときは妹達がとにかくうるさかった…
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